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緑野原学園

この言葉にピンとくる人が果たして何人いるだろうか。

マイナーに入ると思う。ただメルカリ検索すると数件関連商品が出品されているので、若干の認知はあるのだろうか。

緑野原学園、もとい緑野原学園シリーズ。私が高校生の時に熱病にかかったようにハマった漫画である。

一言でいえば学園SFファンタジー。二人の親友以上の関係と(うち、一人は実は人間ではない)二人を取り巻く同級生。パラレルワールドだとかシンクロニシティだとかの言葉が沢山飛び交う数々の事件の発生と解決と友情と、そういった世界が繰り広げられる。

絵柄もそれに見合うような抽象画もそこかしこに描かれる。そしてこの絵柄が好みなのだ。

新天地を求めて少し遠い高校に通った。中学の同級生はほぼいない高校。大学に行く予定はなくて、(というか、大学は経済上の理由から行かせられない言われてた)将来の展望がなかった。だから勉強する意味を失い、今で言うところの中二病、後々気がついたところによる鬱からも一応回復していて、環境が変わったから一種の解放はされていて、でも根本は何一つ解決していないからプチ鬱状態で。

参考:中学時代|とみはじめ #note https://note.com/04tomihajime13/n/nefd751d55c7e

高校生活はそれなりに楽しかったけれど、そう、私は現実逃避願望があった。

後々知ったソウルメイトというものに強い憧れがあり、又、ニ年先輩の同性に恋愛的感情を抱いたり....

と、この漫画にどハマリする要素が私には確かに整っていた。


...何故今こんな話をするのか、というと、去年父逝去の関係で実家の片付けをしていて、この漫画が他の漫画と共に捨てられずにあって(捨てられていた漫画もあったけれど)そして一応引き取ってきた。

引き上げた漫画を一通りサラッと読み、そしてメルカリ出品。殆どは売れた。

でも....

某子女の断捨離本にトキメキという言葉が出てくる。トキメく物は捨てないで、と。

この緑野原学園シリーズ、トキメいてしまった。あの頃の強烈に憧れたあの気持ちが思い起こされた。
多分今の状況があの頃と似ているから。とりあえず今はそこそこ充実している。でも展望がない。強いていえば、鬱の根本原因は突き止めてはいるから、さすがにあの頃ほど現実逃避願望はないし、環境を変えたいと思ったら自ら動かないと、漫画のように朝突然目覚めたらパラレルワールドになっていた、だとか、そこの角を曲がったら違うところにテレポートしてるだとか、そんなことはない、ということはわかるけれど。

ちなみに、この緑野原学園シリーズ、最終回、というものは迎えていない。

ネタバレをすると、卒業式を明日に迎える直前に、地球が消失してしまったのである。いや、地球丸ごとどこかに何かに連れ去られてしまったらしい。
そして主人公二人含む主要人物6人は、それを察知して緑野原学園に逃げて免れて(緑野原学園自体がそういうことを引き寄せる位置に建っているらしい。例えればパワースポットに建っていると考えるのが当たらずとも遠からず。)移動手段としての緑野原学園の校舎と共に、地球を探して、卒業式=自分たちの未来を取り戻す旅をする、と言う風になっている。

作者としては先の展開の構想もあったようだが、以降描かれた様子はないらしい。

私としてはこれはこれで最終回としていいかも、と思っている。

この漫画はとっておくことにした。

ちなみにイメージソングのアルバムを2回と、OVAを1本出している。
全部購入したが、イメージソングのアルバムは、最初のはレコードで、2回目はCDで買った。レコードはなかった(捨てられた、と思う)

そうそう、この緑野原学園シリーズがもしアニメ化した時に声を当てられたいいな、せめてオーディション受けられるくらいのところにいたいな、と思ったことあったけれど、そんなところに行き着く前にアニメ化(OVA発売)してましたね。

訂正と追記/2020.8.26:イメージアルバム3枚出しておりました!記憶って薄れるし、勘違いや思い違いをしますね。ググってみたのですが確かにイメージアルバムは3枚あるのですが、ファーストアルバムがCD出していたかどうかがわからない...もといCDがその頃存在していたのかどうか....(そしてファーストのレコードは紛失。セカンド、サードはCD持ってました、出てきました)

そして間違いない、私の初めて買ったCDはこの星野架名さんの漫画のセカンドイメージアルバム「プレーンブルー時間列車(タイムトレイン)」だ!

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