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賃貸入居希望者・家賃引落とし以外は危険も。


こんにちは。

不動産業者で在り、不動産投資も自ら行い、不動産自社分譲地売買や買い取り転売等を生業としている者です。

其の日々の業務の中で、滅多に遭遇もしないし、ネットにも同様な事象も無い事柄等や新たな学びに触れてみたいと思います。

通常はブログなどで精神論的な事を綴っても居ますが、今回の様事例は大家業や不動産投資家ならば誰にでも当て嵌まり、此の事例を知る事で入居者トラブル回避の一助には為る事とも思え、上述の様にネットを検索や徘徊しても出てこない事例かとも思料もしますので、賃貸管理会社従事者でも、今回の事例の様な懸念が大い在ろう人を回避も出来なく見逃すであろう事例なのかとも思料します。

では本題に入りますが、今回は、2022年3月の賃貸繁忙期に於いての自社保有賃貸部兼の空室募集業務での、新たな知慮を得た事例との事についての詳細を記して行きます。

3月の忙しい最中には、当然物件の入居申し込みや其の審査に追われもしますが、当方は入居申し込みは貰えど、審査も通過しても、物件を止めもせずに、他の申し込みを同時に受付けもし、キャンセル発生での保険としています。

其の間に、入居申し込みが多い物件ですと3、4件程は集まっても来ますが、其の中で堅いお客さんを当方にて選定させて頂き、契約前提で話を進めて行くとの流れに為ります。

其の中で、今回の入居申し込み者は最終的に残念ながら断る事を前提にしながらも、不思議な申し込み希望者で興味も合ったので即入居不承認の判断も即答はせずに経過を観ました。
此の申し込み者の属性は、母娘で、母親60代・娘30代、2人共に定職と安定した給料も在る。

申し込みの時点で、先ず此のケースは申し込みは受けますが最終的には当方の入居基準には合致しない事が多く断る事も多いとの感想でした。

此の断る前提でも在りましたが、客付け仲介業者との話の中で当方の入居基準の必ず保証会社の引き落としサービスを使用する事に対し、仲介業者が『引落しでは無く、家賃は入居者は毎月指定口座に振り込みが希望との事で、お願いは出来ますか?』との事。

当方は、此の時やむを得ない事情ならと曖昧な返答し、何故かと問うと、仲介曰く、『何やら実は申し込みのお客さんは昔、自己破産をして居て通帳が無いとの事で。。。。』との事情を説明されましたが、当方の知識としては自己破産が理由で通帳が無いとの事は解せず。。。。。

此の時に、当方は客付け仲介会社対し『通帳は自己破産しても作成できるとの認識ですが、取敢えずどこかの銀行に赴き通帳を新規作成なりして再度連絡して下さい、矢張り作成できないとの事ならば其の時に相談しましょう』と致しまた。

早速翌日、何故か申し込み者本人から当方に直に連絡が入り、どうしても入居がしたい、理由としては現在の住まいが解体予定で、今の大家さんが新たな引っ越し先の敷金2礼金1も出すとの事の条件で、今回の物件、何とか振込でお願い出来ないか、との直談判の電話でも在りました。

当方としては、此の物件募集に関しAD等は客付け仲介業者にも出さないが、敷金1か月しか貰わないので、条件として敷金2か月礼金1か月の提示は悪くも無いのですが、抑々、申し込みの時点で30代の娘では無く60代の母親が主の申し込み者の時点で、当方としては相当懸念が在り、保証会社の審査承認は得ていたが違和感も在り、最終的には入居を断る事には為るとの
想定と事ですし、仲介業者を飛び越え、大家に直談判の時点でかなり何等かの難点在りの人との懸念が確定的にも見えました。

また、30代の娘の名前で保証会社の申込みを変更しても保証会社は承認でしたが、あくまでも60代の母親が申込者、と事で変更の意思も在りませんでした。

此の母60代娘30代の組み合わせの時に、何が問題になるのか?。。。。。。

其れは、30代の娘と母親との組み合わせで、娘が主契約者では無い理由は。。。。。。。



其の理由は、あくまで主観で経験談として多い事例は、30代の娘さんが、精神的に何等かのトラブルを抱え込み、対人関係が薄弱な場合が多く、其の為60代の親が主契約者に為らざるを得ない事が多分に思料されるとの事です。

此の懸念も在り、上述で云っても居る様に、申し込みの時点で懸念が在り最終的には当方としては入居不承認に為ろうかとの想定との事です。

話は前後致しますが上述の、直談判の母親との話しで、お得なお金の話しを出し本質としての家賃引き落としの問題を逸らそうとの考えが透けて見え、問題のすり替えの意図や理由を聞き出そうと、多少話に付き合う様にお金に左右される業者の様な様相で『引落しが前提だが、何故通帳が作れないのか?自己破産でも作成は出来るでしょう?お話頂ければ場合に因っては考慮もしますよ。』と、したらば、仲介会社を挟んでのやり取りの中で認識の齟齬も在り、60代の母親は、此の物件に住めるものだと思い込んでも居ましたので、入居予定日迄詰め入居時の計算書を仲介に提出しても居ましたし、また解体予定の大家に入居時費用の計算書を提出し、敷金上乗せ交渉迄済まして5日ぐらいを過ごしもし、今回の物件は解体予定の今の住まいと極近隣でも在り、他の物件をまた探す事に時間的制約と近隣に同じ様な物件も無く、何とかして当方の物件に入居したいとの事が本音の様子。

そこで再度、引き落としで無く家賃を振込みじゃ無ければ駄目なのか問い質すと、母親曰く『実は。。。働き手の娘が以前少し病気をして生活に困り、同じ職場の仲間に誘われ安易な気持ちで通帳を売り渡した事が在り、其の通帳が何かの犯罪に巻き込まれ云々カンヌん。。。。。。』と云い訳をして居ましたが、要は娘さんが少々対人関係で病み働く事が一時出来ず、生活苦から母親は自らの通帳を他人に売り渡し、其の通帳が振り込め詐欺に使用され、新たな通帳が作成出来ないし、既存の通帳も凍結されて使用不可との事。

此の事は、初耳で、後日銀行に聞き取りしましたら、銀行曰く『自己破産は通帳作成に問題にも為らず、前科者でも名前が載らない様な事案なら、金融機関も判り様も無いので通帳は作成出来ますが、口座売買の事故は警察からの情報提供を求められ情報照会し情報共有が為され履歴に載るので一生通帳は、どの銀行でも無理でしょうね』との事。

当方の見立ての様に矢張り、娘は精神的に問題を抱えてはいましたが、母親が口座開設が出来ない事には、どうも合点が行かず、出来得れば此の期に解答を得たかったとの事で、漸く気持ちがすっきりともしましたし、体現としての知慮も増したとの事でした。

今回の、此の母娘には気の毒でしたが、母親には『今後違う仲介会社には振り込みでお願いするにしても、理由は伏せるなり誤魔化して振込みで入居承認出す仲介の所に申し込めば、保証会社は既に承認を得ているので、他所の保証会社でも問題なく承認を得られるだろうし、振込で問題なく契約も出来得ると思いますよ』とは云い、当方の部屋の契約を丁重にお断りし、少しのアドバイスをした事例でしたが、翻り、家賃振込を申し出る入居者は何かしら後ろめたい事情も
抱えて入りかも知れず、とも云え仲介業者が目先の仲介料欲しさに大家の事を気にも掛けず、此の様な事柄に気を利かさずに、況してや保証会社も承認を得て仕舞えば、後の祭りに為るかも知れぬとの事。
後日談でも在りまが、緊急連絡先も微妙に虚偽が在り、矢張り難しかない様な賃借人の様相でした。

終わり。


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