コロナ休校後の日々

休校スタート時に高校一年だった息子、時は流れて新高校二年生。彼と私と夫の日常を綴っていこうとnoteを始めました。今日は休校から5週間の歩みを。

第一週目 2月29日(土)~3月6日(金)

2月29日土曜日から休校。この日にコーチングというかブレストを息子と行う。この後も定期的に振り返りを行うが、為体な日常に時に説教モードになることもありました笑 この時は休校はひと月だろうと軽視していて、入学後多忙な1年間だったから暇を味わうのも良いのではなどと悠長に構えていた気がする。マズローの欲求五段階説によれば、下位欲求が満たされなければ上位欲求に移行できないのだから、仕方ないよねと思いつつ、時にイラっとしていた。

3月3日からの学年末テストが中止になった喜びを隠せず、この一週間はゲームとYouTubeと睡眠に興じていた印象。本人は他の事もやってるよ!と言っているが、いや、そんなことないって。。。

第二週目 3月7日(土)~3月13日(金)

3月7日土曜日、第二回目のコーチング&ブレスト。「君は一体何をしたいのだ?」ちょっとお怒りモードで行う。
最下層の生理的欲求は満たされ、安全欲求も徐々に状況が分かりだし、社会的欲求はクラスメイトと繋がっていて担保されている。おい、そろそろ何かやれよ!と思い始める母。このあたりからお声がけ頂いたzoomミーティングに参加するようになり、同時に私が勧めるzoomにも参加。
昨夏参加したLearn by creationが今年も始動し、代表の竹村さんらとのミーティングでやる気が出た印象。

第三週目 3月14日(土)~3月20日(金)

3月14日土曜日、ホワイトデーだけど息子からは何もなし。夫は義母の様子伺いに昨日から二泊三日で大阪。WHOも提唱しているけど、人ってルーティンがあった方が良いらしい。この時点で私も夫も出社していたので息子を夕食係を任命。今まで自分の食事は作っても家族の夕飯を担うことはなく、戦々恐々と彼が作ったカルボナーラを食す。意外と美味しい、というよりも、不慣れなのに可なり美味しい。ついでにベーコンは夫と息子作の自家製である。よくご質問いただくのが「反抗期なのによく言うこと聞くよね、なんで?」と。母のパワハラと言ってしまえばそれまでだけど、私もやりたいことが沢山あって時間が足りないと常々家族には訴えている。コーチング的なiメッセージ。「私はこうしたい!」を日々発信し続けているからかな?
相変わらずYouTubeとゲームに興じているが、PBL(プロジェクトベースラーニング)は着手。
主に高校2年の秋に実施される生徒が作る修学旅行PBLと
先輩の立ち上げた、教師と生徒がともに作る学びPBL。なんと修学旅行のプロジェクトリーダーをしていると。息子の小中学時代を鑑みればリーダーの器では無く心配だが、成り手がおらず引き受けたもので、リーダーなのに足らないものばかり。もがき苦しんだこの時間は彼を成長させるだろう。

ちょっと脱線
息子がリアル中二病を発症してから様々な策を講じてきた。その一つに大人と息子を繋ぐ「子どもに合わせたい大人100人プロジェクト」があります。息子にとって魅力的な大人を捉えるには彼の事をよく理解している必要があるし、その為には話してもらわないと。
再びコーチングネタですが「答えは相手の中にある」ので、如何に話してもらうかポイント。思春期になると必然的にアウトプット、特に親に本心は語らないと思いますが、それでも大事だと思う。
それと、私自身が魅力的な大人と知り合っていないと繋ぐこともできない。この3年ほどは自分の奥行きを広げる為に場違いなWSにも多く参加してきました。最初はアウェイ感に挫けそうになったけど、今となってはその一つ一つが自分と私たち家族を形成している。

第四週目 3月21日(土)~3月27日(金)
21日土曜日に学校から通知表が届く。毎度のことですが「次は頑張る」という成績笑 とはいえ、学年末テストが中止になったことで平常点で評価。これは平常点を取りやすい息子にはプラスに転じていた。
この辺りから学校再開時期が不透明になってきて、この先の事も真剣に考えて欲しいと話すように。第一週目で掲げた目標にようやく着手(英検と漢検)

第五週目 3月28日(土)~4月3日(金)
4月1日から夫がリモートワークに。夫が在宅になってからは息子の為体ぶりが若干解消した感あり。学校再開が当初の4月11日から5月に延期。9月スタートも視野に入れて自分の本質を内省するように提案する。


さて、休校後5週間経って息子を見ているといらっとすることも多いのですが、中学時代からすると驚くほどに成長を遂げている。

筆頭に挙げられるのは、一年間21世紀型教育を受けてきて、PCを使いこなせることと外部の大人と繋がるメリットが功を奏しているということ。zoomで繋がった伊藤羊一氏(Yahooアカデミー学長)に学校の授業に来てほしいとオファーし、快諾頂いた後に学校の先生にプレゼンし、こちらもポジティブなお返事を頂く。息子のクラスは週に2度プロジェクト学習が行われ、外部講師が招かれることも多い。そのお顔触れといったら悶絶するほど豪華。私も参加したいものばかりだ。生徒の「この人すごい!クラスメイトにも話を聞いてほしい!」という思いが罷り通るって凄いこと。だから常にアンテナを立て魅力的な大人から学びを得、そういった人たちからより専門的な学びを得たいと進路選定の指針にしている。

小中学校で受けた古典的な学びのスタイルと21世紀型の学び。学びのスタイルによって人は変わる実体験から、「教育」についてと探求テーマも絞れているらしい。探求型の塾が自宅最寄りで開校する情報を入手し、アルバイトの面談をオンラインでして頂き採用に至るなんて一年前には想像もできなかった。


全力でする、学び続ける、身近な大人の背中を見ていると意図せずとも同期する!これが一年たった実感なのです。



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