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ハルカゼ御用心

【おっこち】
-江戸時代の色事のこと。惚れるという意味にも用いる。色恋の相手や、惚れた相手の意味もあり、その場合は男女の別なく用いる-

浮気や不倫。

スリルと股関に人格が支配されてしまい、
誰もが一度や二度はしたことがあると思います。

勝負師ぶって、浮気ラインのギリギリ攻めても結局は己の欲望に沼り、ボロが出ちゃいますよね。

自宅でやたらスマホにロックをかけるようになった知人は、奥さんから怪しまれているとも知らず、家族で行った焼肉で楽しく酒を飲まされて、帰宅後に良い気分で酔っ払って寝てる時に、勝手に指紋認証を解除され知らない間に浮気調査アプリをインストールされてボロボロと事が発覚したそうで、幕末の新撰組の暗殺を彷彿とさせる手口です。

人生が破滅する音が聞こえてきたら、どんなに神頼みしたってあとの祭り。
慰謝料と養育費で身ぐるみ剥がされて、古巣の住宅ローンを払い続ける人生が果てしなく続くという訳です。皆様、気をつけましょう。

さて、江戸の遊郭吉原では馴染みの遊女から、別の遊女に心変わりすることは浮気とみなされていました。

浮気が発覚すると、公衆の面前で丸裸にされ、顔に墨を塗られて、女の着物を着せられ、さらに髷を切られる等の、辱め的お仕置きを据えられた様です。

これは現代で言うところの、ご近所さんや親戚中に浮気を晒されて、妻が旦那のクレカでハイブランドをバンバン買い漁る程度の私刑でしょうか。時が解決するのを待つしかありません。解決しないかもしれません。

そして吉原には、もう一つタブーがありました。それは、金が無いのに遊女と遊ぶ、無銭プレイです。

このタブーを犯した男は『お桶伏せ(おけぶせ)』と呼ばれた厳しい刑に晒されます。

桶伏せは、小窓を開けた桶の中に男を閉じ込め、路上で晒しものにするというもので、糞尿もその場でさせられます。

連帯責任が基本の江戸時代は、家族や親類が金を持って来るまでずっと外に出る事は許されなかった様なので、金を届けに来た嫁や親類は情けなかったと思います。本人が一番情けないですが。

江戸の川柳「女房に惚れてお家繁盛」にならい、春の訪れにムラムラとせず歓送迎会シーズンに全集中したい飯屋の独り言でした。

天晴レにっぽん!




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