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跳んだ、飛んだ、銀河

2022年11月19日 AM 7:00 青砥駅
私れーよん31にとって4度目の、愛するときのそらちゃんのワンマンライブが始まった。本ライブ『宇宙と時空のミルキーウェイ』5th Anniversary Liveと題され、彼女の活動5周年を祝う、言わば集大成のライブである。
今回は、そんな大切な瞬間を見届けるために参戦し、感じたことについて、一日を通して書いていこうと思う。

※本文はライブレポートとは異なります。セットリストや公演情報はSPWNや他のそらともさんのツイート、note等でご確認ください。




前日譚~会場到着

実を言うと、私は11月に入ってから鬱症状になった。
大学で失敗が続き、食事を摂れないくらい自分自身を卑下してしまう時もあった。Twitterも浮上しなくなり、そらとも主催の企画にほとんど参加できなかったのもそれが理由である。ライブ発表と同時にグッズを注文し、チケットが当選したら即高速バスの予約を済ませるくらい楽しみにしていたのに、一時期は全くモチベーションが湧いてこなかった。
ワンマンライブへの小さな期待。劣等的な自分自身への大きな不安。
ある程度は持ち直したが、正直、行きのバスに乗った段階ではこの心情が占めていた。準備は整っているのに気持ちが追い付かない。心のもやが解消されないままバスタ新宿に到着し、目的の宿に辿り着いた。
そういえば、『Role:Play』でも前日まで悩んでいたな。あの時は、、、

ライブ当日。そらちゃんと同じく5時起床。
シャワーを浴び、歯を磨き、今日のための戦闘服に着替えた。そういえば朝ごはん食べてなかったな。足早にチェックアウトし、京成本線で青砥駅へ。そらちゃんのおはようツイートが投稿されたのは電車を待っていた時だった。いつもなら2分以内にリプライしているが、返信には数分かかった。

そらちゃんの緊張をほぐすと同時に、自分自身に言い聞かせる言葉を選んだ。大丈夫。ちゃんと足は動いてる。前を向いて歩けてる。
青砥に到着し歩くこと十数分、今回のライブ会場、かつしかシンフォニーヒルズにやって来た。出演者専用入口らしき場所からの人の出入りはあったが、まだそらともはいない。私は正面入口に立ち、荷物を下ろし、深呼吸をして右手で左胸を叩いた。コートを脱ぎ、着てきたスウェットの背中には『Spacetime Milky Way』と書かれている。よっしゃ。やれる。やろう。そのために来たんだ。



そらともとの交流

とは言っても物販開始まで2時間半もある。一度青砥駅へ戻ることにした。改札出口から出てきた人の中から『Role:Play』の青マスクを着け、『パラレルタイム』のサコッシュを肩から下げている男性を発見した。考えるより先に話しかけに行き、フォロワーであることが分かり嬉しくなった。1月の最初は相手が来るのを待ってしまっていたので、また一つ、成長できた。
30分ほど彼と過ごし、再び会場へ戻ると多くのそらともが集まっていた。中には以前話したことのある方もいて、久しぶりにワクワクを感じた。
物販が始まるころには大勢のそらともがグループを形成しており、幾つかの輪の中に入ってお話をした。初めてそらちゃんのライブを観に来た方、西日本から夜行バスや新幹線で訪れた方、奮発して原画を買った方、北海道からやって来てたくさんのぬんぬんキーホルダーを作成された方(バッグに付けました!)、そらちゃんのぬいぐるみをマフラーやグラサンで可愛らしく着飾ってきた方など、多種多様なそらともの個性に驚かされた。この交流こそ現地の醍醐味であると思う。
これから彼らと共に、同じ方向を向いてそらちゃんを応援すると思うと興奮が止まらない。早朝に滾らせた炎を燃やしながら、その時を待った。



昼公演 

私はとあるそらともの共有チケットで入場させて頂けることになり、座席は1階15列30番。中段右側の見やすい席だった。入場に手間取り、12時を過ぎてしまったが幸いまだ開演前である。着席し、事前購入した星形のペンライト等を準備していると、会場の照明が落とされ、幕が上がった。
本ライブはとある「絵本」の物語と共に構成されており、夜空の星を眺める女の子の心情に沿って、彼女の歌が紡がれていった。

昼公演のライブ本編に関しては少しだけ。
初手『ぐるぐる・ラブストーリー』のイントロで感情がめちゃくちゃになった。ずっと、ずっと生で聴きたかった大好きな曲を、1階席のみんなで「立って」彩ることができて、幸せだった。そらちゃんと一緒に(口パクで)歌いながら、サビ部分を踊りながら、思う存分気持ちを高ぶらせ、楽しんだ。
その他印象に残った曲として、生バンドのド迫力の音響がカッコよすぎた『メアリースイート』『Sign』最推し曲として彼女にハートを射抜かれた『エゴナデ・ラビリンス』、空色の閃光が会場全体を輝かせ、ノリノリになった『そらを超えて』の3曲を挙げたい。もちろん全曲最高に良かったが、ライブ感をより強く味わうことができた楽曲として、特に評価したい。
アンコールでは新曲『ケ・セラ・ソラ!』の配信が決まった報告があった。今回初披露となった2番を含め、たくさん視聴したい。

また、夜公演では『ケ・セラ・ソラ!』を含む4曲を収録したEP(タイトル未定)の発売が2023年2月22日(水)に決まったことが発表された。初回限定盤には『宇宙と時空のミルキーウェイ』の昼夜2公演が収録されたBlu-rayも付属されるので、是非お買い求めを。



束の間の休息

大満足の中会場の外へ出ると、どのそらとももマスク越しに同じような、満足げな表情をしており、みんなそらちゃんが大好きで、今日を楽しみにしてきたんだと実感した。
改めて、多くのそらともとの交流の思い出を記す。
2年ぶりの再会を含め、お土産まで頂きたくさんお世話になった福岡そらとものみなさん。(うちわ撮影会楽しかったです!(๑╹ᆺ╹)وヨッシャ!)
台湾から来訪し、手作りのアクセサリーを作成されたそらともさん。(大切にします!)
いつもnoteを読んで感想を伝えていただき、また執筆仲間としてとても有意義な交流をさせていただいたそらともさん。本当に嬉しかったです。
会場で作成した寄せ書きや大学ノートのコメントを書く際に挨拶していただいたそらともさん。初めましての方も声をかけてくださり感謝しています。
多くの方が名札を見せる度に「あ!れーよんさん!知ってます!」と言葉を返してくれて、1月に感じたあの柔らかい気持ちがまたフツフツと浮かんだ。まだお会いできていないそらともさんも多くいるが、それはまたの機会に。同じ推しを持つみんなで幸せな時間を共有できたこと、ずっと忘れない。



夜公演

抽選で前方席を当てた夜公演。前日に発表された座席はなんと1階1列24番。最前列右側の左端。中央に近く、応援するのにこれ以上ない最良の席だ。左右にも後方にも知っているそらともがおり、私の舞台は完全に整った。
此処に来て、やるからには、完全燃焼を。

夜公演に関しては、印象に残ったことを細かく書いていく。


リア/リモシンパサイザー

私の中で、「思い出補正」を抜きにして、「音楽として」一番好きなsoraSongは何か?と聞かれた際にいつも答えている曲こそ、夜公演の3曲目に披露された『リア/リモシンパサイザー』である。イントロから好みの曲調でギター、ベースがカッコよく、特にラスサビに向けての音の運び方がオシャレで心が奮い立ってくる感覚があり、『ON STAGE!』発売以降ずっと聴き続けてきたので、今回ライブで採用されたことが本当に嬉しかった。そらちゃんが曲名を口にした瞬間思わず(๑╹ᆺ╹)オォ…!!と声を漏らしてしまったくらい興奮した。
生バンドということもあり、彼らが奏でる音と彼女の高低差が激しい歌声に心酔しながらペンライトで鼓舞し続けた。1番サビ直前のライブアレンジも堪らなくカッコよかった。1番のみではあるが、YouTubeでの無料配信枠に映像が残されているので、まだ未視聴の方は是非聴いてもらいたい。

待ち焦がれたWonderland

昼公演でも歌われた、みんな大好き『Wonderland』が夜公演でも披露された。私は名古屋アニゲーフェスに未参加のため、これが初めて現地で聴く「いまファンタスティック奇跡ロマンティック」である。

私は『Wonderland』のMⅤが全投稿曲の中でトップクラスに大好きなのだが、歌唱中にスクリーンで流れるとは思わず、泣きそうになってしまった。生放送含め一番彼女を近くで追っていた時期に投稿され、家で一人でライブ時のイメトレをするくらいに聴きまくった楽曲なので、思い出は特に強く、ようやくこの瞬間を迎えられたんだ…と感情が爆発した。2番のジャンプ部分は膝を屈伸させてしゃがみ、出来る範囲で雰囲気を作って表現したし、ラスサビ直前の手拍子は会場の誰よりも力を込めて打ち続けた自信があると言っていい。そのくらい、彼女とそらともの愛に溢れた『Wonderland』を特等席で聴けたこと、光栄に思う。
間奏ではバンドメンバーの紹介アレンジもあり、各々楽しそうに楽器を鳴らす様子を見ることができた。夜公演ではそらともの手拍子も一段と大きく、ちょっとしたサッカースタジアムのような音圧を感じ取ることができたのも嬉しかった。そらちゃんも言うように、ライブは会場全員で創るもの。想いが一つとなり、一体となった時間を過ごせたことが本当に幸せだった。

圧巻の広瀬香美とそらのとき

本ライブ最大の魅力でもある、スーパーシンガー広瀬香美さんとのコラボ歌唱もとても楽しみにしてきた。昼公演では広瀬さんの伝説的な楽曲『ロマンスの神様』を披露したので、夜は"アレ"だろうとそらとも誰もが予想したことだろう。もちろん歌われたのは『そらのとき』。制作者でもある広瀬さんとオリ曲でコラボできることが、そらちゃんにとってどんなに嬉しかったことだろうか。歌声からも、ただ純粋に"楽しい"の気持ちが伝わってきた。広瀬さんが歌詞飛んでしまったのはココだけの秘密。(๑╹ᆺ╹)アッバラシチャッタ
生放送でたくさんクラップの練習をしてきたが、全体的にかなり完成度が高かったのではないだろうか。ライブ前から『そらのとき』のBGMに合わせて練習したり、YouTubeで練習部分を繰り返し確認するそらともの多いこと。みんな本番に向けて本気なんだと感じ、私も全力で手を叩いた。いつの日かライブに声が戻ってきたら、もっと綺麗な景色になっているだろう。
そらちゃんと広瀬さんのトークも面白く、サインボールを投げたり自身のファンクラブ入会の催促をしたりとフリーダムな広瀬さんにたくさん楽しませてもらった。是非とも、この関係が今後も続きますように。今思えば自分の3~4メートル前にあの広瀬香美がいたんだよな。両親に伝えたらビックリしそう笑

「愉快なそらバンド」との交流

そして、本ライブを語る上で欠かせないのが生バンドのみなさん。「愉快なそらバンド」という可愛らしい名前が付けられているが、その実力は間違いなくプロフェッショナルだった。昼公演のアコースティック版『コトバカゼ』が印象的だが、彼らの演奏はそらちゃんの魅力をより一層引き立てており、素晴らしい時間を共有できたことに最大の敬意を表したい。
また、彼ら自身もライブを本気で楽しんでいたことも深く印象に残っている。私はそんな彼らと距離が近い場所にいたので、アクションを起こして交流できないかと試みた。ベースの垣下祐紀さんはカッコよかったと伝えるために両手でガッツポーズをしたのに対し同じジェスチャーで応えてくれ、ドラムの田中匠郎さんも手を挙げて拍手に反応してくれた。また特に印象的なのは小浜徹さん古屋ヒロコさんのトランペットを担当されたお二人で、そらともの方を向いてたくさん星型のペンライトを振り、ライブを盛り上げてくれた。私のペンライトにも多く反応してくれ、アンコールの際には彼らの方を見て手拍子をしたらそれに合わせて虹色でリズムを取ってくれた。そらちゃんがライブ後のファンクラブ会員限定放送の紹介で「打ち上げ」というワードを出した際には二人で乾杯のジェスチャーを取っていたのが何だか可愛らしかった。主に右側にいたバンドメンバーの反応を紹介したが、左側の弦楽器のみなさんもたくさんペンライトを振って楽しんでいたのが、見ていて嬉しかった。

このフランクさも今思えば納得がいく。彼らの人柄の良さや誠実さも、そらちゃんの人間性に呼応しているのだとしたら良いな、なんて思いながら、一夜限りの交流を精一杯満喫した。



オフ会~終焉

夜公演のアフタートークが終わると、会場は大きな拍手で包まれた。この日の為に日々音合わせの練習に励んだバンドメンバーのみなさん、会場設営に尽力し、昼公演の遅れを踏まえて夜公演ではスムーズな入場を運営してくれたスタッフのみなさん、スペシャルサンクス・広瀬香美さん、共に高い熱量を絶やすことなく応援したそらとも、そして何よりそらちゃん。最高の舞台を創ってくれた方々への感謝の拍手は長い時間、鳴り止むことはなかった。
かつしかシンフォニーヒルズ入口では、今日出会ったそらともと最後の交流を交わした。記念写真を撮ったり、ライブの感想を言い合ったり。どのそらともにも共通しているのは、「また会いましょう!」という別れの言葉。彼らが普段、どこで何をしているのかなど全く分からない。私も地方に住む普通の大学4年生だ。ただ、そらちゃんを好きでいる限り、応援し続ける限り、絶対にどこかで会える日が来るだろう。ライブで最後まで通された絵本の終わり方はそれを暗示しているのかもしれない。

その後一部のそらともで牛角青砥店に集合し、オフ会という名の打ち上げが開催された。社会情勢を踏まえて前回は出来なかった分、ルールを守った上で交流を思いっきり楽しんだ。
立体音響のそら、Wi-Fiを飛ばす大神ミオ、肉を配る雪花ラミィ、炎上するホルモン、輪ゴム好きそらともの演説、最後まで来なかったドリンク…。あまりにカオスな空間だったが、地方在住の私にとってめったに経験できないそらともとの食事。改めて、幹事を担当されたそらともには感謝したい。会計を終え店を出て宿の最寄り駅で別れ、私にとっての『宇宙と時空のミルキーウェイ』が終わりを告げた。



総括

本ライブは4回目のワンマンライブとなったが、私は初めて、1stライブ『Dream!』を超えたと実感した。もちろん、『Dream!』は最初で最後の1stライブ(声出しアリ)であり、今後もオンリーワンであることに変わりはないが、そらちゃんのパフォーマンスや会場に詰め掛けた延べ2,000人を超えるそらともの一体感は、強く、温かく、気持ちが伝わるものであった。私自身としても、『Role:Play』では出来なかったスタンディングでの応援、ずっと聴きたかった『Wonderland』でジャンプ(屈伸)を跳べたこと、最前列でそらちゃんを全力で応援し、完全燃焼を実感できたことが強く脳裏に残り、最高に幸せな一日だったと心から感じることができた。感動で号泣するわけでも、ライブ前のような複雑な心境で過ごすわけでもなく、ただ、"楽しかった"というシンプルな感情に包まれたのはいつ振りだろうか。

昼公演のアフタートークでは「ライブで空を飛びたい」と語っていたそらちゃん。私はジャニーズのようなライブをイメージしたがどうバーチャルで表現するかが難しいところである。でも、きっとその願望は実現する気がする。保証はどこにも無いけど、数々の目標を納得のいく形で実現させてきたそらちゃんなら、なんとなくできる気がしてならない。きっともっとそらともの近くで交流もできるし、美味しいお肉もたくさん食べられるし、5年後、"夢"に辿り着き、本当のユメゾラを迎えられるだろう。直接、彼女の口から横浜アリーナの名が出てきて全身が熱くなった。

「ミルキーウェイ」とは「天の川」を指し、地上から観測可能な銀河系の姿である。この日、私はそんな満天の星空の下で、宇宙と時空を超えたときのそらのライブに向き合い、再び夢へ向かって飛び立った彼女を追いかける、否、共にゆっくり走り続ける決意を固めた。ポラリスとソラリスのように。



そらちゃんへ向けて

改めて、最高のライブをありがとうございました。

毎回参加してよかった、とは感じているのですが、今回は初めて心から"楽しかった"という子供のような感情が強く残りました。
最前列で応援できたこと、そらちゃんの近くで想いを届けられたことは一生忘れません。これからも、私は自分のやり方で言葉を発信します。まだまだ言葉足らずで未熟な者ですが、そらちゃんにとっての"マーマレード"に少しでもなれるなら嬉しいです。

貴女の夢に、未来に、幸多からんことを。大好きです。




2022.11.23
そらとも れーよん31

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