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ライブ翌日にライブに行きたくなる話

※はじめに、本文章は「ライブレポート」ではなく、私が体験した「2022年1月22日の出来事」を主軸に展開していきます。なので、そらとものみなさんの感想やPop'n'Roll様を始めとする公式レポートとは異なる視点で閲覧していただけると嬉しいです。また、『Role:Play』を視聴された方向けに書いたつもりなので、会場詳細やセトリ等は省略します。ご了承ください。




AM 4:30 前日譚~到着

2022年1月22日、ときのそら3rdワンマンライブ『Role:Play』開催当日。
前日に東京入りしていた私は五反田駅周辺のホテルからスタートした。特段早く出発するつもりは無かったが、私はこの夜全く眠れなかった。幼児が遠足前日の期待感から生じる興奮で眠れないとはよく聞くが、私の場合はまた違った。不安から生じた緊張感だった。ライブ当日をずっと楽しみにしてきたことは紛れもない事実だが、ライブに臨む上での覚悟がプレッシャーとなり、目を瞑ると悪い結末が脳内を巡ってしまっていた。(詳細は前回のnote記載)
表向きのツイートでは楽しみにしている素振りを見せたが、内心恐かった。

目が冴えてしまいいてもたってもいられず、6時30分にホテルを出発。山手線に乗って池袋駅へと向かい、真っ先にHUMAXへ。

『Dream!』の時のように、どなたかいると思ってた。限定物販無いからか。関東特有の乾燥した寒風に耐えながら、Twitterでそらともの動向を伺うこと数時間。彼らの期待感溢れる、そらちゃんへの応援ツイートに私自身が元気をもらっていた。もうすぐ、みんな此処に集結するんだ。彼らに会える喜びに胸を膨らませつつ、時間が経過するのを待ち続けた。



AM 10:30 そらともとの初交流

そらとも有志によって企画された、東池袋中央公園での応援旗撮影会に参加するため所定の地へ移動。男性が数人いたがこの時点ではそらともと判別出来ず、また自分から声をかける勇気も無かったため、ベンチに腰を下ろす。他の方は今どうしているのかとタイムラインを漁っていたところ、男性3人組の内1人が私の元へ近づき、「輪ゴム」を手渡した。

輪ゴム…そらとも…まさか、これは例の…!!!

『Dream!』でも話題となった

そう、3人組は全員そらともであった。私はこの時既にライブTシャツを着ていたので、声をかけてくれたらしい。
自作の名札片手に自己紹介。『Dream!』ではあまりの緊張でほぼ誰とも話さなかった私にとって、オフ交流という2年越しの念願が叶った。個人的に連絡して会合した時とは違う、完全初対面での会話。本当に嬉しかった。

そして時間が経つにつれ、続々と集まる全国各地のそらとも達。大学ノートを持ち歩いて我々そらともから一言メッセージを集める者もいれば、私の地元では滅多にお目にかかれない、大量の缶バッジを集めたカバン、通称「痛バッグ」を持参する者、以前に発売されたそらちゃんのぬいぐるみをコーディネートして『パラレルタイム』のトートバッグからこんそめ~させる者など、超個性的な集団が集結した。
最初に出会った3人で緊張が吹っ切れた私は積極的に挨拶をしに向かった。Twitterで相互フォローしている方もいて会話が弾みまくった。中でも、私が特にお会いしたかった、とあるそらともとの会話が印象に残っている。

ホロの全体ライブではそらちゃんの出番は数分、長くて10分くらい。
でもワンマンは約2時間、ずっとそらちゃんが其処に居る
それと、今日の会場にいるのは全員がそらともでしょ?
皆がそらちゃんを応援しているっていいよね。

記憶からの要約

共感の雨嵐。後述するが、私はこの言葉に大きく救われた。そらともの先輩としてずっと尊敬していた彼と会話ができて光栄だった。
そして到着した応援旗と写真撮影。私も左上を持って4人1組の写真を撮ってもらった。最後には集結したそらとも全員での集合写真を撮影した。私はあの瞬間の一体感に、『Dream!』の声出し応援に近いモノを感じた。

有志に持ってもらい撮影



PM 2:00 昼の部開演

集結したそらともと共に池袋HUMAXシネマズへ移動し、いよいよ昼の部がスタートする時間を迎える。私の座席はK-14、中段左寄りの見やすい位置だった。

後に写真撮影OKと知ったが、私は一心にペンライトと拍手、手拍子でそらちゃんを鼓舞し続けた。イベント参戦は『Dream!』以来2年ぶり。ブランクがあり声を出しての応援は出来なかったが彼女への熱量、今日に賭けてきた想いを全て出し切る覚悟で駆け抜けた。

今回のnoteは全て私視点で書くためライブに関しては少しだけ。
伝説となるであろう「あの一等sブーン」、生足魅惑のマーメイドと灼熱のあん肝、「マッサラブルージーンズッ!」、『ロマンスの神様』2番の座り歌唱の圧倒的かわいさ、Veatsを彷彿とさせる『ファンサ』、らぶらぶあいうぉんちゅーな手拍子の音圧、アフタートークで勃発した関ヶ原の戦い...
濃すぎる。これがもう一度観られるのか。
中でも注目は本ライブに向け用意された『ガーネット』『ひまわりの約束』そして『花時の空』。前半はハイテンポな楽曲を、後半はバラードを中心にといったハッキリとしたセトリで一躍心を掴まされた。映像や歌詞、そしてそらともによる赤やピンク、黄色で彩られた会場全体の暖かな空気に涙腺がやられた。みんなで最高のステージを創り上げることで、ときのそらはより一層輝く、まさに立証された。2022年4月20日に本ライブのBlu-rayが発売されることも決定したので、購入後は何度も視聴して余韻に浸りたい。(๑╹ᆺ╹)ヨイン



PM 6:00 夜の部開演

圧倒的で感動的なステージを思う存分味わったのも束の間、すぐに夜の部の開演時間が迫っていた。私はそらとも数人と近場の南池袋公園へ行き、感想や夜の部のセトリ予想を語り合った。昼にHUMAX移動後に出会った陽気な2人のジェントルマンそらともの話が面白く、初対面でありながらすっかり打ち解けた感覚だった。また手先の器用なクリエイターそらともの作品コラボも一見の価値があり、大いに楽しませてもらった。

みんなかわいい(๑╹ᆺ╹)

そして本日の最終公演へ。私の座席はC-21、前線の最中央でスクリーンがめちゃくちゃ近い位置に陣取った。大画面の真下には小型のカメラが置かれており、もしかするとそらちゃんはこのカメラを通じて我々観客席を見ているのかもしれないと感じ、その地点を意識して応援することに決めた。

夜の部は「かっこいい」をテーマに選曲が変更され、期待値の高かった『アンドロイドガール』や『怪物』、そしてナユタン星人オタク感激の『エイリアンエイリアン』が満を持して披露された。後半のセトリは変更無しで昼の部と同じ、いやそれ以上の感動をもう一度味わえた。
私はかなり前方に位置していたこともあり、昼の部より大きな身振り手振りで、口パクでそらちゃんと一緒に歌いながら応援に魂を注いだ。両公演とも不安定な加速で話題を生んだアンコールの手拍子、夜の部では私が両腕を大きく振った手拍子でリズムを変え、減速を行ったこともあった。現地での声の無いアンコールは初めての経験だったので中々慣れるのに時間を費やした。これはこれで楽しかったのでまあまあ。

アフタートーク最後の『花時の空』を終え、全てのライブが終了した瞬間、私は大きく息を吐いて呼吸を整えた。後に残ったのはボロボロの両腕とフラフラの両足、そして何物にも代え難い確固たる「満足感」だった。



PM 8:00 終演

会場を後にし残ったそらともと最後の交流を図った。
今日のライブの感想、そらちゃんがアフタートークで話した「全曲オリジナル楽曲」でのライブへの期待、これまで・これからのvtuber、そらちゃんの好きなところ...
同じ推しを持つもの同士、やはり話題は尽きなかった。社会情勢が安定していれば是非とも酒の席に持って行きたかったが、今回はこれでお開き。私れーよん31は全そらともの中で最初に来て最後に帰るという、別に誇れないような思い出を残した。それだけ、私にとって2022年1月22日が大きな意味を持った日であったと言える。

これまでの私にとって、推し事は一人黙々とやるものであった。
私の身の回りに「ホロライブ」を見ている方はいるが「ときのそら」を中心に見ている方はいない。V繋がりの友人であっても本当に同じ話題を共有できるとは限らない。
そらともはあくまでもTwitterのタイムライン上の存在であり、私のnote投稿、ツイートに対する「真の」レスポンスは可視化できない。共にそらちゃんを応援し、同じ夢を抱いていると口で言うのは簡単だが、あくまでもインターネット上での発言である。
まして2020年から続く緊迫した社会情勢の中で、オフのイベントは開催不可能となってしまった。『Dream!』で人生最高のライブの思い出を作った私にとって、vtuberを見ている中であの日を超える瞬間はたとえそらちゃんであっても生まれなかった。

『Role:Play』を現地参加して感じ取ったこと。
私に最も足りなかったものは「面と向かって共有できる仲間」だった。



帰路の感情

「はじめまして。れーよんという者です。」という自己紹介に対し
「あー!れーよんさん!」と返してくれた方がほとんどであったことに驚きを隠せなかった。何故この方は初対面の自分を認知しているんだ?共通の知り合いなどいるはずがないのに。最初は困惑の感情が勝っていた。
しかし、本名でない、ハンドルネームしかプロフィールの無い私のことを他人が知っていることへの嬉しさ、喜びは生まれて初めての感覚だった。
「知ってます!」「お会いしたかったです!」「note読んでます!」
Twitterでいいねをくださるユーザー名を名乗り、其処に実在する人物からこのようなことを言われ、心が浄化された。そらともは確かに実在したんだ、そらちゃんを愛し、日々想っている方々がこんなにもいるんだ...!
『Dream!』でのVeats、HUMAXの時に感じることができなかった、今日集結した全員がそらともであるその集団の一人として認められた自分がいることへの幸せを、深く、深く噛み締めた。

ライブに行きたい。
そらちゃんのライブに、ワンマンライブに行きたい。
そらともの仲間たちと共に、そらちゃんを応援したい。
...ずっと、そらともでいたい。

地元への帰路につく間、そして執筆中の今この瞬間の私の脳内はこの感情でいっぱいである。面と向かって語り合える仲間とライブを共有できる楽しさを学ばせてもらった、そんな冬の週末遠征であった。



さいごに

そらともによって大きく心を動かされたイベントであったが、もちろんライブ本体、そらちゃんの活躍を無しにしては語れない。
今になって大きな意味を持つ「最初で最後の」1stライブ『Dream!』
置かれた条件を駆使し仮想空間を創り上げた2ndライブ『パラレルタイム』
今までの2公演と比較し、本ライブ『Role:Play』完成度という点で魅力を上げ、記憶に残る大切なイベントとなった。そらともの熱量と成長した歌声が合致し、そらちゃんも言っていた「ずっとこの空間にいたい」気持ちが強くなった。次なる舞台へ、更なる進化を遂げてステージに立つそらちゃんを現地で、声を出せる環境で、今回より沢山のそらともと共に応援したい。

そして、池袋で交流してくれたそらとものみなさん。
私はあなた方のおかげで感情が揺さぶられました。
そらちゃんへの愛が強さを増しました。
大阪会場のそらともさんやオンライン参加のそらともさんにもお会いしたいし、いつかその全員が集結したライブを開催できたらいいなと思います。
現地に行って本当によかった!ありがとうございました!




2022.1.24
そらとも れーよん31

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