2022/12/18　『セバスチアヌス』

あなた方はそれほど高貴な方と闘っていたのです
神の名が呼ばれて
球体の鏡は厳かな話題となった
サンテリオンの鐘が鳴っている
星島さんの机も輝き出している
書物の鍵をかけておきなさい
わたしはすでに復活しているのだから
汚れなき汚水と言うものを思考しなさい
琵琶湖の湖水にオオハクチョウが飛来するころ
あなた方は旅に出るのです
よくよくわたしの話を聞きなさい
キヨミテシオン、彼の首をわたしに捧げなさい
オオゴンの祭壇に捧げなさい
駱駝たちが遠く去り行く夜の闇
ナルクスの小さな光、大宮の瓦が冷たい空に
捧げなさい　命　を
そして二十億年の旅にでるのです、我等
観音堂の扉が開かれている
湖水からの声が我等の行く先を示すだろう
口を開けて湖は歌う
多くの魚類のウロコは奇蹟である、今夜
復活するのはメダカたちと言われている
高貴な姿をしたメダカたちは
天に昇る
セバスチアヌスよ
そなたはここに来て歌いなさい
わたしを讃美するのです
郡山の親戚の家に立ち寄ります
ああ、セバスチアヌス
今夜は寒い、鍋ものにしましょう
琵琶湖の魚たちをここに呼びましょう
さあ、セバスチアヌス
鍋の用意です。