2022/5/19『文字への記憶』
ジョン・ケージの音楽から記憶が消されている
ホスピタルの階段で
彼の手提げカバンから
ころがり落ちる「音符」をはすかいに見る
文字に記した傾向と耐震化の数字は
わたしの昨日のほとんど理解されない文字である
バッテリーから漏れている
サナダムシの頭の部分が、何故かホタルに似ている
甘い旅客機のエンジン部分からチョコが
もれだしている、萌え出している
忽然と現れて、わたしたちに可視化される
本当の世界の事実、それは
バーナーで焼かれつつある、死体のように
元気です、わたしは今日も