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娘の行く末やいかに

CMに出ていた今田美桜を見て、夫が
うちの娘もこれくらい可愛くなるのか…
と確信めいた独り言を言っていました。



いや、さすがにならないよ。
と言っておきました。気持ちは分かるけど。
今田美桜ちゃん可愛いけど。

確かに娘は尋常じゃなく可愛い。
瞳の奥に凛とした何かを思わせる輝きを感じる。
曇りなき眼とはこのことだと思う。
その瞳に沿うフサフサのまつ毛。
頬に影が落ちるくらいフサフサ。
お母さんのまつ毛はスカスカだし、結膜炎持ちだからまつ毛エクステも出来ないみすぼらしい目元だよ!

そして何より真っ白なモチ肌が美しい。
スキンケアや化粧品の宣伝文句にこれであなたも赤ちゃん肌!みたいな文言をたまに見ますがアレは駄目だ。赤ちゃん肌になれる訳がない。細胞のポテンシャルが違う。
分娩台の上で「産卵後の鮭が死ぬ理由が分かったわ…」と思うくらい命を削った感覚があるのに今更スキンケア程度で鮭児になれる訳がない。
イクラを見る度に出産を思い出してしまうけど、
イクラを食べる度にッカー!うめー!ってなるから鮭は偉大。寿司食べたい。

産卵後の鮭にはないトゥルットゥルのモチ肌の魅力が最も発揮されるのがほっぺた。
夫は1日に何度も吸いついてる。
他にもプリッップリの尻、食べた分だけしっかり膨らむ腹、愛らしい声、短い手足…
挙げればキリがないですが、とにかく何もかもが可愛い。可愛い以上に可愛さを的確に表す形容詞がほしいくらい可愛い。


夫はそんな娘に誕生直後から骨抜きにされており、
 ずっとお家にいていいからね!
 お父さんの側にいてね!
 娘ちゃんに近づく男はお父さんが許さない!
という、一応人の娘でもある私からすればいくら可愛くても、違うそうじゃないと言いたくなることを言っています。
まぁ冗談なんですけどね。

娘にはそのうち家を出て行ってもらうし、親の面倒を見させる気はないし、嫁に行きたいなら行きたい時に行きたい所へ行ってもらいたい。

好きな所で好きなように生きて欲しい。

でも好きなように生きて行くためには、必要なものや出来なきゃいけないことが沢山あるから、どうか頑張って手に入れていってくれ。
母は応援するしか出来ないけど。

夫が可愛い可愛い大好きを連呼する横でぼんやりとそんなことを考えてしまいます。


しかし夫は夫で
 娘にしょうもない男が近づいたらどうしよう
なんてことを言ってます。
かつて己自身がしょうもない男であったことを自覚している人が何を言っているんだろう?
私の実家で
 いつか娘さんと結婚させて下さいって他所の男が来て連れて行かれるなんて嫌だ!
と娘を抱きしめながら言ったら、私の母に
 私もよ
と冷静に突っ込まれて墓穴を掘った夫。

そんな会話を聞いて、なぜか私はもしも息子が結婚したらお嫁さんめちゃくちゃ大事にしよう…と思いました。
他所のお家で大事に育てられた女の子をお嫁さんに迎えるというのは、多分私が思っているより責任の大きいことなんだと思います。

夫婦別姓とか同性婚とかなんか色々議論が広がってるので、子どもたちが大きくなる頃には家族の形は今よりもっと自由に選べると思います。選べて欲しい。
私はどんな形でもいいから子どもたちに幸せになって欲しい。


さて、父親からは今田美桜みたいな美少女になると思われている娘は実際のところどんな娘になるのかしら。

もしも
 お父さんキモい!臭い!
なんて言おうもんなら
 そう思うのは別にいいけど仮にも私の夫なんだから口に出して言わないで。
 あなたの彼氏にも同じこと言おうか?
と言うつもりです。

もしも
 お母さんダサい!一緒に買い物行きたくない!
なんて言おうもんなら文化服装学院生ぐらいの熱量でファッション勉強するつもりです。
嘘です。泣く。


まだ見ぬ未来の娘を語るのは不毛と分かっていますが、彼女がどんな成長をするのが楽しみでならないのです。

※息子もだよ!



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