東方神起LIVE TOUR ～Begin Again～ Special Edition in NISSAN STADIUM編2

＜＃2 おっさん、カオスの空間へと初めの一歩＞

雨足もどんどん強くなり足元の荷物も溢れ帰ってきた頃、謎のお土産交換会は漸くお開きになりました。改めて荷物をまとめる様子を見ていると、パンパンに膨らんだカバンが３個。プラス傘。
しかし嫁は困った様子もありません。最初から想定内だった模様です。

「今日は着席指定だし屋根あるから席に座ったら駅で買った東方神起のシウマイ弁当食べようね～」と呑気なもんです。

なるほど、この大量の荷物もとりあえず座席まで運んだら何とかなるのか、と私もすっかり嫁の言葉を信じていました。
雨が降りしきる中何とか入場口までたどり着き、係の人にチケットを渡すと座席がわかるシステムだそうで、ぺろんと出てきた紙を貰ってこれまた謎の時計？を受け取りやっとスタジアム内へ。
迷わず階段を上り始める嫁に、どこまで行くん？と聞いたら7階やねん、と。
ちょ、待てエレベーターどこやねん！周囲みんな普通に上ってるけど皆さん普段この階数自力で上りませんよね？！

おそるべし東方神起パワー。
早くも今日は体力勝負になる予感です。

絶対混んでるから席につくまでにトイレを済ませた方がいい、と言う嫁のありがたい助言から、途中階にあったトイレに向かうと男性用は列もなくスムーズに利用できます。
荷物見とくからママもトイレ行ってきたら？と気を利かせてみたら、これだから素人はと言わんばかりに溜め息をつかれ、顎で示された先を見ると先頭も最後尾も不明な長蛇の列。
ここは嫁の判断に従い余計な口出しはやめておこうと、素直に階段上りを再開します。

そしてやっとたどり着いたゲートを出ると、目の前に広がるのは巨大なスタジアムの全景。おおー絶景！！と感動する間もなく、今度は新たな苦行、階段下りの開始です。メタボなおっさん、膝に来ます。なんなら上りより辛いです。しかしゴールはもうすぐそこ。嫁がやたらとプレミアムだと強調してたシウマイ弁当が待っています。ユノとチャンミンも食べたんかな？と思いつつ、残り後２段と言う所で嫁の足が止まりました。
心なしか顔がひきつって見えたので何事かと思ったら、

パパ、大変　席めっちゃ濡れてる

慌てて周囲を見渡すと、確かにその辺りは皆さんカッパを着用し荷物をゴミ袋にしまったりと、雨対策を懸命にされています。
どうやら屋根がギリギリの位置に設置されているようで、前から数列はある程度雨に晒される模様。しかしこればかりは仕方ない事。
カッパ着て荷物ゴミ袋入れたらエエんちゃう？と嫁に提案するより先に、聞こえてきたのは「どうしよ、屋根あると思ってたからカッパ以外何も持ってきてへん」

ちょっと待て。アホほど荷物あるのに役に立つものは何一つ持って無い？

安心してください、これが嫁の通常運転です。

とりあえずトイレ行ってくるから濡れへん所で待ってて、と何がとりあえずなのか全くわからない言葉を残しそそくさと去って行った嫁の後ろ姿を見送った後、カッパを着て場内通路に棒立ちしていたおっさんは幾度となく係員に間違われビギストさんたちに座席を質問される軽い罰ゲーム状態に。その節は紛らわしくて申し訳ありませんでした。

十数分後。
戻ってきた嫁の手にはゴミ袋やら見たことの無いサイズのジップロックが！何それイリュージョン？友達に借りてきたそうですが、重ね重ね皆さんありがとうございました。
やっとの思いで着席し、嫁により乱雑に雨対策された荷物の中で念願のシウマイ弁当は綺麗に縦に押し込まれていました。

さぁ、あとは開演を待つだけです。
ですよね？？