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大学受験をする人へ

私はド田舎で育ったので、小学校受験や中学校受験とは無縁でした。
高校も私立に行く人は本当にまれだったので、自分の行きたい高校ではなく、自分が入れる高校を選びました。

今と違って高校時代はとても自信家で、私は東京のキラキラした大学に行くのだと信じて疑わなかったのですが、なんせ勉強しませんでした。
勉強するフリだけは一流で、それでも今と変わらず集中力がなく、3分勉強して30分休憩するような日々。

私が通った高校では、とにかく受験の知識がないというか、情報がなかった。
今ほどインターネットは普及しておらず、田舎の女子高生が得られる情報は進路指導室のおよそ6畳にある赤本とわずかばかりのパンフレットだけ。
周辺の国公立には詳しくてもキラキラ私大には疎い、そんなところでした。
今は変わっていると思いますが、そういう時代もありました。

私はテレビで聞いたことのある憧れのキラキラ私大を受けに行って、ちゃんと落ちました。
関東の国立大学にもちゃんと落ちて、あとがなくなってもなお、東京に行きたくて仕方なく、短大からの編入をもくろみました。
今だからわかりますが、仮に短大に言っても編入するのは難関だし、私がそこまで勉強を頑張れるなんて思えません。
浪人はNGだったので、どこでもいいかと近くの私大を受けようとしたら、そんな大学でいいのか!と大学に行っていない父に怒られ辞めました。
大学を良く分かっていない当時の話です。
受験するのもお金がかかるし、そのお金を出すのも親です。
それまでに新幹線代など負担してもらっているので、親が反対すれば何も言えません。

東京のキラキラ私大ではないけれど、親もある程度納得する私大を受けに行ったのは3月。
後期試験だけ受験科目はなぜか好きな科目を2科目選択できたので、日本史と国語にしました。
前日に悪あがきで日本史の教科書をホテルのベッドと窓枠の間の隅っこで読みました。
その時点で教科書の内容が頭に入っていないので、今考えればOUTです。
結果的に読んだ1章まるまる次の日の試験に出ました。

合格の通知を受け取ったのは3月の半ば。
高校もとっくに卒業して、みんなが新生活に向けて準備を進めているころ、ようやく次のスタートラインが引かれたのです。

これはまれな例でしょう。

勉強をしなくても合格できるなんて言うのは良くないですが、最後の最後の悪あがきが効くこともあるということをどうしても伝えたかった。
受からなかった未来を歩んでいないから、どっちが良かったかは分からないし、未だにこの人はどこの大学だろうと気になるけれど、東大とか早稲田とか海外の大学院でMBA取った人とかと一緒の職場だけれど、同じ職場で対等に仕事ができているわけです(自分の思い込みかもしれないけれど)。
人生は学歴だけではないのです。
でも学びたいことがあるのであれば、絶対に最後まで諦めないでほしい。
それが自信につながると思うから。
最後の最後、見ていた文章が出ないとも限らない、それが受験。

Good Luck!

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