【SDVX】癖との向き合い方(初心者〜中級者向け)
どうもこんにちは。胡椒です。
最近また音ゲーしにゲーセン行きづらい状況になってしまいましたね。まあ普通に行っちゃってるんですが…
音ゲー前後の手洗い消毒、忘れずに。
長らくゲーセン通われてる音ゲーマーの皆様なら言うまでもないかと思いますが、学校帰りの学生が多い平日夕方とか、そもそも人が多い休日の昼間とかは混んでるので、極力避けて平日の昼間や夜の閉店前に行くことを強くオススメします。
感染対策としてももちろんですが、個人的に人が多くてガヤガヤしてる中でやるボルテと、貸し切りみたいに人が少ない中でやるボルテではスコアの出方が全く違います。
というのも、自分は自分の打鍵音が聞こえないと精度取れない人間なもので、両耳イヤホンしてる人や喧騒の中でできる人すごいなぁって尊敬しますね。
さて、世間話はこれくらいにして、今回の記事は、まだ高難易度に挑む前の初心者や中級者に向けての警告です。強く警告します。
何を?というと、
⚠️クリアできない譜面は絶対に粘着するな!⚠️
ということです。
え?と思われた方、大丈夫まだ間に合います。
あぁ…と思われた方、手遅れなようでしたら申し訳ありませんでした。今後も頑張りましょう。
何を言いたいのかといいますと、ボルテに限らず音ゲー全般における宿敵、"癖"の怖さを強く認識してもらいたいのです。
先日、下のBoFの記事を読んでくださった方とお話をしていた際、ふとバリバリに貼り付いていたBoFの癖について、自分なりに意識していたことが意外と大事だなと思い、記事の執筆に至りました。
・癖とは
「癖」と言われても音ゲー未経験者や歴の浅い人にはイマイチ伝わりづらいと思います。簡単に言うと、音ゲーマー全員かかる可能性があり、かつ治療が困難な病気のようなものです。
ただしこれは曲ごと、譜面ごとに発症するものなので、他の曲や譜面には影響しづらく、ゲーム自体は普通に楽しむことができます。
ゼロとは言わないけど。
たとえばAという曲が好きでプレーし、その譜面が難しくクリアできなかった場合、クリアを付けたいと思って何回も繰り返しやるとします。ここでの繰り返しとは狭義の「連続プレー」という意味ではなく、「数日や数週間など短期間のうちに複数回触ること」を指します。
繰り返しやっていると、だんだんその譜面を体が、指が覚えてきます。さすがに暗記というほどではありませんが、「あ、次こういう配置飛んでくるっけな」程度には覚えます。
「なんだ、覚えればやりやすくなるからいいじゃんか」と思うかもしれません。
しかし、問題はその覚え方が合っているか?果たして次回以降、それを正確に捌けるのか?ということです。
ある譜面をクリアできない場合、譜面に対する地力が足りていないことになります。
地力が足りないというのは「譜面をこのような運指でこのくらいの速さで捌けばいい」という認識力と、それを実行できるだけのハンドスピードのどちらか、あるいは両方が足りていない状態のことをいいます。
さて、地力が足りない状態で繰り返しプレーし、できないのに譜面を体で「なんとなく」で覚えてしまった場合、何が起こると思いますか?
回りくどい言い方をしてしまいました。
要するに、できない曲を何回も繰り返しやってしまうと、間違った認識と間違った運指を体で覚えてしまいます。
間違った覚え方をしてしまうと、その後本来ならできるはずの地力が付いたとしても、誤った認識や運指が矯正できずにニアやエラーを量産。結果、全くクリアできないorスコアが伸びないという事態に陥ります。
これが癖です。
・癖の恐ろしさ
この癖というのは本当に恐ろしいもので、レベル19にぼちぼちクリアを付け始めた筆者が、未だに17の数曲で「2年以上前の17挑み始めた頃」と同じようなスコアを出し続けているという事例が発生しています。
そしてさらに恐ろしいことには、初見でクリアできた譜面でも、時にはもう1回プレーするだけで癖が付くなんてこともありえるのです。
これが顕著に現れ始めるのが、難しい配置とその繰り返しが増える16~17。
ボルテって良い曲良い譜面本当に多いので、特にお気に入りの曲なんか見つけると適性より上のレベルでも触ったりなんかして、何回もやりたくなるのは死ぬほどよくわかります。
しかし、その一瞬の気の綻びが後先数年、はたまたボルテ人生(?)に深刻な呪いをかけることになるのです。
なので、よっぽど「クリアなんか余裕でなんならS狙える」みたいな自分の地力が大幅に上回ってる譜面でない限り、一度やった譜面は最低でも数日、できれば数週間〜1ヶ月単位で時間を置いてからやりましょうね。
特にスキアナ課題曲は絶っっっっっ対に粘着するな!!!!!!!!!!本当に死ぬぞ。
もちろん時間を置いてる間に他の譜面で地力上げするのが大前提です。
・癖の付きやすさについて
癖と一口にいっても譜面によって付き方の差が激しいです。
個人的には癖が付きやすい傾向というものがあって、
・BOOTH時代などの古い譜面>新しい譜面
・繰り返し配置が多い譜面(↑と似た理由)
・物量難よりリズム難、認識難、操作難
・好きな曲、好きな譜面
個人差大きいと思いますがだいたいこんな感じです。
BOOTH時代はBTロングやFXチップ、Ⅱではタバコ押しや逆つまみなどが存在せず、今ほど配置のバリエーションが多くありませんでした。
なので、同じ譜面中にも繰り返し配置、特にBTチップ鍵盤を中心としたものが置かれやすい傾向にありました。
癖は譜面ごとに、細かく見るとフレーズごとに付き、やればやるだけ付きます。なので、古い譜面は上記のような譜面傾向から、少ない回数でもベッタリ癖が付きやすい傾向にあります。
また、物量でゴリゴリ攻めてくる譜面よりも
・視点変更やつまみと鍵盤の重なり、FXチップと同時押しの混在など、譜面認識のしづらさで攻めてくる認識難
あるいは
・ハネや裏拍、伴奏を利用したリズム難
な譜面の方が癖が付きやすく感じます。
あとは好きな曲、好きな譜面というのも、何度もプレーしたくなるのは当然ですが要注意ですね。特にこれは地力不足のうちに特攻しがちですが、絶対やめましょう、本当に取り返しのつかないことになります。一度触ってダメなら引く、これが鉄則。
実例があるとわかりやすいでしょうか。ここからはかなり自分語りになるので、ウザかったら飛ばすかそっ閉じでお願いします。
僕の場合、好きなコンポーザーの二大巨頭がかねこちはるさんとぺのれりさんなのですが、低難易度はお二人の曲を埋めながら成長していった感すらあります。
特に16のScarlet Pinheelや17のセイレーンは大好きで何度もプレーしてました。
察しのいい方はお気づきでしょうが、この2曲に深刻な癖が付いてしまいまして、現在も苦戦しています。
特にScarlet Pinheelの方。物量もそこそこですが、FX拘束されながらの螺旋階段やFX混じりの階段などの繰り返しの鍵盤配置が多く、本当にどうしようもない癖が付いてしまいました。そもそも16ではかなり難しい方ですが、17上位の難しい鍵盤譜面にAAAが出てきた現在でも、未だにこれはAAAに乗っていません。
幸いセイレーンの方は繰り返しもそこまで多くなく、つまみでそこそこ稼げたので、ミラーを駆使してなんとかAAAまでこぎつけたのですが、本当によく乗ったなという感じ。
ただ、好きな曲以外(と言ったら失礼だけど)でも、自分の苦手な配置が繰り返されるものには要注意。下記は今もなお呪われている16と17です。傾向を見ると癖の付きやすい譜面というのがなんとなくわかるでしょうか。
【16】
・croiX:全部難しいですが、サビがリズム難かつ繰り返しなので、アホみたいに癖付きます。
・FIRE FIRE〜:とにかくハネリズムがわかりづらく、それを片手で出張しろと。無理です。
こいつらは今でもAAAどころか960すら怪しいです。
元々16詐称疑惑があるのですが、それにしたってVF17.6の後光剛力羅が出すには低すぎるスコア。完全に癖が付いてどうしようもなくなってます。
【17】
・Dharma:電気スウィングと同じで、どこのリズム取ってるかわかりづらいハネ片手。
・ボルテ体操第一:BT同時とFXがごっちゃごちゃ押し寄せてくるサビが全て。ただでさえ見づらいのに何回も繰り返されるので一瞬で癖付いて終わり。なんでみんな見えるの??
・Borealis:前半は16ですが後半の片手と発狂が18だと思います。これも適性時にやって後半が見えないうちにリズム認識ともども崩壊しました。
・snow storm -euphoria-:全体的にBTチップでややリズム難の繰り返し配置が多く、これも一瞬で癖が付きます。特に序盤のくの字トリル〜32分階段地帯は19。
・ムーニャポヨポヨスッポコニャーゴ:未だに剛力羅クワイタス回の1曲目だったのが信じられない。お前がボスだよ。
上記に挙げた譜面の面々、共通点が見事に
リズム難、認識難、繰り返し
の3つに集約されています。まさに上で挙げた傾向通りですね。
こういった要素から、特に誰にでも癖が付きやすい譜面として有名なのが、Chocolate PlanetやBooths of Fightersですね。
ボルテの運営が性格悪いのは、こういう一瞬で癖付く譜面を率先して剛力羅の課題曲に入れてくるとこなんですよ。まあ癖を地力で乗り越えろってことでしょうけど、もう嫌がらせとしか思えない…
幸い今作の剛力羅はだいぶ良心的です。
BoFもいるっちゃいるけど、まあ他は正統派な地力譜面が多く、音世界とかムーニャとかチョコプラとかチョコプラがいたⅤに比べれば間違いなく易しいです。今のところはね。
・付いてしまった癖の矯正法-練習編-
ここが一番知りたいとこでしょう。上の話長ったらしいから飛ばしてきたよって方もいるかと思いますが、全く問題ありません。
結論から言いますと、放置と打鍵音です。
前者は有名かと思います。そのまんまの意味です。
度合いにもよると思いますが、癖付いた譜面(曲まるごとでもいいかもしれない)から数ヶ月〜1年単位で離れてプレーしないようにしましょう。
え、長すぎない?って思った方。癖とは、音ゲーとはそういうものです。時には何年放置しても抜けない癖だってあります。
幸いなことに、ボルテには膨大な数の曲と譜面があります。一譜面放置している間に、他の譜面を周回して地力を付けてから戻ってきましょう。目安としては、その譜面の一つ上のレベルが半分以上クリアできるまでです。
クリアorスコア上昇には、一見遠回りに見えてこれが一番の近道です。19〜20はちょっと知りません。
そして後者。正直これは地力上げた後の仕上げとしてやってほしいのですが…
打鍵音とは、狭義にはBTやFXのボタン(鍵盤)を叩いた時に出る音、もっと広く捉えれば、つまみエフェクトや直角音までも含めた、譜面を捌いた時に筐体から出る音といえますね。
ではその打鍵音でどうやって練習するのかといいますと、うまい人の打鍵音を全力で真似するのです。
具体的には、ボルテのランカーさん(めっちゃうまい人)がよく打鍵音付きの動画を出していますが、このうち癖が付いた譜面の動画を、見るのではなく聴くのです。
これにはれっきとした理由があります。
癖が付いている状態では、譜面の形とリズム、両方を誤って認識している場合がほとんどです。
特に形の場合、譜面の方から視覚に対して大量かつ一方的に入ってくるので、正しいリズムを把握するのは困難であり、一度誤った認識をしてしまうと正確に処理し直すのは大変難しいです。
目の錯覚を引き起こす画像や映像を見たことがあるでしょうか?動いていないはずの画像が動いて見えたり、同じ長さのはずの線同士が違う長さに見える、みたいなやつです。
意識の上ではわかっているつもりでも、一度脳がそうだと思い込んだ情報は、極めて修正するのが難しいわけです。
これは、譜面認識においても同様のことがいえます。一度誤った認識をした譜面の形は、そう簡単には修正できないのです。
ではどのように矯正すればいいのか。ここで打鍵音がカギになります。
譜面というのはプレーするごとに一応は全て目に入ってくるわけですが、譜面のリズムまで全て正確に把握して覚えている人は、果たしてどのくらいいるでしょうか。
正直、難所や癖付いた箇所を譜面動画で見て研究しようと思ったけど何も変わらなかった、という経験はあるかと思います。
これには先述した理由から、視覚でのリズム認識、矯正が極めて難しいことに原因があります。
ならば、聴覚から矯正してしまえばよいのです。
曲のメロディや伴奏は覚えていても、「適切なタイミングで叩いた時に鳴るはずの打鍵音」というのは、全て把握できてない人の方が圧倒的に多いはず。正しいリズムを知らなければ正しく叩けない、精度を取れないのはいたって当然だと思いませんか?
もちろん譜面を見ただけで全て正確に把握できる人なら問題ないんですよ。ただ、癖が付くのはそれができていない証拠なので、上手い人がPUCなどしている際の打鍵音を聴き、正しいリズムを知って体に叩き込みましょう、ということです。
ここで大切なのは、この練習は譜面を見ずに行うということです。
手を動かしていなくても、付く時は譜面見てるだけで癖付きます。割とマジで。
逆に、正しいリズムというのは自分の認識できていない範囲がかなり広く、譜面の形に比べても脳内での再現性は低くなるはずです。特に打鍵音という、音程やハーモニーのない単調な音なので、意識して覚えようと思ってもなかなか難しいのではないでしょうか。
以上のような理由から、癖を抜く練習は「譜面を見ずに」「正しい打鍵リズムを聴いて」行うべきだと考えます。
何も見ずに手だけ動かすのはつまらないと思いますが、頑張ってください。自分が正しいと思っていた打鍵リズムが間違っていた、という発見が少なからずあるはずです。
譜面を見るのは打鍵音を完璧に再現できるようになってからでいいです。
ちなみに打鍵音付きのプレー動画は低難易度だとあまり充実していませんが、16~18ではYU11さん、ZHMさん、braw_SDVXさん、CHさんあたりが結構な割合で出してるのでオススメです。
自分の癖付いた譜面の動画がなければ、彼らが上げてくれるのを待つしかないです…
・付いてしまった癖の矯正法-実践編-
打鍵音が再現できるようになり、上のレベルで確実に地力を付けてきた。あとはプレーするだけだ、というところまで来たとしましょう。
(正直上で挙げた2つの練習は1:99ぐらいにして、基本は放置と地力上げを徹底してほしいです)
実際のプレーでは、必ず譜面と自分の覚えた打鍵音を同期させる意識を持ちましょう。
もし正規が嫌ならミラー付けてもいいと思います。このゲーム、ミラーでもちゃんとスコア更新されるので、正式なスコアとして誇っていいはずです。まあ繰り返し譜面って左右対称に飛んでくるから意味なかったりするんですが…
譜面の形に釣られてリズムが崩れるようなら、まだ覚え切れていない、もしくはもう取り返しがつかないのどちらかです。
ちなみに僕がミラーで救われた例は、朱と碧のランページや上で挙げたセイレーンですね。伸びるやつは一気に伸びる。
僕の場合、ほとんどの癖付いた曲は前者に当てはまりました。実際全くといっていいほど手が動かなかったBoFやSAMURAI TIGERなどのスキアナ課題曲も、ひたすら地力を上げた後にこの練習法を実践し、ちゃんとクリアできるようになりました。まだ或帝滅斗受からないけどだいぶ希望見えてきた。
後者はもうどうしようもないのでご愁傷様という感じです。誰か僕のボルテ体操第一とBorealis助けて。
・おわりに
長くなりましたが、以上が癖の定義とその向き合い方になります。
正直人によって、譜面によって個人差爆発する病気(?)だと思うので軽々しく一般化はできないのですが、僕の知る癖の全てを書いたつもりです。
これだけは全音ゲーマー普遍の真理だと思いますが、くれぐれも地力より明らかに上の譜面の粘着は、絶対にやめましょう。
それでは、よい音ゲーライフを。
胡椒
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