トニオデ

学べるSFを描いてます ハライチ岩井のエッセイが好き。

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エモーション・マーケット

第1章:感情取引所 2045年、東京。 17歳の佐藤翔太は、巨大なホログラム画面の前で固まっていた。そこには「東京感情取引所」の文字と、様々な感情の相場が表示されている。 「喜び」「悲しみ」「怒り」「恐れ」...それぞれの感情に価格が付いていた。 「くそっ...」翔太は歯ぎしりした。「また『喜び』の株価が上がってる」 彼の横にいた親友の健太が肩をすくめた。「しょうがないよ。みんな幸せになりたがってるんだから」 翔太は皮肉っぽく笑った。「幸せか。まるで商品みたいだな

    • ショートショート シェアハウス  

      僕にはシェアハウスをしている人がいる。僕と同じ理系の大学生1年生 で、高校からの付き合いだ。 とはいえ、そんなに仲がいいとも言えない。 似たような学力であったせいか、テスト後に点数を報告し合うくらいなもんで、高校でも大学でも特に話したりはしない。 たまたま都内の同じ大学へ進学することとなった際に、家賃節約のため彼のほうから申し出があったのがきっかけだ。 「あ、あのさ。同じ大学行くし、家賃高いし、一緒に住まない?」 手を握られてびっくりした僕は、考える前に返答していた。

      • 【ハライチのターン1】岩井さんの発言を考えてみた

        僕はお笑いコンビ「ハライチ」のラジオ、ハライチのターンが大好きである。岩井さんの独特な視点から繰り出されるトークと澤部さんの相槌、そしてリスナーのクオリティの高さによって生み出される時間は、まさに団体芸だ。家族も寝静まった後、音量を無音から2段階上げて、携帯を枕元に置き、にやにやしながら鑑賞するのが日課である。仰向けになっているため、笑いすぎると腹筋が収縮し、甲板に打ち上げられた魚のよう体がふにゃふにゃ曲がってしまう。実家ではベッドがギシギシ音を出さないように、こらえるのが大

        • 【科学エッセイ】時間に追われてるならこれが最強の時間術

           弁当を予約した時、「何分後に取りに来ますか?」と聞かれ、 「10分後に家を出ます。」と答えた。あたかも弁当屋が僕の家の場所を知っているかのように。そんな僕が好きだ。 でも、死神と契約し、自分の寿命が見えているかの如く時間に追われ、毎日忙しく感じているのに、結果何も進んでいない自分は好きではない。  そんな自分を変えるために鈴木裕著の「YOUR TIME」を読んだ。「いつも何かに追われているような感覚」がある僕を科学的根拠に基づき「時間不足を根本から解消する方法」を教えて

        エモーション・マーケット

          なかなか重い腰を上げられず、文章を投稿できないので、低クオリティ―でも日曜以外は学んだことのアウトプット、短編小説、現代アートを投稿しようと思います。。。

          なかなか重い腰を上げられず、文章を投稿できないので、低クオリティ―でも日曜以外は学んだことのアウトプット、短編小説、現代アートを投稿しようと思います。。。