公務員試験のはなし#2 筆記試験

公務員試験は、おおきく1次選考にあたる筆記試験とそれ以降の小論文、面接に分けられる。ここでは、筆記試験について主に以下の3つに焦点をあてて少し話せたらなと思う。
・独学できるのか
・勉強法
・模試

さっそく本題に入りたいところだが、その前に注釈を。
筆記試験には、教養試験と専門試験のふたつがあり、点数配分や設問、出題範囲などは各自治体によって異なる。僕が受験した自治体では、専門試験は課されなかったので、ここでは教養試験についてのみの話だと思っていただければ。

・独学できるのか?

結論から言おう。大学入試センター試験(共通テスト)で7割以上の得点ができる(できていた)なら独学で十分。6割くらいまでなら独学で頑張れると思う。
これだけです。
不安なら自分で過去問を数問解いてみてほしい。(過去問は自治体のHPとかを見れば掲載されています。)きっと解けます。

僕も予備校は検討しました。一番の利点は、環境だと思う。勉強のサイクルを作れるし、授業をとおして最低限の勉強時間を確保することができるだろう。その点では独学をはるかに上回る。
僕は実際には予備校に行ったり、公務員試験対策講座を受けたりはしていないので、具体的にどのようなことが行われているのかは知らない。だが、教養試験に関しては今の段階から新しく習得するようなない。むしろ、三角関数も、微積分も使うことはない。もし、公式などを忘れてしまっても、たいていのテキストは基礎事項をサッとおさらいさせてくれるから心配はいらない。知ってる公式を思い出すためだけに何万円もお金をかけるのはもったいないと思う。
結局、僕が予備校に行かずに独学で勉強を進めるに至った要因は次の3つ。
・試験の難易度
ーー実際に解いてみて、演習の回数さえしっかりとこなせれば合格ラインを超えることは十分に可能だと思えたから。
・勉強環境を確保できた
ーー駅に近い会員制の自習スペースに入会した。入会金などを含め1.5万/月くらい。ここを2月から4月まで利用していた。
・市販のテキストが充実している
ーー予備校の利点のひとつであるテキストだが、演習をこなすのに十分な問題量と丁寧な解説がついたものが多く販売されているのでこれを買い揃えれば、十分に勉強できる。また、これによってわからない部分を講師に聞くことができるという予備校の利点もカバー出来てしまう。僕は俗にスーゼミと呼ばれているものを使ってました。

・勉強法

僕の受けた自治体の試験範囲は以下の通り。
・文章理解(現代文と英文の読解)
・社会事情(地域に関する時事問題など)
・判断推理
・数的推理
・資料解釈(表やグラフの読解)

使用したテキストはスーゼミ。
勉強の計画を立てる上で気をつけたことは、できるだけ毎日やること。そして、毎日すべての科目に触れること。勉強は継続してやらないと身についていかないので、この点に特に注意した。
あとは、間違えたところやわからなかったところをは、後々復習できるように必ず印をつける。(ぶっちゃけ、センター試験で7割を取れる人はここまでの人生でそれなりに勉強ができるという経験をしてきているはずなので、各々のやりやすいようにやったらいいと思う。)

ちなみに、公務員試験の筆記試験では合格ラインが6−7割と言われている。つまり、捨て問が有効な作戦となる。僕は、資料解釈がどうしても苦手で、時間をかけて解いても間違えることが多かったので、本番も鉛筆を転がして適当に選んだ。

・模試

独学をする上で、一番の不安が実践力不足である。自宅で受験できる模擬試験が参考書についていたりもするが、模試は会場での受験を強く勧める。いくら勉強したとはいえ、実際の試験当日は少なからず緊張した。緊張感の中で問題を解くという経験をしておくべきで、模試は独学勢にとっては貴重な機会である。
模試自体は年に数回、大手予備校などが主催して行われるので、これに申し込むとよいだろう。受験料は5000円くらい。場所によってはその自治体の志望者を対象とした模試(冠模試)が開催されることもあるので、調べてみたい。

僕は、3月中旬に初めて模試を受けた。勉強に本腰を入れてから1ヶ月半くらいだったが、結果はまずまず良かった。受験者が少ないので、どのくらい参考にできるのか不明だが、B判定であった。
本来は、2月と4月にも模試を受ける予定だったが、入金を忘れたり、コロナに罹患したりで結局3月のこの1回しか受けられなかった。

このときの課題としては、スピードが挙げられる。試験時間に対して設問数が多いというのが、志望自治体の特徴であったので、計算や読解のスピードアップと捨て問を作ることで対応することにした。
このように、実際に冠模試を受けることで自分の弱点を見つけたり、逆に試験の特徴を捉えて対策を講じることもできる。


以上が、大雑把に筆記試験についてである。
公務員試験では、満点を取る必要はおろか、目指す必要すらない。なので、すべての科目のすべての範囲に全力投球するのではなく、いかに効率よく勉強を進められるかが独学する上で、合否の分かれ道となるかもしれない。
そのような点も踏まえて、独学はセンター7割以上と改めて念押ししたい。

終わり。

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