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69.日本の戸籍制度は海外にはない?!~家族を単位とする「家制度」と「個人主義」の違い~

こんにちは。恒屋です。
東京は数日寒い日が続いていますが、皆さん風邪ひいていないでしょうか??
さて、数日前にイギリスの方と話す機会があり、世界の文化について話をしました。改めて文化ってその国の常識を作ると思ったので、今日はその中の戸籍について!

◆海外には戸籍はない?!
日本にいれば戸籍謄本という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

戸籍とは「人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録公証するもの」です。親子二代までが一つの戸籍に入り、結婚や亡くなることによって戸籍から除籍されます。
日本では生まれた時に親が出世届を提出して、個人がどういう人なのか証明するために、親は誰なのか、結婚、離婚など自分に関わる人について記載されています。

しかしこの戸籍制度は海外では珍しく、導入しているのは中国と台湾だけだそうです!

戸籍がない?!ということに違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。海外ではどういう風に個人を特定しているのか、下記にまとめました。

◆海外では

戸籍謄本のない海外では、国民一人ひとりに付与されている個別番号で個人単位で管理されています。

私はアメリカに3年間留学していたのですが、留学中アルバイトとして働いていたので、個人を特定する唯一の方法であるソーシャル・セキュリティ番号を持っていました。

アメリカ市民または就労許可を持つ移民のみ申請することができ、アメリカで働く場合は必ず取得しなければなりません。

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申請するときに私の場合はパスポートや雇用主からのレターやビザの提出が必要だったのですが、確かに親についてなど一個人以外の情報は必要ありませんでした。

一部ヨーロッパで戸籍謄本に近い物を使っている国もありますが、個人主義の国では個人を表すときはその人の情報のみで個人番号が形成されます。

◆最後に

一個人を表すときにどこまでを個人の分類に入れるか、制度の違いから文化や歴史、その国の大切にしていることが異なると感じます。

戸籍謄本は先代までさかのぼって自分のルーツを知れる、唯一の書類です。

マイナンバー制度が主流になり今後戸籍が薄まってくるかもしれません。時代の変化に伴い、家柄は個人を特定する上で関係ないという声も多く上がっているそうです。

どちらもメリット・デメリットがありますが、日本は古来の家制度が残っていて自分の近しい人の存在は大きいという事実があるので、家族を大切にしつつ、大切な人のやりたいことは個人を尊重しながら応援できる人になろうと思いました!

以上、また更新します♪

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参照:https://amesma.net/blog/guide/what-is-social-security-number/19828/


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