詩13「風の正体Ⅰ」
風を
見るのが
好きです
カーテンを揺らし
樹々を駆け抜け
仕舞い忘れた風鈴を鳴らす
見て欲しいくせに
姿をなかなか見せない
ひねくれ者で
気分屋なのは
遠くで暮らす
彼にそっくりだ
スカートを巻き上げ
帽子を飛ばし
調子に乗って傘を壊す
かまって欲しいのに
素直になかなかなれない
はじかれ者で
淋しがり屋なのは
しばらく会えていない
彼にそっくりだ
彼は
もう
私を
忘れている
かもしれない
風を
見るのは
嫌いです
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風を
見るのが
好きです
カーテンを揺らし
樹々を駆け抜け
仕舞い忘れた風鈴を鳴らす
見て欲しいくせに
姿をなかなか見せない
ひねくれ者で
気分屋なのは
遠くで暮らす
彼にそっくりだ
スカートを巻き上げ
帽子を飛ばし
調子に乗って傘を壊す
かまって欲しいのに
素直になかなかなれない
はじかれ者で
淋しがり屋なのは
しばらく会えていない
彼にそっくりだ
彼は
もう
私を
忘れている
かもしれない
風を
見るのは
嫌いです
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