詩18「夢語」
カタコトの日本語を話すアナタには
カタコトの夢語を話せる
いつもは
みんなが
熱く
活発に
夢語を話す輪で
何も言わずに
ぽつんと座っている
君は? と聞かれれば
夢なんてないよ
どうして? と問われれば
好きなものも
得意なものもないから
説明にもならない説明で
嘘をつく
みんなみたいに
流れるように話せればいいけど
ボクはカタコトの夢語しか話せない
ボクのカタコトの夢語を
アナタは真剣に聞いてくれる
夢語も得意ではなさそうだが
カタコトの日本語で
思ったこと
感じたことを
真剣に話してくれる
誰もがカタコトから始まり
カタコトでも伝わることを
アナタが教えてくれた
次こそ
カタコトでも
恥ずかしがらずに
みんなの輪で
夢語を話してみる
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