詩41「否定男」
だけどもさぁ
なるほどね、でも
とは言っても
言いたいことは分かるよ、ただ
気持ちは伝わるんだけど
それって、つまり
何を言っても
首を縦に振ることなく
わたしの思考を飛び越えて行く
そんな
あなたを尊敬していた
だけど
なんだか
疲れたみたい
飛び越えて行くのではなく
ここ最近は
見下されているような気がして
認められていないんだなって
何でも
かんでも
否定されている
と思ってしまうのは
あなたによれば
典型的な
被害妄想らしい
のだけれど
かなり不安定で
このままだと
圧し潰されてしまいそうなの
だから
別れることに決めた
さようなら
うん、わかった
最後の最後に
わたしがずっと聞きたかった言葉を
口にするなんて
どういうつもり?
本当は
否定して欲しかったのに
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