この店で1番汚い服ください!



当時18歳だった自分に言いたい。
こんな服の探し方はやめた方がいい。


店員さんも優しかったものだから、”しゅんペーくん!これだよ!”と2000円ほどのかなりジャンクなTシャツを勧めてくれたのを今でも覚えている。
満面の笑みで購入した。



自分をここまで古着好きにさせたのはなんだか眩く見えたボロい服のおかげと言っても過言ではない。
とにかく目立ちたかったし、悪目立ちだったかもしれないけど”イケてるじゃん”と言ってくれる大人たちもいた。



気がつけば家にある服のほとんどがボロボロ。
親にこんな服買ってくるな。洗い辛い。散々言われたがやめらない。
とにかく沢山買ったから分かったこともあった。








ボロい古着全てがかっこいい訳ではない。
汚かったり、破れていてり、そんなところになんとなく美意識が生まれた。
全てはバランスが大切です。


ここ最近ただ汚い、ただボロい、そんな古着は市場に溢れていると思います。
あー!!違うんだけどなあ。と心で嘆きつつも流行っているから仕方ない。
それでも好きだ。ボロ。
週末に一挙ドロップします。YELLOWにて。







撮影が追いついてないので写真は2枚しかありませんが、こんな雰囲気の服を週末にドサっと入荷します。
どちらも40年代のカバーオールです。


1枚目はポケット見た瞬間に古いことがわかる。
死語となった”ガチャポケ”のそれ。
カバーオールは50年代以前になるとシルエットの美しさがグッと上がる。
腕周りを見ると実際に着用していたのが色の抜け方で分かる。
それに加え、保管状況によって生まれた日焼けがmix。
そして多少のほつれ。バランスが良い。
そして何より、この年代のインディゴは藍色。青ではない。



2枚目はヘリンボーン。
とにかくボロいんだけど、その全てが丁寧に直されている。
こういった古着はディーラーさんが直して販売しているものが多いのだけれど、これに関してはほとんどのリペアが発見時から施されていたらしい。
田舎で出会ったディーラーさんから買わせてもらった1枚です。
彼が見つけた場所から推測すると、そのリペアが当時直されたものだと分かった。
きっとバランスなんて考えなかっただろう。
でもそれがこの雰囲気に繋がっている。





僕を信じて買ってくださいとは言いませんが、散々買ったし、着たし、考えた。
自信あります。
お楽しみに。





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