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台湾へ、自殺寸前だった女の一人旅⑭8日目_台東・花蓮3/3

こんにちは
自殺寸前だった私が、台湾へ一人旅し得たものを書きます。始めての方は序章を参照ください。
8日目花蓮の夕方。フードファイト感覚で小籠包を食した後は、リノベスポット、花蓮の夜市(東大門夜市)へ

行った場所:
花蓮文化創意產業園區、花蓮(東大門夜市)
食べたもの(旅も後半で食べ物が段々ごちゃごちゃしてくる):
パイナップルイチゴキウイジュース、豆花
体験:
夜市、夜の自転車散歩

小籠包屋さんでお腹をこれでもかと満たしたあとは、町のリノベスポットに向かいます。
「花蓮文化創意產業園區」100年以上前のビール工場をリノベした観光スポットでいつも閑散としていて、犬のお散歩スポットになっています。
ちょうど祝日だったためか、手作り市が開催されていて、クローズまであと15分。原住民と思われるお店で、カラフルなビーズのピアスやネックレスを見ます。もう、アクセサリーは買わないつもりだったのですが、気になるブレスレットがあって、私の腕には小さくて、「残念、小さいです」と伝えると、「あなたのホテルはどこ?!サイズ調整して持ってくわ!」と積極的接客。これぐらいの勢いがあっていいんだなと思ったのと、前の記事でも書いたように、「小さいです」というより、「いりません」とはっきり伝えないと海外でのコミュニケーションは成り立たないんだな、と実感しました。もう少しお手頃のピアスを購入。お土産あるあるで、現地では恰好よく思えたんだけど、日本では若干派手でまだ袋から出してもいません。いつか着ける。
文化創意園區は、ゾーンが2つあって、道路を渡った後方に、両脇にお店と通りにも手作り市があるかわいらしいスポットがあります。原宿のキャットストリート的の千分の一の小ささかつ手作り感、優しい雰囲気がたまらないところで、東京でこれでもかと開発された高層ビルで遊んでいた私には、こっちの方が落ち着くなぁ、ととろけていきます。

おしゃれストリート
台所道具もおしゃれ



一度、宿に戻りベッドに突っ伏して一休みしてから、また自転車をお共にして夜市へ。
「東大門夜市」
ここの夜市はものすごく広くて、台北のような一つの通りに伸びた夜市でも、広場に碁盤の目のように並ぶ台南の夜市でもなく、十字路のように入り組んだつくりで東側向かったら戻って今度は北側、みたいな構造になっています。ただ、広くて雰囲気もファミリー的なため、混みあっている気は全くしません。いや、混んでるか。

18時が宵の口

過去、父との旅では二日続けて通い、半分寝てるおじいちゃんが営むお店でビールを原価で買いました。寝てるおじいちゃんの代わりに、孫が接客してくれて、本当にこの値段でいいのか、逆に客側として心配に。原住民ゾーンもあって色合いも華やかなので全体として明るい印象の夜市です。

行列のできる番号札焼きトウモロコシ


夕飯の包子がまだ体全体に詰まっていたので、ひたすら歩いて消費します。なにか頼みたいけど、胃袋がちゃんぽん状態なので食べれず、100種類ぐらい組み合わせのあるジューススタンドで摩訶不思議な組み合わせの飲み物をチョイス。果物をミキサーにかけてから(そこまでは見える)、衝立の裏(客からは見えない)でなんやかんやしてくれるんですが、他の店で首伸ばして衝立の中をのぞきこんだら大量の白砂糖を投げ入れてて、甘さとは、果糖でなく、これか。と気づいてしまった。
世の中知らない方がいいこともある。

種類の多さよ

自転車での帰り道、宿のスタッフに紹介してもらった豆花屋さんへ。
これで、毎日豆花はなんとかクリア。もう舌がもつれて、熱的(hot)、冷的(ice)と自分がなにを言っているかもわからなくなってきて、なにを食べているかも分からなくなってきました。

イラストの10倍無愛想な、、(素直)


旅も最終段階にきて、疲労と興奮と、台湾の太陽が体いっぱいになっていて、脳みそだけでなく体も味覚すら処理できないでいる様子。熱が相変わらず続いて、ぼんやりしているんだけど、妙に自分というものが積み木のように積みあがっていきます。

hostelに戻ると、運よく、宿には私しか泊まっていないらしく、ダッシュで共同のシャワールームへ。1分ほど待ってやっと暖かいお湯がでてきました。hostelは快適で、部屋にはソファーがついていたので、ソファーに横たわってぼうっとします。そういえば、元夫には、ソファを買うことも許されなかった。花蓮でソファに横たわれるなんて、江戸の敵を長崎で討つ、とはまさにこのこと也。今度は、自分でソファを買おう、とぼんやりぼんやり思います。
よくここまで回りきってきたような、心残りもなにもない。
ただ、ここで横たわっているだけで満足、満足もなにも、存在することが高くも低くもない。

宿は繁華街の隅っこにあるはずなのに、夜が静かです。
明日はもう台北に戻るので寝るのは勿体なく、この一周してきた繋がりのようなものを味わっていたかった。でも、心地よい布団に挟まれて、自分がとても大切にされているような気がしていました。
これまで頑張ってついてきてくれた、身体、心にやっと、暖かで心地よい布団で休んでね、って良い環境を用意できて、魂が心から寛いでいる感じ。

花蓮の夜の静けさが心地よかったです。

明日は、ぎりぎりまで花蓮を満喫して、台北に一泊します。
花蓮ではやっとこの旅初めてのオシャレカフェに行ったり、自転車で町の外にでてみたり。久しぶりに台北に戻ると、そこは大都会。完璧にお上りさんと化し、ケチりすぎて残った現金で(私レベルの)爆買いに走ります。

読んでくださってありがとうございました。
よく眠れますように。

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