日本BLドラマ「ジャックフロスト」第5話を本気で見た

新年度始まりました。突然の嘘みたいな忙しさに追われてちょっと時間が空いてしまいましたが、第5話。

反省し、頭を冷やした郁哉が部屋に戻ってくる。
そんな中、律は衝撃の事実を目の当たりにして完全に疑心暗鬼。
本当にこの精神ヒリヒリしあってる2人がめっちゃつらい。

そして、ソファーの上で朝を迎えた郁哉。寝室を覗いてみると、律の姿はありません。冒頭からこんなヒリヒリすることあるんだ……。
一方律は、喫茶店であのどう見てもラブラブ写真を見せながら一体どういうことなのか?と柊路を問い詰めます。
この時の柊路「すごく……仲が良さそうだね……」の動揺具合が、本当にかわいそうで笑いました。嘘がつけない一家。
「どうみても付き合ってたよな、俺たち」「どうかな……」「これ以上嘘つかれたら何するかわかんないよ」
追い詰められたかわいそうな柊路、郁哉と律がお似合いのカップルであったことを打ち明けます。
そして律は、付き合っていた事実を隠していたことに対して「それって柊路のアイディアじゃないよな」と鋭く切り込みます。口ごもりまくる柊路に「嘘つくの苦手なんだから諦めろって」とトドメをさす。
そこであっさりと郁哉くんに言われて……と白状する。それでも郁哉をフォローしようとする柊路でしたが、こんな大事なことを隠されていたという事実にうちのめされている律は、もう郁哉のことは信用できないしあの家にも帰れないと話す。
これはやばい……と店を出た律を追いかける柊路。今更だけど柊路ってわりと苦労人ですよね(苦労人が大好き)

郁哉のもとに柊路から連絡が入って「兄貴、気づいたよ。今朝呼び出されてさ……兄貴の必死な様子見てたら黙っていられなくて」と言われる。
律がショックを受けていた様子だと知った郁哉は、まず柊路に嘘をつかせてしまったことを謝ります。そして柊路から「郁哉くんからちゃんと話した方がいいよ」と諭される。柊路……。
急いで家に戻った郁哉は、律の姿を探します。ここで律に電話をかけるんだけど、この電話をかける時の一拍つまる感じに繊細な仕事を感じました。

大ショック大引き摺り状態の律がふらふらと歩いていると、スマホが鳴る。
よしキタ郁哉からの電話……!!!!と思ったら、ここで梶谷でした。タイミング。
律は大ショック大引き摺り状態だったため、仕事の約束をすっぽかしてしまったのでした。仕事復帰急がずに休んだほうが良いんじゃないかと心配してくれる梶谷。心を揺るがせてくるじゃん……。
ということで梶谷と電話をしていてしっかり話し中になり、勇気出したのに連絡できなかったかわいそうな郁哉さん。ここで律の机の上を見て、今日は梶谷との仕事の約束があったことを知る。おいおいプライバシー……。しかし今の郁哉は何せ余裕がないからプライバシーなどという概念も何もないよな。

出版社にいる律と梶谷。
今回のイラストが社内での評判がいいから次の仕事も頼みやすくなるよ、とか、やっぱ俺律の絵が一番好きだな、とか次々に律を喜ばせるようなことを言う梶谷。しかし、あまり嬉しそうじゃない律の様子を見て、いい感じの店を予約してくれようとする。梶谷ってやっぱり良い人……えっ良い人ってことでいいよね?(私は都内で一番チョロい女性)
そこへやってきた郁哉、律と梶谷の様子を確認する。
律はおもむろに「郁哉くんと俺、付き合ってたみたいなんだよね」と言う。
そして梶谷は「この前会ったとき、この人は絶対律を好きなはずだって思った。俺のことすごい目で睨んできたから。気づかなかった?」。
律は「病院で郁哉くんとあったとき、誰だか分かんなくて不安だったんだ。でも、一緒に過ごしてるとなんだか懐かしいような、あったかい気持ちになって。どうしてだろうって思ってたら……」
律は、誰だかわからない相手(郁哉)と一緒にいることへの不安がありながらも、一緒にいる時の安心感の正体をずっと見つけようとしていたと思うとそれはもう気持ちがぐちゃぐちゃにもなるよねと思いました。
そこで梶谷が「なんで付き合ってたこと黙ってたんだろうな」と核心をついていく。元彼とは言えど梶谷には脅威を感じる。
そんな会話を壁に隠れて聞く郁哉というやばい構図。
「俺も律と付き合ってたときは、色々悪かったと思ってる。でも、そこまで大きな隠し事はしなかったな」
あれ……梶谷って良い人じゃ……えっ……良い人だよね……一応まだ良い人って信じてるけど……?!??!律への未練がそうさせているの……!??
「悪いと思ってたんだ?」「うん、自分の嫌なところ律に言われるまで無自覚だったし」「そっか。まあでも、昔は昔、今は今」「そうだな」
なんか急激に漂ってきた復縁の気配をぶった切るようにして、郁哉が2人の前に現れます。
仕事の進行表に書いてあったから、と言う郁哉に「仕事の机勝手に触ったの?」と嫌悪感を顕にする律。それはね……嫌だよね……分かる……。
梶谷は「気持わかるよ、こうなると全く話聞かなくなるもんな。律って」と助け舟のような、マウントのような、曖昧な感じ。やっぱり未練……。
「律、2人で話せないかな。ちゃんと話すから、聞いてもらえない?」という郁哉。律はきっぱりと「嫌だ。ここで話してると圭吾にも迷惑かかるから、帰って」と告げる。取り付く島もない。
キレイに拒否られてしまったので「2人の邪魔しちゃったみたいでごめんなさい」と謝る郁哉。いや……そうだよね……邪魔しないといけない急激な復縁の気配漂ってたもんね……。
そして帰ろうとする郁哉に、意外にも梶谷が呼び止める。そして律に「まあ、そう言わないで。郁哉さんにも事情があったんだと思うし、帰ってゆっくり話してみなよ」と諭す。
勝った!!!!!梶谷はやっぱり良い人だった!!!!!!!!信じてよかった!!!!!

一応家に戻ってきた郁哉と律。律は玄関から部屋に入ろうとせず、「なんで嘘ついてたの?」と郁哉に言う。
「悪かった」「俺のこと嫌いになったから、忘れたままのほうが都合が良かったってこと?」「それは違う」「じゃあ何で」「俺たち、別れたんだ」
あ~~~~~!ついに別れたんだって言っちゃった~~~~~!と、画面の前で頭を抱えました。マジで別れたって思ってたの郁哉だけじゃない?違う?ねえ?違うかな?
てっきり「付き合ってたことを黙ってた」と思っていた律はまさか別れていたとは思わず、より一層動揺する。そのうえ、別れ話をしたのが事故に遭った日だと言われたときの律の気持ち想像したらどれほど混乱していることか……。

ここからその事故当日に遡ります。
郁哉はバルーンとかでデコりまくった部屋で律へのバースデーサプライズ。こんなの用意してくれるのヤバない……?すごいんだけど……?そして律みたいなデロデロなリアクション取れないから勉強になります。
「これでまた同い年になったね」っていう郁哉がまたなんかちょっと重さを感じてヤバ……となりました。こういう重さって無自覚のままエスカレートする一方だから誰かしらが止めてよ!!取り返しがつかないよ!!って思ったけど大きなお世話だしお互いが良いならオッケーです。
その後に「よかった、今日はまっすぐ帰ってきてくれて」っていうのもまた重……。
「こないだはごめんね」「ううん、仕事なんだからしょうがないよ。でも今日も帰ってこなかったら俺、暗闇の中で凍え死んでたかも」
あの……なんか一応郁哉がすご~く健気ではあるなと思ってたけど、こんなに重かったんだ??????すごい重いね???
律が「そんな簡単に死ぬなよ~」って軽く返すので、重と軽の対比で不安定になりました。「だってさあ、最近寂しかったんだもん」……おお……対比効きすぎ……心がふわふわしてて不安定になる。
それで風船つついて遊ぶ律のところに、鼻歌でハッピーバースデー歌いながらケーキ運んでくる郁哉。
律は「めっちゃゴージャス」と言って喜びます。かわいいですね(真理)。
まあかわいいことはさておき、この結構な重さをふわ~っと受け止められてしまう律のすごさ?深さ?が見えてきちゃってやばい。
ケーキの準備に余念がない郁哉は食べナビ4点以上の有名店をチョイスして一ヶ月前から予約していた。いや嬉しいことですよ。相手のためにそこまでこう全力で準備してくれるのはすごい嬉しくて幸せだけど、やっぱちょっと重……。
律は、郁哉にフォークは?とか聞いて準備をさせておきながらつまみ食いしちゃう。こういう天真爛漫なところがさ……なんか郁哉的にはお世話のし甲斐があるっていうか、くすぐられるところなんだろうなと思っちゃった。
口にクリームをつけるという顔が相当可愛くなければならない高等テクを見せつけ、それにすぐに気づいた郁哉。郁哉なら気づかないはずかないよな。
そして律がケーキの火を消す。タイミングを知る天才か。
「ねえ律」「ん、何?」「口のところにクリーム」そう言われてどこ?ってなってる律に「そこじゃない」といいながらすーっと顔を近づける。
え 3次元で クリームペロ? え? 漫画でもそう頻繁には見ないあのペロが? 3次元 え? すごいね?と衝撃を受けていると、予想通りのいい感じの雰囲気になって「脱いで」「うん」。油断も隙もありませんね。
そしていい雰囲気の後、仕事っぽい電話をしている律。
急に不機嫌になって大きな音を立ててくる郁哉に、「どうかした?」と声をかける。
律が仕事の予定を入れた日は、郁哉と外で一緒に食べようと約束をしていた日だったのでした。「うそ、ごめん。スケジュール帳に書いてなかった」という律に「最近そんなのばっかじゃん。店探しもキャンセルも全部俺がやってるってわかってる?」と不満を漏らす。いや……分かります。それは、そうかもしれないんですけど…………となぜか私が勝手に反論しそうになってたら、律がごめんと謝っていました。
「今日の仕事結構ハードでさ、今になってちょっと酔いが回ってきちゃったみたいで」とふんわり言い訳を言う律。
「だから飲みすぎるなって言ったじゃん」と強めに返してくる郁哉。
ここで律が郁哉に「郁哉、ごめんね」という、あの1話の冒頭とつながってくる。
「誕生日なんだからさ、ちょっとくらい許してよ」「最近律と過ごしても悲しいことばっかだな。今日だけは楽しく過ごせると思ったのに」
1話では見えてなかった部分が明らかになるんだけど、郁哉は「今日はまっすぐ帰ってきてくれて」「最近律といても~」っていうところから噛み合わないというか、どうも上手く行っていない感じをどうにか挽回しようとしてかなり張り切っていたのかなと思う。すごい重……ってなってごめん。でもやっぱ重……。
で、律も律で、普通に郁哉に甘えまくってるんだよね。気持ちが重くてちょっとしたことで情緒不安定っぽくなる郁哉をふわ~っと受け止めながら、郁哉なら許してくれる、なんとかしてくれるっていう甘えがある。律は郁哉が好きだから甘えてるわけだけど、そこを郁哉は甘えられている→ぞんざいな扱いを受けているみたいな感じで受け取ってる部分があるのかな。そこは紙一重ではあるんで。
ここで郁哉の「このまま一緒にいてもお互いにつらくなるばっかだわ」、「なにそれ、別れるって言ってんの?」「もう律とは一緒に暮らせない」
で、律は部屋を飛び出していく。
いや別れてるんですか!?!?って思ってたけど、律が「別れるって言ってんの?」に対して郁哉が否定しなかったっていうのは「別れる」を意味するんだろうなと思って急激な切なさを覚えた。理解遅くてすいません。

ここから現在に戻り、郁哉から話を聞いた律は「俺、最低だな」と言う。
郁哉は「怖かったんだ、俺。自分の不満を正直に口にしたら、関係が壊れるんじゃないかって。それで普段から、自分の気持ちをちゃんと伝えることができなくて、だからあの日あんなふうに……。俺、変わりたくて。1からやり直せば、今度はうまくいくんじゃないかって」
「だから付き合ってたこと隠してたの?」
「はじめは上手く行ってるって思った。出会った頃みたいだった。でもやっぱり、記憶を失う前のことを思い出しちゃうし、律が知らないままでいいのかわからなくて、すごく揺れてた」
「おかしいよ。全部なかったことにされたら、俺反省することすらできないじゃん」「そうだよな……」
「で、結局言わなかったんだ?」「ごめん」
「こんなに大事なこと隠してた人と、1からやり直すなんて俺には想像できない。俺、このまま郁哉くんとは一緒に暮らせない」
決まった……「一緒に暮らせない」があまりにもキレイに決まっちゃった……。
そしてもう死ぬほど打ちのめされながら「分かった」と絞り出す郁哉を残して立ち去る律。ということで5話でした。

5話では、梶谷の急激な復縁の気配……や、郁哉の激重人格にウッ……とはなりながらも、最後の会話がすごく興味深かったなと思います。
律が嘘に対して潔癖なところとか、自分の気持ちを正直に言えない郁哉に対してすごく寂しそうなところが印象的です。
律は郁哉に対して完全に心を許していて甘えているからこそ、関係が壊れるかもって思って気持ちを隠していた郁哉に距離を感じるし、隠されていたこと=裏切られたっていう大きいインパクトに変化する。
ってことはさ……、律も相当重いんじゃないの……?!?!?!?!?!?全然郁哉に負けてなくない!?!?!
わかりやすい郁哉の重さに対して軽く見えた律の予想外の重さが激アツでした。これは我ながらすごい事実に気づいてしまった(語弊)。

ということで、5話でした!このテンションのままでラスト6話も本気見!!!
お付き合いいただきありがとうございました。


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