ハイロイン(上瘾)第5話を本気で見た

ハイロインという作品は15話までで区切りになっておりますので、一応これで3分の1を本気で見たことになります。これはマジで何度見てもいいです。
見れば見るほどに役者さんの表情ひとつひとつがとんでも美しい。そして低予算で制作されたと小耳に挟みましたが、作品の最終的な完成度って予算よりも愛の強さが大事なんだなと思うんですよね……。
役者さんをはじめ、裏方を支えるスタッフさん方の中に作品への愛があるかないかはとても重要であって、意外とそれが視聴者に伝わってくるものです。個人的にいい作品の共通点はどれも愛が深い。なんか急に一端のオタクが失礼しました。
これまでのnoteはこちらにまとめています。

グーハイの血痕飛び散る上着を持ち帰ったバイロイン。帰り道に「バイロインは母親がいない雑種だ」と言われたことを思い出します。普通につらい。まっすぐ帰る気にならず、一人で酒場に立ち寄ってビール5本と、串焼きなど計25、焼き魚3というやけ酒やけ食いコース。ビールを瓶ごとガンガン煽ってくバイロイン。一応高校生なのに注文が中間管理職くらい大胆なところが気になりましたが、その前にあなた病み上がりで一回気絶して点滴やったの忘れてんな……?体大事にしな……?と思ったら「一人で食いきれんの?」と神出鬼没なグーハイ。しっかりバイロインの上着を着てるのは萌えポイント。そしてグーハイの分の皿を追加するバイロインは、グーハイに対して少しずつ心を開いていってる感じも伝わってきてここも萌えポイント。
ビール煽りまくるバイロインに、「胃に良くないからゆっくり飲め」と言ってくれるグーハイの優しさ。そもそもあの高校の上着着たままで飲んでいいのか問題。忠告をガン無視で飲み、串に食らいつくバイロイン。その食べかけの串に手を伸ばして食べるグーハイに、「こんないっぱいあんのに、何で俺の食うんだよ」と抗議すると「好きだから」という一言が帰ってくる。
私、中国語に全然明るくはないんですが、ここでのグーハイのセリフ(我樂意)はなかなか趣深いのではないかなと思います。Google翻訳だと「幸せです」になるし、とっても深い意味が込められてる感じで……。
バイロインは、なーに言ってんだコイツって感じのむっとした顔(カワイイ)でビールを一口煽るとグーハイが「一緒に飲んでやるから」と瓶をカチンと鳴らして一緒に飲む。
何も聞かずに一緒に飲んでくれるグーハイに、バイロインは自分の母親のことを打ち明けます。母親は本当はそんな人じゃない。小さい時から面倒見てもらったことはないけど、絶対に不倫や男と遊んだりなんかしてない。ただ、父親のことを下に見ていて、あまりにも現実的すぎるんだ……と、とっても寂しそうに語るわけです。このシーンを見て、バイロインはきっと誰にもそんなこと言ったことなかったんじゃないかなと思いました。寂しい時も哀しい時も自分の弱みを人に見せずに、こうしてたった一人で飲み下してきたのかなと。勉強からなにから完璧主義で、どんな状況にあっても高いプライドを持ちつづけてきたのではないか…………。
そんなバイロインに、グーハイは「お前は、まだ母親に会えるだろ」と言う。自分の母親はもういないからと聞いたバイロインは、もっと寂しそうな顔になってグーハイを見つめる。なんだか自分よりもずっと寂しそうにするバイロインを見て笑うグーハイがめちゃくちゃいいので、ぜひ一時停止をしてご覧いただきたい。
ここで「俺がお前以外のヤツに突っかかっていったの見たことあるか?」と問うグーハイ。急に核心をつくようなことを聞くのでドキドキしちゃった。
そこでバイロインは、「前から俺の家の事知ってたのか……だからちょっかいだして、俺の気を引くようなことして気持ちを紛らわしてたんだな……」と鋭いんだかそうでもないんだか微妙なことを言います。自分に重ねたり同情してた的なことかな。
そして依然として核心を突き続けるグーハイは「ちょっかいじゃない。思いやりだ」と言い切って「俺は特別なやり方でお前のことを愛する」……ここは見ながら変な声が出ましたね。自分で気付いてるのか分かりませんが、今回のグーハイは核心しかついていかないぞ。
バイロインは「俺の我慢をお前の言い訳にすんなよ」みたいなこと言って、く~~~~つれね~~~そこがいいんだけどな~~~!!!!と思いながら(私の感情)、笑い合ってまたビールを飲むのでした。冒頭から最高。
一気に飲んで酔いも回ったのか、ついでに例の元カノの話までし始めるバイロイン。「超かわいくてお金持ちだったのに別れた。最近寝不足だったのはそのせいなんだよね……めっちゃイライラするし……」と、最近の不調の原因を打ち明ける。これはもう実質、グーハイにとって特大チャンス到来なわけでして「別れたならもう気にすんなよ。別れないとチャンスがないだろ……」とかなんとか言っちゃう。マジで核心しかつかないね……?どうしたの……?

しこたま飲んで食べた酔っ払いのバイロイン、おもむろに席を立って店先で放尿しようとするのを「こんなとこですんなよ」と止めるグーハイ。引っ張んなよ~~とか言いつつ、今まで誰にも言えなかったことを打ち明けたことで心が軽くなったのか楽しそうに笑っててかわいいです。酔っぱらうと小学生みたいになっちゃうバイロインちゃん「なんでお前は脱がないんだよお~お前も脱いで!大きさ比べよう!」とか言う。「はいはい、明日比べような」といなしつつちゃんと面倒見てくれるグーハイさん。もしかして……これも核心……?
核心かどうかはさておき、酔っぱらい過ぎて歩けなくなってしまったバイロインを背負って帰ってくれるグーハイ。背負われたバイロインは「俺は酔ってないぞ!」と酔っ払いしか言わない常套句を言ったり、眠いなら寝ろと言ってくれるグーハイに「誰が寝るか!また俺の服切ろうとしてんだろ!」とぼやぼや文句を言います。ここであのグーハイの上着を縫いまくってた件がしっかりと繋がってくる。
「あーもう、ちょっと黙ってろよ。溝に捨てていくぞ」というグーハイの言葉で、バイロインは泣いちゃうわけ……グーハイの「捨てる」っていう言葉に反応して、お母さんって言いながら泣くバイロインの切なさ。母親は自分のことを捨てるような人じゃないとは思っていても、本当は捨てられたのかもしれないとかいっぱい悩んできたのかなと思うと大変やるせないところです。悲しい。
しっかり家まで背負っていってくれたグーハイは、心配していたお父さんにバイロインを預けます。お父さんに中に入ってと言われるのを遠慮して、自分が来ていた上着をちゃんと脱いで、寒くなってきたからバイロインに服を着せてあげてくれと言う。それに加えて今日はちょっと気分悪かったからお酒を飲んだんだと怒られないようにフォローまでして帰っていく……。
お父さんも「どんな親が育てたらあんなに立派な子になるんだろう」って言ってましたけど、ここだけ見たら本当にそう……まさか数時間前に息子に睡眠薬盛ったヤツだなんて思えない……。

さて、一人で暮らす部屋に帰ってきたグーハイですが、なぜか部屋では父親が待っていました。荷物をまとめたから今すぐ家に帰るぞと言われてしまいます。
「今日の学校のケンカもなかったことにしてやる。明日転校の手続きをして前の学校に戻れ。母親の息子を迎えて一緒に同じ学校で勉強しなさい」という父親。いや実はおたくの息子さん、もう一緒に勉強してるんですけどね……。そんな父親の言葉をガン無視のグーハイに、兄弟になるんだから仲良くしろと言われ「帰るのは無理」とバッサリ。
聞き分けの無い息子に父親は「帰りたくなくても帰れ。これは命令だ」と言います。ぱっと見て横暴なとんでもねえ父親に映るんだけど、ただ単にめちゃくちゃ不器用で接し方が分かってないだけなんだと思うんですよね……親子関係って難しいからな……。
「俺のボスでもあるまいし、そんな命令を聞く筋合いなんかない。俺の事殺したって一緒に帰らない!何が兄弟だ!あんなやつらがいる限り絶対帰らない!」と反抗するグーハイをぶん殴る父親。それから父親は「この出来損ない!俺がいなかったらこんな大きな部屋に住めないんだぞ!俺が生活費を止めたら、お前は一か月以内に家に帰ってくることになるだろ!」とガンガン言う。このセリフからもやっぱり父親は息子のグーハイのことをとても心配してるんじゃないかなと思う。
そんな父親に対してグーハイは「生活費なんて今すぐ止めてください。一か月以内に帰るかどうか見ててくださいよ」と言う。「俺にできると思うのか?」と言う父親に「お父さんにできないことなんて何もありません」なんて言っちゃう……切な……。煽られるがままに「こんな息子はいらない」と言って立ち去る父親が、バイロインの温かいお父さんのことを見た後だから余計にこの冷たさが際立って映るんですよね。母親は亡くなっていて、たった今父親に捨てられた(と思っている)グーハイの背中が寂しすぎて泣いた。

翌朝。昨日俺どうやって帰ったんだっけな……みたいなやや二日酔い気味のバイロイン。そしてあのIKEAの4WAY時計に起こされるグーハイ。
自分が寝ていたベッドを整えているシーンからは、グーハイの自立心の強さと育ちの良さがよく伝わってきます。さっそくあの大きな部屋を出て、家賃の安い部屋を借りた模様。
二日酔いのバイロインに朝ごはんを出してくれるツォウおばさん。すると、おもむろに「服に付いた血ってどう洗った落ちるの?」と聞く。私がやってあげようか?というおばさんに自分でやると言うバイロイン。なんか急に可愛さ増してません?
徒歩で登校していると、自転車に乗ったグーハイがやってきて学校まで乗せてってやるよと声をかけます。素面のバイロインが素直に乗るはずもなく「そんなオンボロ自転車、俺が乗ったらすぐ壊れんじゃねーの」とか「自転車乗りながら景色見れるかよ」とかつっかかる。それをまたグーハイが一つずつしっかり打ち返していくのがいいんですよね……この、受け止めてくれる安心感が既に。
「お前もこの辺に住んでたのか」「うん、ずっとこの辺」「じゃあなんで一回も会ったことないんだよ」「今日初めて遅刻したからだろ。俺が学校に行く時間はお前まだ寝てんじゃん」「この辺に住んでる人全員知ってるはずなんだけど……お父さんの名前は?」
という会話が歩きながら繰り広げられるんですが、とってもテンポがよくて好きです。こうしてグーハイ的に突っ込まれたくないところを突っ込んできたバイロインに「てか何で俺が遅刻したのか分かってる?」と、バイロインが突っ込まれたくないことをサクッと突くところもいいです。
記憶があいまいで気まずいので「……知らない」と歩いて行っちゃうバイロインに、「酔っぱらってるお前の事おんぶして家まで送ってやったんだけど?家に付いたのに抱き付いて俺から離れなくてさあ」的なことをうっすら盛り気味に言って、俺はお前の弱いところ知ってるぞアピールするところ萌えポイントです。
「お前厚かましいな。俺が誰かに抱き付くとしても絶対お前じゃないし」とツンツンする(カワイイ)のを掴まえて「それはどうかな?串焼き食ってるところに抱き付いてくるし、俺のズボン脱がそうとして大きさ比べるとか言い出すし、恥ずかしいヤツだな」と率直に言ってくるグーハイに、しれっと後ろ向きで自転車に乗るバイロイン(カワイイ)。的確に言い返せなくてくやしいって感じでしょうか。「お前乗れって言ったら嫌で、文句言われてから乗るのか?」って言われて、ムッとした顔で肘でちょっと押すのも超いいですよね。それと、何で後ろ向きなの?って聞かれて「お前の顔見たくないから」って一貫してツンを突き通したいバイロインも刺さる。
自転車に揺られてる間に「昨日俺の事おんぶして送ってくれたんだっけ」と思い出し始めるバイロイン。「俺、もう二回もお前のことおんぶしてんだけど?俺の事はいつおんぶしてくれんの?」って言われて「は?足生えてんじゃん」って言い返すのかわいい。グーハイに秒で言い返されて「何言ってんの?」ってなるのも最高。ハイロインって会話がめちゃくちゃいい。

水道のところで、あの血の付いた上着をせっせと洗っているバイロイン。口では素直になれなくても、最終的な態度ではとても素直になっている件。本人が気づいててもいいし、気付いてなくてもいいです。
ツォウおばさんのところに朝食を食べにくる二人。完全にグーハイの自転車の後ろがバイロインの特等席になってるの良すぎ。バイロインがしれっと二人分の朝食を注文するんだけど、グーハイがまるっと同じもの頂戴とかいうので(は?俺がもうお前の分注文してんだけど……)と思ってても言わない。かわいい。ヤバい、何でもかわいく見えてきた。
グーハイがバイロインの食べているのを見て、パンに挟んでいた肉?をバイロインの皿に乗せてやる。急な彼氏面。何だ……?という目で見るけど、ツッコまないバイロイン……急にちょっと奥ゆかしさみたいなところ出す……。

教室でのヨーチーとヤンモン。ヤンモンが最近は登下校でバイロインと会ってないという話をしてると、バイロインとグーハイが一緒に登校してきてヨーチーが「ヤンモンと家近いのになんでグーハイと一緒に来てんだ?」と聞きます。ブレないバイロインは「偶然会ったから」と言って会話をぶった切り、後ろを振り返って、グーハイに洗った上着を渡す。「お前が洗ってくれたの?」というグーハイに「違う」と言って寝ちゃうバイロイン……グーハイの鋭い指摘に、結局は「知ってるなら聞くなよ」って言うあたりが可愛すぎませんか?デレの反動にグーハイと私の気が狂いそうになってる。
グーハイは家に帰るなり、洗ってくれた上着を丁寧に畳んでいる健気さ。私はお陰様でダブルで気が狂いそうです。
かかってきた友達からの電話にも素っ気なく「しばらくは用がないなら連絡してくるな。どうしても急用なら必ず電話して俺が許可してから来い」とまで言うグーハイ。完全に今は友達の電話よりも上着が大事なグーハイさんは、衣装ケースにそっとしまい込むのでした。

またもやグーハイがバイロインの前に自転車でやってくる。「そんな中古のチャリでドリフトできんの」と言ったバイロインに、なんで中古って分かんの?とビックリ。この辺は新車ならとっくに盗まれてると言われて、おいおい早く言ってくれよ~余計に金使わなくて済んだのに……と嘆くグーハイに「お前この辺住んでんだろ?何で知らないの」とまたもや鋭い指摘が飛ぶ。これをまたさらっと誤魔化してバイロインを自転車に乗せて登校。毎回誤魔化し方がプロ。
するとおもむろにバイロインのほうから「土曜日、一緒に釣り行かない?」と誘ってくれる。大変貴重なデレですが、友達との先約があったグーハイは一度断るんですよ。あーあ、もったいな……と思ってたら急に「土曜、迎えに行く」って瞬時にシフトして私もバイロインも一安心でした。グーハイはバイロインの貴重なデレを逃す男ではなかった。

釣りをする二人。グーハイからすれば慣れない遊びなので、完全に暇を持て余してしまい、川に石投げて怒られます。
「ここで魚釣ったらお金払うの?」「ここ釣り堀じゃないし、近くに誰もいないのに誰に金払うんだよ」と軽い言い合いになってたら、グーハイが思わず「俺と喋るとき嫌な顔しないでもっと優しくしろ」って言ってバイロインのほっぺ抓って「俺顔抓られるの一番嫌い!」って叩き返したりするのもだんだんイチャイチャしてるように見えてくる不思議。まったくグーハイさんが楽しそうで何よりでございます。
すると、あのすっぽかした先約の友達から連絡が来て邪魔されちゃう。釣りしてるから行けない!とか言ってるのを聞いて、離れて移動するバイロイン。もう電源切ったからさ~と言ってくるグーハイに、「静かにしてくんない」などと強めに言うと「はい」と言って一応静かにするんですよ……あのグーハイ様が……?人の言うことを素直に聞いた……?
と思ったら急に大きい魚が釣れて、慣れないグーハイが「ヤバイデカい魚!」と大きい声を出したせいで竿を離してしまう。あーもうやめた!!と完全に拗ねたバイロインを見て、グーハイは川に入って魚を取る……え、あのグーハイ様が……?「おい川の水冷たいんだからやめろよ!」とか何だかんだで心配してくれるバイロイン。急にデレが多い。
グーハイは無事にさっきの魚をとらえ、イエーイ!となったところで終わり。

バイロインの急なデレが多くて自分でもびっくりするくらい長くなってしまいましたが、話の本番はここから。展開が激アツ。
前回までの記事にサポートを頂きまして、大変ありがたく感謝しております……やる気がみなぎるばかりです……。ありがとうございます!ラスト15話まで楽しんでいただけるように頑張りま~す!!

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