ハイロイン(上瘾)第9話を本気で見た

ハイロインには原作の小説があります。有志の方々が大変な労力と時間をかけて日本語や英語に翻訳してくださっていて、私はありがたく恩恵を受けています。本当にいつもありがとうございます……。そのおかげでドラマと原作を行ったり来たりしながら、描かれなかった場面の経緯とか、ドラマはモノローグが少ないので心情を把握できてものすごく楽しんでいます。マジもんの激アツ。
一応このnoteではややこしくなりそうなので、ドラマから読み取れる情報+自分なりの感想とエモとパッションと解釈を盛りに盛って書いております。なので、色々と齟齬があるかと思いますがご了承ください……すみません……。原作についてはまた別に書けたらなと思っています。思いのほか沢山の方に見ていただいていて恐縮の極みでございます……。
あと、ご質問があったので一応!ハイロインの円盤(という名の課金先)はAmazon、配信は楽天TV、サブスクならdTV。ちなみにdTVにめっちゃBLあるのでオススメ。お試しください。見たいの多すぎて全然時間が足りない。

前回バイロインが「俺の家にずっといればいい」と言ってくれたので、当然のように部屋にいるグーハイ。見て、口角にのところなんか腫れてない?というと、バイロインは「いい薬持ってる」と言ってあの引き出しの中にある例の薬を取り出します。グーハイの内心は「(薬ィ??キスしてくれたら治るんだけど??)」って感じで、要するにただイチャつきたかっただけでした。なにせグーハイ様は、バイロインとイチャつくために目の前にあるもの全てを口実にする力を持ちますので。バイロインは指先に例の薬をとって塗ってあげようとします。ナチュラルに手を添えてくるグーハイ様、手つきといい表情といい下心が表に出過ぎ。
「もう効いてきたかも。何の薬?」「痔の薬だけど」「は!?」ここのグーハイのリアクション良すぎて笑った。「大丈夫、これどこに塗っても効く万能薬だから。俺もこれで直したし」マジの経験者は語る。
「マジで言ってんの!?何にもないところに塗った時の副作用は?」「副作用か……痔が2つくらいできるんじゃね?」「!?!」急いで薬を拭って、これこの匂いヤバくないか!?って焦るグーハイに、背を向けてこっそりニヤニヤしてるバイロイン……。さあ寝よ寝よ!って感じでバイロインがベッドに入ると、やっぱり洗ってくる!と飛び出していこうとするグーハイ。「洗わなくても大丈夫だって!明日には治ってるから!」というバイロインを押し切り、顔を洗いにいくグーハイ。バイロインとイチャつくために体を張り、何ともなってない口角に痔の薬を塗るといった芸人もびっくりするくらい体を張った結果になったグーハイ様……なんて涙ぐましい……と思ったら、グーハイが飛び出していった後にあいつにも塗ってやったぜ!ヒヒヒ!ととびきり可愛い笑顔になって布団にもぐるバイロインちゃんがいて変な声が出ました。これは保護対象。というか、いい感じになってから初めてのお揃いは口角に痔の薬なの独特ですね。

グーハイの部屋で、あの水没してしまった携帯を分解しているバイロインと、荷物をスーツケースにまとめているグーハイ。組み立て終えた携帯をグーハイに差し出す。もう死んだとばかり思っていたあの携帯がバイロインの手によって息を吹き返したのを見て「すごいな!こういうのも直せるのか?」とびっくり。「こういう古い機種の携帯は丈夫にできてるんだよ」と得意げ。そして部屋を見て「他は全部置いて行くの」と聞くと、見て欲しいのがあったら持ってっていいよと言う。バイロインはぐるりと部屋を見回すと、壁に貼られた見覚えのある紙が4枚。かつて急に引きちぎられた宿題の作文と、それをグーハイが写して書いたものが貼られていたわけです。どういうこと??っていう顔をしていると、グーハイは「見ろよ、俺とお前の字似てるだろ?」「字を練習したいなら言えよ。人の作文を勝手に盗るな。そのせいで今も先生から無視される」と、大変もっともな抗議をします。そんなのお前も無視してやれよというグーハイに、それじゃあお前のこと無視するわとテンポ良すぎて夫婦漫才みたいになっちゃってて笑った。
「じゃあやってみろ」と挑発しにいくグーハイに「返せ」と紙を取り上げます。するとグーハイは「まだ練習が終わってない!」と取り返す。「俺の作文じゃん!」「見本がいるんだって」と頑なに返そうとしない。「なんの練習だよ!俺の使うな!」と立ち上がるバイロイン。やっぱり全然返してくれないので「なんだ?!やんのか!?」と臨戦態勢でグーハイの上に乗り上げてくるバイロイン。そんな感じでキャッキャしてたら、突然のジンルールー来訪。はたと我に返るバイロインが、おちょくってくるグーハイの膝のあたりをとんとんと叩き、やっとジンルールーに気付いて「何か用?」と聞くグーハイに「用がなかったら来ちゃいけないの?今日週末なんだけど」と聞く。「見ての通り、今引っ越し中でさ……今まで連絡しなくて悪かったよ。携帯がなくて」というグーハイに、ジンルールーは「携帯がない……?」と首を傾げます。運悪く目の前にはバイロインが直したばっかりの携帯があり「じゃあこれは何?」と見せます。どう見ても携帯です。
壊れてるんだよと言い張るグーハイですが、なジンルールーが電話を掛ければちゃんと着信する。やべー……俺ついさっき直しちゃった……という顔のバイロインさん。「どこが壊れてるって??」と怒りのジンルールーは携帯をぶん投げて破壊。せっかくバイロインが直してくれた携帯をぶっ壊されたので「何すんだよ!!」とジンルールーを上回るテンションで怒るグーハイ様。「たかがこんな携帯で何なの!!携帯なんて私たち喧嘩のたびに壊してきたじゃない!!」とヒートアップ。「これはインズが修理したんだぞ!」「だから何?!」と言って何度も踏みつけるジンルールーに完全にブチ切れてるグーハイ。後に引けないジンルールーは「殴りたかったら殴ればいいじゃない!」とか言うのでマジで殴りかかろうとするグーハイを止めに入るバイロイン。毎度のことですが本当にお疲れ様です。
「グーハイの人でなし!もう知らない!!」と部屋を出ていくジンルールー。追いかけずに壊れてしまった携帯を拾い集めるグーハイに、バイロインが「おい、追いかけろよ」と言いますが、そんなことより壊れた携帯がショックすぎてどうでもよくなっている。バイロインは「何やってんだよ!初めて3年も付き合った彼女なんだろ!?」と声を荒げます。ここで思い出すのは、あのバイロインとベッドの中で話していた初体験の話。グーハイの初めての相手はジンルールーで、それから3年間も付き合っていることをバイロインは知っている。自分がグーハイを釣りに誘ったせいで携帯を水没し、自分が携帯を直してしまったことでジンルールーと拗れてしまったわけだから、それはもう焦るはず。
もはや自分よりも必死なバイロインに対し、グーハイは「今の俺はお前の言うことしか聞かない。お前は本当に俺に彼女を追いかけろっていうのか?」と言う。このセリフの切なさ……グーハイは自分でも何でこんなに好きか分からないくらい好きなバイロインに、彼女のジンルールーを追いかけろって言われたらそれは切ない。バイロインに自分の気持ちがうまく伝わっていないっていうもどかしさもあるかもしれない。
そしてバイロインは「当たり前だろ!機嫌が悪い女子は何するか分かんないんだから!」と言ってグーハイの体を持ち上げて送り出すんですよ。このセリフは、多分バイロインが自分の元カノとの経験から来るものである。
グーハイは自分に追いかけろというバイロインの言い分と、いくら携帯を壊したとはいえ連絡しなかった彼女のジンルールーの言い分もちゃんと理解している。でも、今の自分はそれに相反している気持ちがあることも分かっているわけです。結果、自分の行動をバイロインに委ねるグーハイはマジで切なさの権化。
グーハイがいなくなった部屋に残されたバイロインは、壊れた携帯を手に取って少し考えたあとにグーハイのベッドの上を片付けてあげる。グーハイにとって大事な彼女なのにも関わらず、自分が直した携帯を壊されたことを怒ったことに対して、やっぱり少し嬉しかったんじゃないかなと思います……バイロインもまあまあ切なさ極まってる……。

泣いているジンルールーを追いかけてきたグーハイ。するとジンルールーは「あなたが追いかけてきてくれるなんて初めて」と言います。ここでジンルールーを受け止め、肩に手を置く前に一瞬迷ったグーハイは自分の本心で追いかけてきたわけじゃないことへの罪悪感みたいな部分をすごくよく表現しててまた頭を抱えました。「もういい。もうあんなことするなよ」と言って宥める。ジンルールーはもう二度としないって約束すると言って表面上は仲直りする。そして部屋に戻ってジンルールーも引っ越しの手伝うことにする。
部屋に戻ると既にがらんとしており、引っ越し終わっている様子。隣人に「俺の荷物は?」と聞くと、男の子が持って行ったよと言われる。二人はベッドに腰掛けると、ジンルールーが「引っ越すってどこに?」と聞きます。「インズの家だ。最近ずっとそこに住んでる」「グーハイ、聞いていい?気付いてないかもしれないけど、あなたバイロインに優しすぎない?」
女の勘は侮れないのでいきなり核心をつくジンルールー。ここでグーハイは「親友なんだから良くするもんだろ、なんであいつと張り合おうとするんだよ。お前も仲良くしていけばきっと好きになるはずだ。確かに家は貧しいけど考え方がとても立派でユニークなんだ。愛想はないけど気持ちはすごく熱いやつで、実はよく誰かを助けたりしてるけど自分からは言わないし、相手にバラすと怒るんだよ。家に居候してる俺の事も毎日追い出すふりして、半日戻ってこないだけでも心配する。しかも、頭もめちゃくちゃいい。教室のドアに輪ゴムで細工して開かなくできるし、あの水没した携帯も直してくれたんだ」みたいなことを時々微笑みながら愛おしそうに言うんですよ。シンプルにめちゃくちゃ好きだな……っていうのと、グーハイは人間をよく観察して見極められる。だから周りからお前の弟?だの何だのと言われようと、自分の考えをもってジンルールーを選んだという点にすごく納得できるなと思いました。

グーハイに連れられてジンルールーも一緒にバイロインの家にやってくる。貧しい環境に耐性がないジンルールーは「本当にここに引っ越すの?」と恐る恐る歩いていく。すると水で顔を洗っているバイロインを見て「見てるだけで寒い」と言ってカルチャーショック受けまくり。
すると、あのグーハイがおじさんのところから引き取った犬がいて「アラン」と声をかけますと大きい犬にビビりつつ、バイロインに「ご飯食べに行かない?」と誘い、ガラスの円卓のある料理屋で3人で食事をすることに。
相変わらずバイロインが皿に箸を伸ばすと、グーハイが先に取り分けてくれる。ここでちょっとバイロインが苦笑い?したように見えて、やっぱりグーハイがしてくれることに対して嬉しい気持ちを噛みしめるというか、噛み殺すみたいな印象をもちました。※妄想です。ジンルールーはバイロインに「グーハイは、あなたに優しくするわよね」とジェラシーを向けます。バイロインは「どこを見てそう思ったの?」「だって私にはあんまり笑ってくれないけど、あなたにはよく笑うじゃない」女はいつも鋭い。
それを受けてのグーハイは「俺が冷たい方が安心するんじゃなかったか」と言う。そしてバイロインが「男ってさ、彼女の前と男の前じゃ見せる顔が違うんだよ。二面性があって、彼女の前ではイメージを保ってるんだ。カッコつけて好きになってもらおうとする。でも男の前だったらそんなふうにする必要ないだろ?だから親しげに見えるんだ」とすかさずフォローに回る。
バイロインの話を食べながら聞いてる時のグーハイ様がさすがうちのインズはいいこと言うよな~って感じで笑った。めちゃくちゃ感心してるけどバイロインは頑張ってあなたのフォローしてるんですよ……ねえ……「うまいこと言うわね。見習ったら?」っていうジンルールーに軽くドヤ顔してますけども……。
まだグーハイを試したいジンルールーは「バイロインのこと殴ってよ」と言います。「何のために?」と一気にトーンが下がるグーハイ様。「見てみたいだけよ。男ってよくふざけて殴ったりするじゃない」と言ったジンルールーに普通に不機嫌になるグーハイ。「冗談でしょ?何本気で怒ってるの?そんなにバイロインが大事なの?ちょっと叩くくらいでもだめなわけ?」「ダメだ!もう言うな。こいつは誰にも触らせたらダメなんだ」とめちゃくちゃ強い口調でいう。せっかくバイロインがフォローしたのに雰囲気ぶち壊し。ジンルールーは「グーハイ。あなた気持ち悪いわ」「なら出て行けよ」と言われたジンルールーは再びヒートアップして箸を叩きつけ、椅子を蹴って「後悔するわ!」という捨て台詞と共に立ち去る。
バイロインが「また怒らせたじゃん」「俺が悪いのか?あいつの無礼な態度を見ただろ。もう放っとけばいい」「……よく付き合う事にしたよな。でもまあ落ち着け。喧嘩するなよ」おっと……バイロインさん一瞬本音が……?

家に戻ってくると、机の上に突然の新品iPhone。「何これ。俺にくれるの?」とグーハイが手に取ると「お前に渡したのに、他に誰がいるんだよ」と相変わらずひねくれた返事をするバイロイン。私はついにそのひねくれ具合にすら可愛さを見出してきました。
そして「インズ、お前めっちゃいいやつ!」と喜びのあまりハグしにいっちゃうグーハイ様。すると「ハグするなら父さんにしてくれよ」と言って、このiPhoneはお父さんが用意してくれたものだということを知らせる。「俺はそんなことしなくていいって言ったのに聞かないんだ」「お父さん!ありがとうございます!」と秒で感謝するグーハイ。お父さんは「礼なんて必要ないよ。インズが連れて行ってくれなかったらどれがいいか分からなかったんだから。丈夫なものがいいと思ってたけどインズがグーハイにはそんなんじゃダメだって言って、高性能のものを買ったんだ」と盛大にバラします。お父さんファインプレーすぎる。「そんな気にしなくていいのに」というグーハイに「何いい子ぶってんだよ」っていうのかわいい。
「お前の携帯は?」「俺は携帯必要ない。かける相手もいないし、金の無駄だもん」「俺にかけるじゃん」「はあ?お前と24時間くっついてんのに携帯なんかいらない」「確かにな。じゃあ俺もかける相手いないし、携帯は持たなくてもいいな」グーハイ様が息をするように殺し文句を言ってくるので油断も隙もないんですけど……。
「それはだめ!携帯がないとお前の気を俺以外に散らせないだろうが」「この携帯のこと恨むことになるぞ」と、ここまで言われて平気な顔できるバイロイン強すぎない?ハイパーポーカーフェイス?と思ったけど、「離れろよ」と押し返した感じから見るに結構殺し文句が刺さってたと見た。

お父さんが外で家の補修作業をしようとしていると、グーハイがやってきて手伝ってくれようとする。そんなことさせられないというお父さんに、バイロインが横から「父さんは降りてグーハイにやらせろよ。飯代だと思えばいい」と言って、結局グーハイにやらせてみることに。さすがグーハイ様……抜かりなく壁と外堀も上手く埋めまくっていらっしゃいます……。

夜。相変わらず狭いベッドで寝ている二人。何度見ても馴染みすぎてる。
グーハイが「なあ、お父さんは店やらないのか」「おばさんと?」「だって立地も最高、賃料はタダ、税金も取られない。めちゃくちゃ儲かるビジネスじゃん。人手も足りてないしお父さんが手伝っていけば二人の店になる。今よりも儲かるだろ」「いい考えだと思うけど、父さんは良いって言わない」
何で?というグーハイにちょっと近づけというバイロイン、ツォウおばさんの夫が生きていると教えて、さらっと回してくるグーハイの腕をぐいっと退ける。一つずつの動作がいいですよね。力加減がおかしいし。
そして、実はツォウおばさんは旦那さんとはもう既に離婚していて、お父さんもそれを知っているのに認めないのではないかという仮説を立てる。するとグーハイは「自分の父親が他の女性と親しいのって嫌じゃないのか」と聞く。バイロインは「全く。むしろ再婚しろって勧めてる。俺が子供の時から独り身だったし」「じゃあ、母親と復縁してほしい?」「まさか!……父さんが苦しんでいるところはもう見たくない。父さんが店をやろうとしないのは世間体を気にしてるわけじゃなくて、男としてのプライドが許さないからだ。俺も男だから分かる。違う人とならやるかもしれないけど、ツォウおばさんとはありえない」
ここのやり取りを見て、バイロインはグーハイが抱えていた家族に対する思いの地雷のようなものを見事に避けたように見えました。自分が受け入れられないことを受け入れているバイロインがすごく大人に見えて余計に好きになってしまうやつでは。

ある日、現場で仕事中のお父さん。工場長から呼ばれて事務所に行くとなんと突然の解雇を言い渡されます。息子も母親もいるのにクビはあんまりだと言うお父さん。何も知らないお父さんは我が家は終わりだと嘆くと、初対面の会社の人事部の部長がいきなりやってきます。
なんとお父さんを技術部のエンジニアとして迎え入れたいということだったわけです。提示条件の福利厚生はバッチリで勤務体制もいい感じ。あまりにも待遇が良すぎて疑うお父さんに名刺を見せ、なんと既にお父さんの部屋も用意されているという会社にまで連れて行ってくれる。超サプライズ。

部屋で勉強していたバイロインが今に行くと、鼻歌交じりでめちゃくちゃ上機嫌のお父さん。酒も飲んでないのに酔ってんの?って聞いたバイロインに突然エンジニアとして会社に引き抜かれたと伝えます。当然、詐欺じゃないかと疑うバイロイン。しかし契約書にサインもしたし、疑ってたら保証金として5000元もくれたんだと言われて大困惑。そして、バイロインの頭にはある一人の顔がよぎります。まあそんなことするのはグーハイしかいない。
部屋を出てグーハイを呼び出して話をする……ところで次回に続く。

今回はちょっと私のメンタルの影響もあってか、結構切ないポイントが目立って見えました。そして自分だけを強く信じて生きてきたグーハイの価値観を、びっくりするくらい簡単に塗り替えていくバイロインっていう点が引き込まれる大きな部分だと思うんですが、だんだんグーハイからのアタックをかわしきれなくなってきたバイロインっていうのも超いいんですよね……お互いに人生狂わせてる……。
ということでまた次回。お付き合いいただきありがとうございました!


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