日本BLドラマ「ジャックフロスト」第6話を本気で見た

放送からはずいぶん遅れてしまいましたが、最終回の第6話のnoteです……最終話……。
その前に、ジャックフロストのDVD・Blu-rayボックスの発売が決まってて超めでたい。本当にありがとう!!!!!!!!!!8/1発売!!!!(ヤオイの日?)

今やサブスクや配信があるので円盤から遠ざかりつつありますけども、やっぱり円盤が手元にあるっていうのは重要。
先日、結構ありがたく使っていたGyaOが消えたりして、手元に物品として残らないことのヤバさを改めて感じました。迷ったら買う、オタクの鉄則。

というわけで、円盤発売に高まる気持ちのまま本編に行きます。
律と柊路が並んで家を出てきて、そこへ引越し業者が運び出した荷物の搬入について話す。
そこで柊路は律を気遣って空いた時間にお茶でもする?などと提案する。
ほんと柊路って初回から今までずっといい子ですよね。ふわふわした兄への気遣いが止まらない。
すると律は「思い出にこの辺歩いてみようかなって」。じゃあ一緒にいくよ、と柊路が言ったとき後ろから郁哉が駆け寄ってくる。
その手にはスケッチブックを持っていて、律に「これ、忘れてた」と言って手渡します。「じゃあ、元気でな」と最後に告げ、郁哉は部屋に戻っていく。
このときの律の表情繊細すぎる。郁哉への不信感、捨てきれない好意、離れるのが名残惜しい感じ、いろいろな感情がふわっと浮かび上がってきてすごい。
律は「ごめん、やっぱり一人になりたい」と柊路に告げて、一人で近くを歩いていく。この律の背中を見る柊路の背中がまたなんとも言えない。

部屋に戻ってきた郁哉。扉を開けるなり「ああっ!(やりきれない思い)」と大きな声を出すんですけどマジ情緒安定しなくてかわいそう。まあ自業自得でもある……。
それでソファーに座って死にそうになっている郁哉のもとに、ピンポーンとインターホンが鳴ります。
もしかして律が戻ってきた!?!という期待に満ちた目で玄関を開けると、そこにいたのは智子さん。なんか気まず……みたいな感じでいると、智子さんは真剣な表情で「郁哉くん、追いかけなくていいの?」と問います。
しかも「律くんも、郁哉くんとの関係をなんとかしたいって悩んでてんで。記憶喪失になるちょっと前」という事実を教えてくれます。

智子さんは、律から「もう俺たちだめかもで……どうせ別れるんだったら、いっそのこと全部忘れられたら楽なのになって……傷つけ合うだけなら、忘れたい。郁哉のこと……」と涙ながらに打ち明けられていたのでした。
この「全部忘れられたら楽なのに」「傷つけ合うだけなら忘れたい」というセリフが、律の中から郁哉の記憶が消えたことの理由だったわけですよね。自分が傷つきたくないのもあるけど、郁哉を傷つけてしまっている自分も辛い。だからどうせ別れるなら「忘れたい」……。
そんな律に智子さん「二人は好き同士なんやからさ、大丈夫やって。ね?」と優しく声をかける。なんか回を重ねるごとに地味に智子さんのこと大好きになっている自分がいます。

そんな過去を知った郁哉の前に超タイミングよく現れるのが柊路という男。
来てくれると思ってました。
柊路は、郁哉に律が最後にこの辺歩いてから行くことを知らせてあげて、「まだ間に合うと思うよ」。
2人に背中を押されて「ありがとう」と言って駆け出す郁哉。
なんかマジで郁哉と律のフォロー体制がすごいんだよね。ものすごく環境が整っててうらやましい。

そんな中、律はスケッチをしながら街を歩いていきます。
そこであの序盤、商店街で会ったランニングするおじいさんと公園で再会する。これは多分伏線回収のターン。

何ふり構っていられない郁哉は、その辺で釣りをしている人に「ここに白いコート着た色白の男の人来ませんでした?」とか聞いちゃう。
ここで色白のっていうワード出たのちょっとしたエロを感じた。いや別に、いやらしい意図を持っての色白ではないと思うんですけど、なんか人を探す時の特徴で色白を挙げるっていうのがなんか個人的にエロを感じてしまいました(盛大な懺悔)。

律がふらーっと歩いていると、近くを郁哉が走って探していて、律が歩いていく反対方向に歩いていくのが「え、この2人、やっぱり会えないのかな……?」というドキドキ?ハラハラ?を生む。
そして律は、あの喫茶店にやってきていつものメニューを注文。おもむろにカーテンを開けると窓には霜がおりていて、外が見えなくなっている。
律は郁哉から受け取ったスケッチブックを開くと、一枚の風景画を見つける。美しい海の絵で、そこから少し過去の記憶が蘇ります。
店員さんが「きれいな海」と声をかけると、大学のときに描いた絵であることを話す。次の絵は?と聞かれると、「また後で、ホットケーキ食べてから」といって話を逸らす。
郁哉と関わる記憶が消えているということで、この喫茶店での記憶は依然として曖昧な感じ。
おいしそうなホットケーキを前に笑顔になる律、小さい声でいただきますっていうの可愛すぎてさすがに一時停止しました。まず顔がすごいかわいい状態じゃないですか?それでそんな小さな声でいただきますって……ありがとう……。
一方、走り回って律を探す郁哉は、なにか急に思い当たったのか来た道を引き返していきます。そう!!そうだよ!そっちだよ!!!と画面の前で勝手に応援してた。

ホットケーキを食べ終えた律は、噛みしめるようにして「ごちそうさまでした」とつぶやく。まるで別れを告げるみたいに……。
宣言通り、スケッチブックの次のページをめくると、海と人物が描かれている。ん?となった律がまた次のページをめくると、そこには笑顔の郁哉の絵があった。
ちょっと待って。これは一体どういうことですか?律が大学の時に描いた絵で、なぜ郁哉????
そこで律の中の過去の記憶が蘇ります。
一人で海にやってきた大学生の律と、背後になんかすごい陽の遊び(フリスビー)をやっている男子3人。その中に郁哉がいて、勢い余ったフリスビーを追いかけていると律に激突する。これだから陽の遊びって……。
郁哉だけでなく律までめちゃくちゃ謝りながら散らばった持ち物を拾う2人。
拾い終えて走り去る郁哉を目で追う律……(恋する人の顔)。
ちょっと高いところで海のスケッチをしている律は、陽の遊びをする郁哉たちの声に目を向け、思わず郁哉のことを描き始める。
夢中になって描いていると、頭上に影が落ちて「あの」と声をかけられる。
「さっきはごめんなさい」という言葉に顔をあげると、そこにいたのは当然郁哉でした。うわうわ、マジかよ……ってなっている律に「絵上手いですね。俺、絵のこととかよく分かんないけど、プロになれるよ。絶対」と笑顔で言っていく郁哉。すごい陽。
この記憶を取り戻したのをきっかけにして、律の中で郁哉との記憶が一気に戻る。
あの喫茶店でスーツ姿の郁哉と出会ったのが初めてだと思ってたけど、実は2回目で「奇跡みたいな再会」だったことを思い出し、記憶を失ってからの郁哉のことを思い返して「別れ話までしたのに、それでもそばにいてくれた」。
そんな中、郁哉が喫茶店にたどり着く。いつもの席に律がいるかもしれないという期待を込めてあの窓の前に立ったとき、律がカーテンを開けるとおりていた霜がふわ~~っと消えていく。
おいおい、霜の妖精ジャックフロストやってくれるじゃん~!!!!?!?とぶち上がりました。
ジャックフロスト的には、律が全部忘れたいとかバカなこと言ってるから「あ~そうなんですか???それなら一回忘れてみな!?!?」っていたずらして、郁哉への気持ちを改めて思い返したときにポンと律の背中を押すみたいな感じがしました。やってくれるじゃん……。

思わず喫茶店に入ってきた郁哉「もう今更何を言っても許してもらえないかもしれないけど……律と過ごした時間、笑いあったこと、泣いたこと、けんかしたこと、嫌だったことも辛かったことも、最高だったことも全部が大事だったのに……俺、どうかしてた。ごめん」
そして郁哉の記憶を取り戻した律は、涙ながらに「郁哉」と呼ぶ。
記憶を失ってからずっと郁哉くん呼びだったのが急に呼び捨てになったので、驚く郁哉。
律は「思い出したよ……それだけじゃない。この喫茶店で出会うよりも前のことも。俺たち、ずっと昔に出会ってたんだ」と言ってあの絵を郁哉に見せるのです。そして、大学生の頃に海岸に遊びにきていた郁哉と出会っていたと告げ、郁哉だけが違って見えたと話す。
心当たりのない郁哉は「あのとき、律もいたってこと……?」と戸惑いまくり。
そして律は、郁哉との初対面が喫茶店ではなくて海だったとわかっていながらも、言えなかったと語る。
このときに「郁哉から絵を褒めてもらったおかげで夢を諦めずに済んだのに……俺のほうがずっと郁哉を好きな気がして、怖くて言えなかった。だから、隠し事してたの郁哉だけじゃなかったんだ。俺も同じだった」
ここで律の郁哉への思いの重さが明らかになり、密かに私の口角が天井知らず。そうだよね。
郁哉は「……なんか俺たち、やること似てるな」、申し訳無さがすごい律は「ほんとこんな大事なこと忘れててごめん」と謝る。
「思い出してくれてありがとう、でも忘れたいことだってあっただろ?」という郁哉の言葉に「ううん、ない。もう二度とリセットなんかしない!」と力強く言う。そして笑い合う2人。
わ~~!!!!ヤッター!!!!ヨリ戻った!!!!!!ハッピー!!!!!大拍手!!!

ハッピーモードで家に帰る2人。そこですれ違うランニングのおじいさんに2人であ!ってなる。
「何作ろっかな~」とお得意のスキップする郁哉。律にスキップを突っ込まれるも「してないしてない!」と否定するの笑った。そしたら律が俺もしよ~とか言ってスキップして、またスキップして追うという、ハッピースキップの連鎖。ありがとうございます。私も明日スキップして家を出ます。

運び出した律の荷物を再び運び入れていく郁哉。足取りが軽いです。
そこでソファーに座っている律を見つけて「も~、何サボってんの」と言いながら隣に座る。
それできゅるんきゅるんの顔して郁哉を見る律に、絆されそうになりつつも「まだ荷ほどき終わってないからな」と強がる。
「だって、なんか落ち着くんだもん」「……ちょっと休んだらすぐに再開」「わかってるって」
そんなやり取りの後にすぐさま立ち上がる郁哉。そこを律が「ねえ、早い~」と腕を引いてソファーに戻らせるのかわいい。
きゅるんきゅるんの顔した恋人からこんなことされてもなお荷ほどきしようと思える郁哉すごいよね???と思ってたところ、2回めの引き止めの後の郁哉の顔が完全にスイッチ入ってて笑いました。
スイッチ入った郁哉を前にすると、逆に律のほうが「ちょっと……すぐに再開するんじゃなかったの?」って小悪魔を爆発させるの嘘みたいにかわいい。こんなこと思うの人生で初めてですけど、律になら弄ばれたいもんな。
「うん、律となら何度だって再開する」というど直球口説きにメロメロになる律……弄ばれたいなんて差し出がましいことを思ってしまったなと反省しました。
そして2人はキスして幸せそうに笑い合ってエンド。
エンディングでは、少しずつ進んでいたあの絵が完成して色がつけられていました。

まず、物語がハッピーエンドであることが最高でした。バッドエンドのストーリーが悪いってわけではないんですけど、やっぱこの2人の行方をここまで見守ってきてて、回想だけじゃなく幸せになってるところが見たかったのでしみじみとうれしかったです。
「事故って記憶喪失」という点はファンタジー要素ではありますが、見ていて郁哉と律の関係やすれ違う様子に共感できたことが大きかったなと思う。
ストーリー自体に目を見張るような真新しいところはそんなにありませんでしたが、人物の心情にフォーカスして2人の気持ちが形を少しずつ変えていく様子を丁寧に追いかけられるドラマはやっぱり素敵。
郁哉と律を演じたお二人の表現が繊細なのはもちろん、衣装や小道具に意図があったり、6話という短い話数の中でも世界観がしっかりと構築されていて、いいドラマだったなと思いました。あとちゃんと伏線が回収されてるのもありがたいです。
派手な演出がなくても、丁寧な作り込みで楽しめるドラマと出会えたことに感謝します。素敵なドラマをありがとうございました!そしてドラマシャワー枠の継続おめでとうございます。強い思いは届く。
久しぶりに連ドラ本気で見たをやって、作品に対して前のめりになる楽しさを思い出したので次回間を空けずにまたやりたいな~と思います。次は今豊作すぎる韓国かな……☆

というわけで長々とお付き合いいただきありがとうございました!


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