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【DID】生きる工夫#1

今日もお疲れさまです、獏(ばく)です◎

何を綴ろうか迷ったのですが、前々回の記事でちょろっとだけ触れた、"精神疾患を抱えた自分達が、どうすれば生きやすくなるか"を考えて辿り着いた、自分なりの生きるための工夫をまとめてみようと思っています。

解離性同一性障害(DID)はもちろん、精神疾患を抱えて生きる事に難しさを感じている誰かにとって、何か得られるものがあればいいなぁと願いつつ◎


【心理検査/知能検査】


まず自分がやってみたのは、自分の特性を知るための心理検査、知能検査、発達検査などでした。

当時まだ前のメインの人と自分とが入り混じっている様な状態で、「なんとなく生き辛さを感じるもののその理由は解らない」といった事が多かった、2020年の3月頃のことです。

実際に受けた検査は、
1.WAIS(ウェクスラー成人知能検査)
2.MSPA特性チャート(発達障害特性別評価法)
3.PFスタディ(絵画欲求不満テスト)
以上の3つです。

簡単にこれらの検査について触れていこうと思います。

WAIS

言わずと知れた知能検査。
言語理解、知覚統合、ワーキングメモリー、処理速度の4分野における知能の程度をIQにて算出、数値化する検査です。

※ここで言うIQは、高ければ頭が良い/低いから頭が悪いというものではなく、あくまで思考力の程度を示す数値です。

MSPA特性チャート

発達障害の方が強く持つ特性の程度がどの程度か、またそれらの特性によって他者からの援助や支援がどの程度必要かを調べる検査です。
養育者や親戚等に幼少期からの様子、教育過程の特徴等を聞き取り、「コミュニケーション」「集団適応力」「共感性」「こだわり」「感覚」「不注意」「多動性」などの14項目に渡り発達障害の傾向が認められるかを調べるものです。


PFスタディ

何かしらの欲求不満状態(トラブル)に陥った際の反応傾向を調べ、被験者のパーソナリティ(性格)傾向を調べる検査です。
自分に非がある場面において他者から非難を受けた場合と、他者に非がある場面の2パターンにおいて、トラブルや問題に対してどの様に対処をするか、何を重視して何を攻撃するか/または攻撃をしないのかを調べるものです。

…これだとどんな内容なのかが解りにくいので、ひとつだけ例題を◎

【例題】
「あなたに借りてた本、幼い弟が破いてしまったんだ。ごめんよ。」
と言いながら、びりびりに破かれた本を手渡してくる友人が描かれたイラストを見せられます。
それに対して、あなたはなんと返答をしますか?

という感じです。

返答の例としては

1.「いくら弟が破いたからと言って、破れたまま返してくるのは非常識だよ。」

2.「弟はまだ幼いんだもんね、謝ってもらえたし大丈夫だよ。気にしないで。」

3.「なんで弟をしっかり見守っていなかったの?弟の手が届くところに置いておかないで欲しかった。」

などなど、様々な内容が考えられますよね。
それらからその人の人となりや考え方、性格傾向などを読み取る検査になっています。

上記はほんのごくごく簡潔にまとめた概要になりますので、検査を検討されている方や興味をお持ちになられた方は、それぞれの検査名で検索していただくことをおすすめします🔍


上記3つの検査を行い、自分達が主治医から告げられた結果は
『発達障害や知的障害、自閉傾向はない。』
『ただ得意不得意の差がとてつもなく大きい。』
『IQの高低差だけで言うなら障害レベル、ただ平均値が高いため診断基準を満たさない。』
『障害ではないけど生き辛さの原因の一つではある。』
というものでした。

知能検査や発達検査の良いところは、客観的な観点から自身の能力や特性を数値化して示してもらえる所だと自分は思っています。
結果として生き辛さの要因として発達障害等の傾向はみられないとの診断でしたが、自分自身の得意・不得意分野を知ることが出来たので、検査を受けてみて良かったなぁと感じています。


【精神障害者福祉手帳の取得】

話が前後しますが心理検査や知能検査を受けたのは、精神障害者福祉手帳の所得を検討していたという理由もありました。

障害者手帳を所得しようと思った理由は
1.持っていることで生じるデメリットはほぼない。
2.障害者雇用枠での就労を検討出来る。
3.税金の減額や控除が発生する。
4.公的機関などの割引を利用出来る。
これら4つが大部分だったと記憶しています。

実際に自分は、障害者手帳を所得してから手帳持ちであるデメリットを感じたことはほとんどありません。
強いて挙げるとするなら、自分は障害を職場でカミングアウトをしていない所謂クローズ就労なので、年末調整の際に冷や汗をかくという程度です。笑
書類を記入する際に"障害者"の欄にチェックを入れなければならないのですが、今までクローズで働いた職場2ヶ所では特にそのあたりに触れられたことはありません。
いつも杞憂で済むのですが、『障害者であることを理由に解雇されてしまったらどうしよう』と不安に駆られること以外は、特にデメリットはないと個人的に考えています。

障害者手帳は
1.初診から6ヶ月以上経過していること。
2.主治医の先生に手帳申請用の診断書を書いてもらえること。
この2つの条件を満たせれば、手帳交付の申請をすることが出来ます◎
精神障害者福祉手帳の等級には3種類あり、重いものから1級、2級、3級と定められています。

※ただし申請すれば必ず通るというものではなく、また主治医の診断書の記載内容によっては公布対象の精神疾患であっても不受理の扱いを受けることもあります。

「統合失調症」、「気分(感情)障害」、「非定型精神病」、「てんかん」、「中毒精神病」、「器質性精神障害」、「発達障害」及び「その他の精神疾患」が対象とされており、『それらの病状や症状によって日常生活がどの程度困難か』を指標に受理/不受理、また等級(病状の重さ)が定められます。
詳しく知りたい方は以下のURLよりどうぞ🌿

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/techou.html

厚生労働省HP


。。と、ここまで書いたところですでに、結構文字が頭の表面を滑るようになってきました。笑
単純ではない内容の話をまとめてするものじゃないですね🥱

次回また障害年金の申請についてと、時短での社会復帰において心がけたことについてをまとめていこうと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました☁️
また次回、おやすみなさい🌱

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