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ユニクロのフリーマガジン『Life Wear』【本】

ユニクロの店舗に置かれていたフリーマガジン『Life Wear』。読み物がネットにあふれている時代にもかかわらず「冊子」というかたちが嬉しく、一部いただいて帰りました。安西水丸さんの表紙も美しいです。

記事は日本語と英語が併記され、村上春樹さんのインタビューや世界で活躍している方たちの短いコラム、ユニクロ製品のお洒落なグラビアなど、どこから開いても気軽に楽しめるものばかりでした。

中でも一番心惹かれたのは、ルーブル美術館の記事。「メディアシオン」という役職のダニエル・スーリエさんのお話の中に、「ルーブルという広大な海の中で、溺れずきちんと息継ぎをしつつ鑑賞する方法」として夜、無料で入館できる時間帯を連日利用する、ということが紹介されていました。
そうして、ルーブル美術館を訪ねたなら、全てを制覇しようとは思わず自分だけの「喜びを見出すこと」が大切だ、とも。

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もともと私は絵を見ることが大好きなので、(美術館を訪ねるためだけの遠出を厭いません)この記事を読んで俄然、ルーブル美術館を訪ねたくなりました。
「美術館近くに安い宿を取って、昼間はカメラを手に町をくまなく歩いてみる。夜になればルーブルへ。一週間ほどそうやって滞在できれば、自分なりのお宝がたくさん見つかるはず」
資金も英語力もないことは忘れて、すっかり脳内ルーブルの旅に浸っています。

でも、これこそがマガジンを読む楽しみ。「現実」はどうあれ、心は一瞬にしてフランスへ。遠出がとても難しい今、久しぶりのわくわく感を呼び覚まされた気分です。


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