彼女と私
帰り道、後ろから「わっ」と声がして
振り向くと最近入社した女性が
イタズラな笑顔で立っていた
最初の頃、駅まで他愛のない話をしながら
帰ることが多かったけれど
そのうち人間関係で困っていることを
教えてくれた
それから一緒になる時には
話を聞かせて貰っていて
今日は一緒に帰れなかったことが
少し残念だった
というのも彼女が突然
休暇申請をしたのが気になったから
明日聞いてみようと思っていたときに
振り向くと笑顔の彼女がいたので
驚くと同時に嬉しくて
他愛のない話をした後
大丈夫ですか?と聞いてみた
欠勤になるしお金も無いからキツイけれど
やっぱり人間関係が辛くて
休むことにしました
でも若林さんがいつも声をかけてくれたり
話を聞いてくれるのが嬉しいので
頑張れてますよと笑顔を見せてくれた
今度飲みに行きましょう!
いつでも声をかけてくださいと伝えると
彼女はさらに笑顔になり
まるで前からの友達のように
手を振ってわかれた
実は今日
私は世界がグレーに見えていた
けれど、彼女のイタズラな笑顔が
光って見えると同時に
笑顔になれる関係を築いていることに
今度は嬉しくなった
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