福ちゃんと島ちゃんの故郷を訪ねる旅~廃炉資料館・浪江町②~

福島第一原発から10キロほど南にある
富岡町の廃炉資料館へ行かせてもらいました。

資料館のなかへ入り驚いたのは、防ぐことのできなかった事故の事実に正面から向き合い、二度とこのような事故を起こすことのないよう安全レベルを高めていくことや自然だから予想できなかったと天災と片付けてはいけないことなど深い反省と教訓が至るところに映像や文章で書かれていたことです。

また、事故直後に現場の方々がどのような対応をしていたかなどの映像や防護服やマスク、現在の様子が分かるようになっていました。

印象的だったのは、映像のなかで作業員の方が停電で真っ暗になり何も見えなく手足を奪われる中、見られるデータを見ていくという状況だったことや、中での作業が危ないことは認識していたが、誰も残らないとは言わなかったことなど語られていることでした。

現在も福島第一原発に関わっている作業員は1日あたり3440人。日々、こんなに多くの方が関わっていることにも驚きました。皆さまの安全を願うばかりです。有難うございます。


その後、浪江町へ行かせてもらいました。
3月12日の原発の事故により浪江町の全町民が避難を余儀なくされ平成29年3月31日には一部地域の避難指示が解除。現在は一部地域での居住ができるようになるなど今もなお多くの人が避難をしています。

浪江町役場の近くに仮設商業共同店舗施設「まち・なか・まるしぇ」があり、そこで営業しているアニキの友人の浪江焼麺太国さんへ行かせてもらいました。
第8回B-1グランプリでゴールドグランプリを受賞した浪江焼麺太国さん。

初めて浪江焼きそばを食べた時、うどんのような麺の太さ、その見た目に驚いたのですが美味しくてすぐに大好きになりました。浪江焼麺太国さんの焼きそばは大きな肉が何枚も入っていて食べごたえあり。特製の一味をかけるとまた美味しくて。大大満足でした。浪江焼きそば美味しすぎます。食べたことのない方は是非!ご馳走さまでした。


その後、たくさんの牛たちがいる「希望の牧場」」へ行かせて貰いました。
広い牧場にたくさんの牛が放牧されていて身体は大きく、どの牛ものんびりと干し草や果物を食べていました。

希望の牧場について詳細はこちらからご覧ください
→http://jafmate.jp/jmp/311/iidate_namie/001.html

もともと動物が好きな私。こんなにたくさんの牛さんたちに会えて喜んだのもつかの間、ショックだったのは、300頭近くいるこの牛さんたちが被爆しているということ。

すごいと思ったのは、ここを守っている吉沢さんが殺処分を承諾せず、牛を守り続けていること。

以下、文中より抜粋
「行政からは殺処分を承諾するよう言われ、苦渋の思いで殺処分を受け入れた農家からも批判を受ける。吉沢さん自身も、なぜ飼うのか悩みに悩んだという。「ここの牛はもう売れないから経済価値はない。家畜でもペットでもない。動物園にもならないよね。なんのために飼うのかと、俺自身考え続けた。でも、俺は牛飼いとして殺すわけにはいかないんだ」

たくさんの牛たちに会い、なんだか山梨にいる福ちゃんと島ちゃんに会いたくなりました。

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