見出し画像

やっと!やっと!!
ペン字(硬筆検定)で【初段】が取れた!
ものすっごく嬉しい。
約三年かかって、ここまでこれた。
ようやく、自分の書く字が好きになってきた。

子供のころから字が汚くて、
思春期~社会人の今までずっとコンプレックスだった。
「いつか字がきれいに書けるようになりたい。」と思っていた。
社会人になり、自分でお金を使えるようになり、
「ユーキャン」をやってみたが全然続かなかった。(笑)

そのまま出産、育児、仕事と忙しくしていて、どんどん時は過ぎていった。
令和になり、二人目が産まれたタイミングで自営業を始めて、
会社員をやめて自営業だけになった時に
「何か自分のための習い事がしたい!」と思い、
一番やりたかった「ペン字」に通うことにした。
昼間の時間を自分の自由に使えるのが自営業の醍醐味なので、
習い事に通うというその醍醐味を心から味わおうと思った。
しかし、幼少期からのコンプレックス解消に立ち向かうのは中々勇気のいることであった。
習字を小学校でしかやったことのない、超初心者の私が大丈夫なのかと緊張しきりだったけれど、でも、「挑戦」することは好きなので、緊張+ワクワクの気持ちで教室に向かった。

教室はとってもとってもオシャレで、習字教室なの?というくらい、
カフェのような素敵なアトリエで、ものすごくテンションが上がったことをいまでも覚えている。

先生は同世代で、私と違って落ち着ている雰囲気の美しい人。
かっこよくきれいな先生に憧れた。
「美文字教室」という名のその教室には、大人の女性だけでゆったりとした空気が流れていた。(今では男性も何名か参加しています。)

が!!!
そのゆったりとした雰囲気とは打って変わって、
実際に書いてみると、「字」を書くことはものすっごい集中力がいることが判明した。
そして体力も使う。
90分真剣に書いてみるとへとへとだった。
まさに「全集中」。
姿勢や書き順、とめ・はね・はらいなどのルール…
「美しく書く」にはたくさん意識しなければならないことがあると、
この時初めて知った。

わたしはなぜ字が汚かったのか。
実践してみて始めてわかった。
「ルール」を知らなかったのだ。
例えば「口」という漢字は、
三画目の「一」は二画目より外に出るのだ。
「木」という漢字は
三画目の「ノ」と四画目のはらいは同じところから始まらない。
そんなの全然知らなかった。
「丁寧に書く」だけが、「美文字」になると思っていた。
これは単なる思い込みで、
「知らなかった」のだ。

そうか。
「知らない」ことを大人になると「知っている」と都合よく思い込む。
これは実に危険だと思った。

この日から先生に教わる「ルール」を忘れないようにメモったり、
本屋で「美文字のルール」なるものの本を買ったりした。
そこには丁寧に「ルール」が書いてあったのだ。
当たり前だけど「知ろうとしなかった」ことで、
何年も「私の字は汚い。」とコンプレックスに悩まされていた。

ここで考えた。
私が日々行っている「肌」や「髪」「心」の講座も、
「知っているつもり」ではなく、
その知識を「整理」して「対処法に迷わない」ようになるよう心掛けている。
「美しい肌や髪」「柔軟な心」になるのも「ルール」があって、
知って活かせば「そうなる」のだ。
たぶん、CMとかで「なんとなく知ったつもり」になってしまうのが常であろうことに、
「つもりは危険ですよー」と警報を鳴らしているのが私の仕事なんだなぁと思った。

やっぱり人は大人になるにつれ、「思い込み」で生きている。
私も今回思い込んでいたことがたくさんあることがわかった。

知識も経験も「思い込み」から、「避ける」結果にならないようにしていきたいと心から思えた。

そして、硬筆はめでたく初段になれたので(今後も上を目指していくが、)
「もともと習字やってた人が習うもの」と、
ずっと「思い込んでいた」「習字」もチャレンジしていくことにした。

先日習字のレッスン初日で、体験してみたら初心者でも楽しく習うことができたのだ。
何も心配はいらなかった。
帰りの車中で、「ほらやっぱり思い込みだったね。」と、自分に言ったのであった。

本日もここまで読んでくれたあなたに感謝いたします。

アザレプロダクツ岩手 代表 遠藤瞳

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?