本をつんだ小舟によせて 06

~中島 らも著 永遠も半ばを過ぎて ~

いろんな企業を受けた。どこにも受からなかった。一度故郷に出た方が見分が広がるというけども、学業の間のみ離れた人と、学業+社会人の間離れた人とでは成長の度合いが違っていると思う。

 この小説では、ジャンルの違う社会人が活躍する話であるが、僕自身は社会人というスタートラインに立つことすらできなかった。大阪で働きたかった。

 若いころ、僕の周りでは、メジャー音楽はださくてマイナー音楽がかっこいいという風潮があった。誰かに認められたいという欲求は本当にやっかいだ。