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贈る喜び

会ったこともないのにお互いに助け合ったり、仲良く言葉をかけあうフェイスブックのお友達がいます。その一人の女医さんには乳がん検診にひっかかった時には精密検査によい病院のアドバイスをいただき、持病について転院するときも、あちこちに声をかけていいクリニックを調べていただいたりしました。会ったこともない私にそこまでしてくださる心優しさに感銘を受け、お世話になることが積もり積もって、何かお礼しなくちゃなとずっと思っていたのです。彼女は女性としても大変可愛らしい方で、いわゆるセレブなんだと思いますが、心優しくて、おしゃれだし、華やかだし、素敵です。お誕生日には40人以上からプレゼントが届くらしい。それで、グルメだろうし、何を差し上げたらいいかなとずっと思っていたのですが、近所の文房具店で華やかな花柄の布でくるまれたノートやメモ帳を見つけました。これは彼女のお人柄にぴったりと思ったのですが、文房具にしては高価だったのと、何か他にもいいものあるかなとの思いで決められず、ずっと先延ばしになっていました。そうして、久しぶりにその文房具店にいったら、その日だけ、全商品が10%オフになっていたのです。もう迷わず花柄のノートを購入して彼女に送りました。ピンクや赤の花の絵が描かれた気持ちが明るくなるようなノートで、お医者様の彼女の知的な精神にはぴったりだと思ったのです。

2日後、ご連絡がきて、とてもうれしかったとの言葉をいただきました。そして、フェイスブックにも投稿があって、ちょうどご家族のことでちょっと悩んでいて帰宅したら、ノートが届いていて、開けたらわあっとなって、何を書こうかワクワクしているとありました。そして、その素敵な花柄のノートについて、「選んだ人のお人柄も反映されている」とおっしゃるではありませんか。私はうれし涙が出てきました。女医さんにぴったりだと思った素敵な花柄に私の人柄が反映されてるなんて・・・・うれしくてうれしくて。プレゼントを差し上げて感謝されてうれし涙が出るなんて初めての経験です。

彼女の親切に助けられてありがたく思い、彼女にぴったりだと心から思えるものを贈った喜びがこんなに大きいとは不思議なものです。お礼するまで長い間かかったけれど、本当に心を込めた行いをすることは何より自分に返ってきて大きな喜びとなるのでした。人の心の美しさを感じる交流でした。

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