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高校とは異なる大学の期末試験の実施方法

 大学では主に期末試験又は期末レポートによって成績が決せられます。それゆえ、期末試験はかなり厳格なルールの下、実施されます。
 そこで、高校までの定期テストの実施方法とは異なる点についてまとめてみようと思います。


1.大人数の試験では試験監督補助員が付く

 正直、大学で初めて期末試験を受験して最も驚いた点がこれです。高校までは試験監督の先生1人でその教室での試験を取り仕切っていました。

 しかしながら、大学では違います。
 私の通う大学ですと、概算ですが、受験者100人以上から試験監督補助員が付き、100~200人で4人、200~300人で5人、300人以上で6人ほど担当しています。

 彼らの業務内容としては試験問題や解答用紙の配布、試験中の巡回、試験終了後の解答用紙の枚数確認などになります。配布や回収だけでどれだけ早くとも各5分ほどかかりますし、1度受験者数と解答用紙の枚数が合わなかったことがありますが、その時は20分ほど確認作業に時間を要しました。(確認作業が終わるまで退出・帰宅できません。)
 その学期の成績を決する試験ですから、1人でも誰かの解答用紙が紛失したとなっては一大事です。その点ではすごく大変な仕事だと思います。

 ちなみに、試験監督補助員はおそらく大学院生がアルバイトとして担っています。


2.試験当日は学生証の携帯が必須 

 学生証を携帯していないと試験を受験できないというルールにも驚きました。
 やはり数百人も受験者がいますと、先生も1人1人の顔を覚えていないでしょうから、「替え玉受験」防止のため、顔写真が付いている学生証を用いて適宜本人確認をするシステムが取られています。春学期はこのことを知らずに受験しようとする1年生をたまに見かけます。

 ただ、当日に学生証を忘れてきたからと言って受験できなくなるわけではなく、大学の事務所にて諸手続きを踏めば受験することができます。しかし、試験開始前に気付き、慌てて事務所で応対してもらうとなると焦りますから、私は忘れないよう常に財布に入れておくようにしています。


3.答案は原則ペン書き

 最後に、原則答案はペン書きであるところが挙げられます。
 なぜ、ペン書き指定なのでしょうか。
 答えは、試験終了後回収した何十ないし何百枚もの答案用紙同士が擦れてしまい、答案が読めなくなってしまう事態を防ぐためです。ゆえに、鉛筆で答案を作成することは禁止されているのです。
(かかる趣旨よりフリクションペンも禁止です。仮に禁止でなくとも絶対にお勧めしません。)

 先述の通り、期末試験を実施する場合、その結果を中心に成績評価するため、万が一にでも答案が消えてしまっているという事態は防がなければなりません。そのため、かかるルールが設けられています。

 なお、あくまでこれは「原則」であって、先生によっては鉛筆で答案を作成することを許可しています。これは、答案が擦れて読めなくなることはそうありませんから、それらの万が一のリスクを気に掛けるよりも手慣れたシャープペンシル等で答案を書かせてあげたいという先生の温情だと私は理解しています。


 このように、大学での試験の実施方法は高校とかなり違います。どちらかというと資格試験に近いかもしれません。私は現在、絶賛試験期間中ですから(執筆時)、良い成績が残せるよう頑張ろうと思います。

写真:Pixabay , Pixabay, Pixabay (全て2023/7/20)


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