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【卒業するのは難しい?】法学部のリアルな単位認定率(落単率)

 法学部は卒業することが大変だとされている学部の1つです。そして、その背景には法学部の個々の授業の単位認定基準が厳しい(試験1発勝負など)という事情があります。
 そこで、私が持っている情報を参考に法学部のリアルな単位認定率について検討してみたいと思います。

注意:本記事は私が通う大学・法学部のみで得られた限られた情報を基に執筆しています。そのため、全体的に情報の信憑性は高くないであろう点に留意頂ければと思います。



1.参考にした情報

 まず、私が法学部に2年ばかり通って得られた一般的な法律の授業の単位認定率に関するデータは以下の5つです(債権法は債権総論・各論の2科目分)。

注:民訴法は「選択」必修授業のため、一定数の履修登録者は試験に出席さえしない。
かかる点から、履修者比の単位認定率は受験者比の単位認定率よりも大きく下がっている。


2.法学部の単位認定率は75%と考察

 そして、各講義の単位認定率に加え、以下の点も考慮すると、私としては法学部における法律科目の単位認定率はおよそ「75%」だと考えました。すなわち、履修者100人中20~30人ほど落単している予想となります。

・低学年配当科目⇒入学直後のため、平均よりも甘く単位認定している可能性
・必修科目⇒卒業の可否に直結するため、平均よりも甘く単位認定している可能性
・厳しいと噂の先生⇒平均よりも厳しめに単位認定している可能性
・情報の信頼度


3.単位認定率75%が卒業に与える影響の程度

 次に、単位認定率75%という数字は法学部を卒業するのにどの程度の影響を与えるのか検討します。

 前提として、私の通う大学の法学部の卒業単位数は136単位で、うち、法律科目の単位数はゼミを除き、72単位です。また、大学4年間に取得できる最大単位数は原則176単位です。

 これらの情報を基に、法律科目以外(一般教養科目など)は落単せずに単位取得すると仮定すると、法律科目を「64%」の確率で単位取得していれば4年間で卒業できることになります(注1)。すなわち、3科目中2科目のペースで単位取得できていればよいというわけです。
 この64%という数値は単位認定率75%を下回っているため、単位認定基準が相対評価であったとしても十分卒業は可能だということになります。

 ただし、4年間フルで授業を履修するという前提ですと、就職活動に影響が出るため、現実的でないとの批判が考えられます。そこで、先輩曰く20単位までならば単位を落としても就職活動と両立できるとのことなので、法律科目を20単位までならば落としてもよいという前提で計算すると、「78%」となります(注2)。
 就職活動を念頭に置いた前提であったとしても、依然単位認定率たる75%とほぼ等しいですから、周りの学生の出来に関係なく4年間で卒業することは可能だと考えられます。

注1:72÷(176-64)×100=64%
注2:72÷(156-64)×100=78%

 したがって、仮に相対評価が採られていたとしても、単位認定率75%という数字は個々の学生の卒業の可否にそれほど影響を与えない、すなわち、自分次第で皆留年せずに卒業できるということになります。
(※絶対評価ならば、なおさら自分次第ということになります)


4.大変とされる法学部でも卒業は十分に可能

 最後に、個人的には大学入学後も「あるべき学生の姿」を続けていれば単位が全然取れないことにはならないと思います。具体的には、毎回授業に出席してノート・メモをとり、週10時間ぐらい予習・復習をしていれば、少なくともC評価(優良可の可)は取れるはずです。

 つまるところ、文系学部の学生の一部は大学生になって遊びを覚え、これらをこなすことが途端に難しくなり、結果、落単する学生が文系最難関の法学部では少しばかり多めに出ているだけのことにすぎません。
 ゆえに、他学部よりも楽でないことは事実ですが、法学部に興味があるのならば、この記事を見て「自分には無理だ」と高校生の方々が法学部を敬遠する必要は全くないと思います。


冒頭写真:pixabay(2023/4/25)


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