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【法学部】せっかくの他学部生開放科目なのに他学部生は誰も来ない

 おそらく大抵の総合大学だとどこも同じだろうが、一部の授業は所属学部生以外にも開放されている。例えば、教育学部生が文学部の授業を履修できる。また、一定の要件の下、他学部で取得した単位を卒業単位に参入することも認められている。

 これは志望大学にこそ合格できたが、第一希望の学部には進学できなかった人にとっては非常にウレシイ制度であろう。

 しかしながら、いくら全盛期から見ると堕ちたとはいえ、大学入試時にはあれだけ志願者がいたにも関わらず、法学部の他学部開放科目を履修している他学部生を私はほぼ目にしたことがない。

 正直、理由は分かっている。法学部の授業は一般に難しいという印象がある上、教科書代も1冊3000円強と決して安くなく、成績評価方式も試験一発勝負が多いからだろう。

 おそらく「民法Ⅰ」なんて授業よりも「ビートルズ」などの現代西洋音楽について学ぶ授業や「ドラマ」や「アニメ」の歴史について学術的に考えるような授業の方に皆さんも興味をそそられると思う。おまけに、そういった新しい学問ほど専門書が十分に揃っていないため、教科書を買う必要もなく、代わりにレジュメが配布されることが少なくないのだから。

 実際、私も幾度か他学部の友達を法学部の授業に誘ったことがあるが(商事系という社会に出てから役に立ち得る科目を選んだつもりだ)、「その時間は○○がある」や「ちょっと忙しくて・・・」と言われ、結局、誘い込みに成功したことは一度としてない。

 とにかく、皆さまご存知の通り、大学生は容易に単位取得できて授業内容も面白い”楽”単に集まるというわけだ。(下に続く)


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 もっとも、タイトル詐欺で申し訳ないが、他学部生がゼロ人ということはない。

 法学部の授業を履修する他学部生の一例として、「法曹」を目指している学生が挙げられる。ただ、残念ながら数としては非常に少ない。それに、法学部に属していないとはいえ、普段から資格試験予備校で法律を学んでいるのだから、純粋な他学部からの履修者とは言い難いだろう。

 そのため、他学部開放科目に履修申請を出したところ「選外」になったというポストを毎学期初めにX上にて見かけるが、法学部科目に関してそのような嘆きの投稿をしている人は、4年生になっても未だ私の知るところにない。

冒頭写真:Pixabay(2024/4/16)


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