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イベント出店を続ける理由

【SHIATSU TALK #14

今日は4月1日。新年度のスタートです。
皆さんの中には、環境が変化する方も多いのではないかと思います。春は出会いと別れの季節ですね。

まぁそんな話は置いておいて、指圧Campも今日から8年目突入でございます。
そんな今回は、初心にかえり、我々が継続しているイベント出店事業についてお話しします。

過去を少し振り返る

時が経つのは早いもので、僕の思いつきで始まったイベント出店も8年目。一番最初に出店したのは、神奈川県葉山市の小さなマルシェでした。

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うわー芋くさいですねー笑
今と比べると、置いているものに工夫もないし、全体的にチープ。

そして、それからネットや人づてで情報を集め、数々の野外イベントやマルシェに出店しました。

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ある時は、公園で行われるマルシェ。

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ある時は、森の中のイベント。

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ある時はキャンプ場。

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ある時は、都心のフェス。

この8年間で培った経験から、自信を持って言えることは、「ご要望があれば大体の場所で出店できます」ということでしょうか。

雨の日も風の日も、極寒の寒空の下でも僕らは出店してきました。日本中どこ探しても、我々以上に野外出店のノウハウがある指圧師はいないと自負しています。
正直、いたらかかってこい。やれるもんならやってみろくらい思っています。

イベンターさん。面白い場所の出店依頼お待ちしております。

「大型フェスに出たいんですよね」

僕は、指圧Campを運営するにあたり、一つ大事なことを学びました。
それは、「目標は達成できる」ということ。

題名の言葉は、8年前、現v.presidentである荒木への誘い文句でした。

僕は、今の指圧師業界はこのままではダメだとずっと言い続けています。若者に発信できないと業界の未来はありません。

このフェス出店の野望は、僕なりの業界へのアンチテーゼであり、指圧を広めるための貢献活動でした。
「とにかく、考えながら続けてみよう」
そんなことを二人で話していたように記憶しています。

そして、出店にも慣れてきた4年目の夏、お世話になっているイベントブッキング担当の方から、珍しく電話が鳴りました。

「山中湖で行われるフェスなんですが出店どうですか?」

そのイベントの名前はSWEET LOVE SHOWER。
10万人クラスを動員する日本を代表するフェスでした。石の上にも三年という言葉は、本当ですね。

答えは勿論OK。
目標だった大型フェスへの出店が決まりました。


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フェスへの出店の反響は想像以上。
大変多くの方々に指圧を受けていただきました。

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僕はこの時、0を1にする感覚を人生で初めて感じたんです。仕事をする上で、これ以上なくありがたいことですし、仕事を通じてお金より大事なものを学べた気がしています。

大袈裟だと思う方もいるかもしれませんが、僕らはコネや人脈が一つもない状態からスタートしています。今の指圧Campは、ひたすら考えて続けた結果です。ここは自分でも褒めてあげられる点ですかね。

出店の現実

僕らのことを知る、同業の方から
「出店て儲かるの?」
という質問をよくいただきますのでこちらでお答えしておきます。

「全然儲かりません。ていうかマイナスです」

ウソじゃないですよ。
現に指圧Campのイベント事業口座に、貯金できたことはほとんどないんです。今もたしか500円くらいだった気がします。

出店を始めた頃、僕の脳内はかなりクリエイティブなつもりでいました。「今まで誰も考え付かなかったことをやっている」という優越感。

でも、それは大きな間違いで、もし考えついても、儲からないから皆さんやらなかったんですきっと。

少し考えたらわかりますよね。出店するには、様々なコストがかかります。

まず、出店料(これをご存知ない方が多すぎる)。
個人的なレベルのイベントでは、無料で出れるものもありますが、ある程度のイベントとなるとウン万円かかります。
次にガソリン代などの移動費。そして、一番は時間というコストをかけなければなりません。前日までの用意する時間、当日の設営、撤収。

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これだけ荷物積んだら、後ろなんて見えませんよ…。

ね?自分でお店やってた方が全然儲かりそうでしょ?

それでも出店する理由

指圧Campには行動指針というものがあります。
ご興味ある方はこちらをご覧ください。

https://shiatsucamp.com/concept.php

何度も言いますが、イベント出店は儲かりません。
その上、時間もお金も掛かります。設営や撤収は体力勝負です。お客さんが来る保証はありません。

「おい!いいことねーじゃんかよ!」

なんて声が聞こえてきそうですが、そこは僕らも7年続ける理由があります。

まずは、やっぱり指圧を若者に広めたいというのが一番の理由です。
これが指針のひとつ目「指圧の認知度向上」
フェスに遊びに来ている普段治療院に通わない一般の方々に、我々が提唱する予防医療の考え方を少しでも理解してもらうこと。国民の予防医療の意識が高まれば、医療費の削減につながる。これが二つ目「予防医療としての社会貢献」
そして、白衣を着て"先生"と呼び合い、親指を立てて写真に写るような昔ながらの指圧師のイメージを変えたい。これが三つ目の「指圧師の新しい働き方の提案」です。

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しかし、儲からなくても信念を貫いてやれればそれでいい!
なんて美談をお話しするつもりは一ミリもありません。

なぜなら僕らは、出店業務だけではなく、訪問業務や実店舗業務(他の仕事やってるのも一名)
をちゃんとこなしている個人事業主だからです。

ここは、とっても大事なところだと思っています。
お金がなければ、信念は貫けません。貫けたとしても、それはいつか生活の為に途切れてしまう。

イベント出店事業は、僕らの本気の遊びなんです。
そして、それをひたすら継続することが次の目標に到達する為の唯一の方法だと思っています。

さて、今年も桜が咲き、暖かくなってきました。
野外イベントシーズンの到来です。

まだまだ外には大きな可能性が存在しています。
治療院で働いているだけでは得られない、出会いや経験がそこにはある。
是非、ご興味ある方は一度遊びに来てください。

案外、真面目にやってるじゃんと思っていただけるかもしれませんよ。

president








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