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木の枝と娘

kon.

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お気に入りの紅茶情報ありがとう!
パッケージからどれも素敵で
わくわくしちゃうね〜!!
私もティータイムが欠かせない人だから
すごくためになったよ〜。
落ち着いたら一緒にお茶しようね♪
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コロナの関係で娘の保育園が休園。
3日間会社に休みをもらい、久しぶりに娘と日中2人で過ごすことになった。

1歳3ヶ月の娘はとにかくよく動き、狭い家の中でずっと遊ぶなんて無理!
必然的に午前も午後も公園に行くことになる…。
毎日園庭やらお散歩やら連れてってくれて、雨の日も室内でいろいろな遊びをやらせてもらえる保育園に感謝しつつ、「この3日間はとことん付き合うぞ!」って思って公園へ。家では欲求不満な娘も、広い公園に着くと最高の笑顔で歩き回る。


石や松ぼっくり、木の枝を見つけると嬉しそうに拾い、握りながら公園を散策するというのが最近のブーム。

今日も公園に着くとすぐ、木の枝探しが始まった。ひとつ拾って歩き出したかと思うと、また落ちているのを見つけて立ち止まる。もうひとつ拾って、今持っているものと見比べる。そして気に入ったほうを残し、また歩き出す。(長いものなど、危なそうな枝は拾わないように娘の視界からさっとよける母。)

何回か選抜が行われたあと、ようやく「これだ!」という一本に巡り合った娘。私から見ても、木の皮がつるっとしていて、ほどよい太さがあり、手にフィットしている。その木の枝を見つめて笑顔で大きくうなずき、木の枝探しをやめて前を向いて歩き出した。今日はこの子が公園散策の相棒らしい。


お気に入りの木の枝を握りしめ、娘は意気揚々と公園内を歩き回る。今は歩くのが楽しいようで、遊具よりも広い原っぱをひたすら歩いているかんじ。

たまに私が「いいもの持ってるね!見せて!」って、手を差し出すと、「これは宝物だからだめーー!!」みたいに両手で木の枝を持ち、笑いながら逃げていく…。

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自然の中ですぐ宝物を見つけちゃうの
なんか、いいよね。

私はいつからそのへんの石や枝を風景の一部として素通りするようになったんだろう。
娘と一緒に立ち止まって足もとを見ると、ふだん自分は近くにある大切なものを見過ごして、世の中のことをTVとかネットとかでなんとなく流し見しながら生きているような気がしてきた。身の回りの全てのものに興味津々で、石や木や土にどんどん触れて五感を豊かにしている娘のほうが、地に足つけて物事を見ているのかもしれないな〜。(ふだんは日々生活するのに精一杯でこんなこと全く考えない…。余裕あるってすごいわ〜!!!)


そんなことをぼんやり考えていると、歩き回っていた娘が何かを見つけて立ち止まった。視線の先にはキックボード。公園で遊んでる誰かのものと思われる。

娘は「きゃー!」と喜ぶと、キックボードのほうへかけよっていく。私も慌てて追いかけた。

キックボードのそばまで行って、娘は急に立ち止まった。そして、自分の握りしめていた木の枝をじっと見つめた。
何を考えてるのかな?と私が思った瞬間、よし!と、決心したようにうなずいた。そして、大事に大事に持っていた木の枝をぱっと手放したのだ…。

娘の手からはなれた木の枝は、私の足もとにぽつんと転がった。娘はニコニコしながらキックボードを触ろうとする。私ははっとして、「それはお友達のだからね。」と言って娘を抱き上げた。


キックボードに負けてしまった小さな木の枝。
私はさっきまで娘の宝物だった木の枝を眺め、なんだか切ない気持ちになった。


ここまで書いたけど、つまり何を言いたいの?って言われたら、うーん…よくわからない。
娘の手からはなれた木の枝に、妙に感情移入してしまった出来事でした。


すずはふと、いろいろ考えちゃうことってある?(ざっくりすぎる質問でごめん。笑)


kon.より

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