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政策を知るには

 学生時代の友人に会ってきた。
 彼とは同じ高校に通っていたのだが、大学を中退して立ち上げ間もないベンチャーで働き始めた。その後、独立して自分の会社を立ち上げている。

 ひょんなことから、大学時代の友人と共通の知り合いであることが判明し、「会ってメシでも」ということに。話している中で、彼の会社が抱えている課題に話題が及び、「○○の政策について、どうなっている?」という質問を投げかけられた。

 ちょうど自分にも関係ある分野だったので、手ごろな情報ソースを提供したのだが、確かに、一般の人から見ると「○○の政策」を知るには何を見ればいいのかというのはなかなかわかりづらいのかもしれないと思った。

 自分が役所の政策について知ろうと思うときには、自治体であれば「○○戦略」のような総合的な政策パッケージを見るし、省庁であればHPはもちろん、「○○計画」といったこれまた今後取り組むべき課題と対応策がまとめられたようなものを参照する。

 他にも、「○○検討会」の会議資料、とりまとめ文書や、予算決定概要などの資料も参考にするが、もしかしたらここらへんの情報は役所特有の情報源なのかもしれないと思った。

 なお、SNSにあたるのはあまり有効でないかもしれない。少なくとも自分の役所ではそれほど力を入れているように見えない。国民理解が重要だと年々感じている身からすれば、広報戦略は大事だと思うのだが、役所の腰が重いフィールドの一つである。

 入社したての頃、役所の政策ツールはだいたい5つなのだと聞かされた。予算、税、法令、広報、統計ということであった。だから、ここら辺に情報源があると思えばおおむね間違いではない。ただ、法令についてはかなりニッチなものもあるから、行政法に詳しい人でなければほかのツールから読み解く内容を優先したほうがいいと思う。

 さて、大学を中退した彼だが、自分よりもはるかにスケールの大きいビジネスをしていると感じる。大学卒業なんて過去の遺物なんだなと思って気を引き締めたところである。

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