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【01Night】そろそろAIを検証から事業ステージへ 〜大企業とAIベンチャーの良い関係〜【イベントレポート】

皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。

ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。

ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!

前回は、社内新規事業の提案についてイベントのレポートがありました。記事はこちらです!

今回は、01Night 「そろそろAIを検証から事業ステージへ 〜大企業とAIベンチャーの良い関係〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!

▼この記事はこんな方におすすめ
1.AI活用の具合的なシーン知りたい事業担当の方
2.研究開発ではなく使える技術としてAIを知りたい方
3.AIベンチャーと組みたい事業会社の方

-----------------------イベント概要-----------------------

【内容】
AI(人工知能)が一般用語として用いられて、要素技術からサービスとしての言葉になってきました。AIの可能性は感じるが、実際のところ自社に置き換えるとAIで何ができるの?と検討段階で終息することもあるのではないでしょうか。今回は、日本初のディープラーニングに特化したVC Deep30様と共にAIベンチャーとの組み方についてお話します。
▼トークテーマ(変更する可能性がございます)
・Deep30のポートフォリオ紹介/組み方
・AIで何ができるのか?
・AIベンチャーとどう組むか?
・AIベンチャー市場の今、これから
・AI企業紹介(市況の話、個別の話)
▼登壇者
・田添 聡士
Deep30 GENERAL PARTNER
大学院時代卒業間近、CUDA等、GPGPUを用いたプログラミングが与えうるインパクトに衝撃を受けるも、エンジニアとしての実力に限界を感じビジネスの道に。コンサルティング会社や事業会社で戦略立案やIPOに携わった後、深層学習として花開いたテクノロジーの力を信じ東京大学の松尾豊研究室に参画し産学連携を担当。18年7月よりDeep30運営。
1985年生まれ静岡県出身、東京工業大学大学院で情報科学を専攻。ボストンコンサルティンググループ、株式会社じげん、YCP Holdingsを経て現在は東京大学工学系研究科松尾豊研究室にて勤務。

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・合田 ジョージ
コーポレートアクセラレーター・事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアを中心とした国際的な事業創造プラットフォームとエコシステム構築を目指している。日本国内の行政や大学を含む、多数の講演やワークショップを実施。

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(今回はフルリモートで、お届けします!)

0.田添さんとDeep30

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松尾研でスタッフをしながら、AIへの投資もVCとしてされている田添さんに今回はご登壇いただきました!

なんともすごい経歴のお方で、人柄も優しそうで、これからのお話が楽しみになります!

Deep30という深層学習に特化したVCのパートナーも務めている田添さん、今回はどんなお話が聞けるのでしょうか?

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松尾研は下記をご参照下さい!

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AI投資の国内外の比較

田添さん曰く、AI×事業ドメインが大事であり、AIだから投資されるわけではない、とのことで、中国>アメリカの図で投資がされているそうです。

他方で、足元でしっかりビジネスさえ組み立てれば、投資額で単純比較もできないそうです。

そうは言っても気になるのが投資状況ですが、海外のAI投資の状況はどうなっているんでしょうか?

中国のAI投資はどこに伸びているのか?

スマートシティ、スマートビルディングを国家レベルで構想されているようで、インフラを効率的に作ることが意識されています。

AIと一口に言っても、色々なアプリケーションがあるんですね!

例えば、自動化の例で言えば、ゴミ焼却所もAIの実装がされている例もあるみたいですね。

非効率にゴミを入れてしまうと、炉の温度が過剰に上がってしまうので、効率が悪いそうです。

どういうルールで入れていけばいいか、そんな効率的なアルゴリズムを作っているそうです。

しかもそれが自動で動く、人手が圧迫されることがわかっているところでは、強いモチベーションを持って動いているようですね。

他にも、ウォルマートさんもエデンという研究開発ソフトがあるそうです。

例えば、どれくらいでりんごが腐るかをAIで判定して、腐る前にしっかりデリバリーする。

フードロスを減らして、コストダウンを図るプロジェクトみたいです。

AIを使った自動化は、我々が知らないところでどんどん進んでいそうですね…。

事業会社としては、どうAIを活用すべきなのか?

例えば、アパレル、であればどう使えば良いんでしょか?

ソーイングを例に上げると、それを自動化するのは、思いつきそうです。

しかし、それ以前のSNSからトレンドを自動で把握して行うデザイニングなど、目的次第で、自動化の範囲は相当広いみたいです。

加えて、広告を連携することもしっかりと想像を膨らませればできるので、どんなビジョンを持つのかが、重要なのかもしれませんね。

また、AI研究の最先端では、陳列の棚で、奥の棚を取りたいときにはどうするのか?、こんなことをAIに学習させる方法を、研究しているそうですね。

幅はどこまで広がるのか?、中々興味深いお話ですね!

弊社のジョージもバックグラウンドが研究系なので、非常に楽しそうです!

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AI活用にも人間理解の必要性が広がってきた。

人に直接働きかけることが、期待されてきているので、優れたプロジェクトマネージャーが必要になってきているそうです。

人にどう働きかけるか?養うにはどうすれば?

田添さんは、”現場”のインサイトを取ってくることが大事だと、お伝えしています。

受託開発型のAIベンチャーのスケール方法は?

現場にインサイトを持ちながらも、受託開発だとどうやってスケールすれば?なんて、質問もありました。

受託を受け続けるにしても、納期や人件費を明確に意識して、開発体制を改善できるのが大事とのことです。

レバレッジの方法も重要で、ウェブマーケティングや営業の仕組み化をしっかりしていこう、ということですね。

田添さんの投資先も受託開発系のAIベンチャーも伸びているそうで、上記のポイントはしっかり抑えているそうです!

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AI技術とPoCの課題

所変わって事業会社の方からのこんなご質問もありました。

AI系のプロジェクトはPoCまでは進むものの、その後事業としてスケールさせ辛いと聞きます。なぜPoCから先に進み辛いのでしょうか?

田添さんは、「部署や会社として、やりたいことがないと、その部分としてのPoCにならないと、AIも使いこなせない」、こんな事例もある、とご回答。

PoCだけで終わってしまうケースでは、そもそもビジネスエコノミクスとして、成り立つんでしたっけ?っということも考慮されていないケースも有るようです。

PoCでやれても、現場でカメラをどれだけ置かないといけないの?とか、先の先まで考えられていないケースがあるそうです。

他方で、AIならこんなことが出来る、ということを伝える意味でもPoCには価値があるとのことです。

これはAIに限らず、事業会社の皆さんはDXでも悩んでいそうですね。

取り敢えず上司の方から、新規事業やりましょう!とか、デジタルトランスフォーメーションしましょう!とか、やることゴールなケースは上手くいかないですよね。

事業会社として、AIベンチャーをどう探せばいいの?

松尾先生とかに聞いたり、ソフトバンクのDeepCoreや、田添さんのように詳しい方に聞いたほうが早い!とのことです。

事業会社としては悩むところですが、これはシンプルなご回答ですね!

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ご興味があれば、今回のオンライン配信参加者の方であれば、ご連絡くださいとのこと、田添さん…めちゃくちゃ優しい…。

AIの未来と田添さんの課題感とは?

AIを活用して社会に複数の絵を描くようなコンソーシアムを作りたい!が、工数が裂けていないのは課題、だそうです。

例えば、先程のアパレルの事例でも、AI連携をすることでサプライチェーンレベルで、産業を改善することが出来るからですね。

先程の中国が国家的にマネジメントしているのを見ると、それが良いとは言えませんが、コンソーシアムという点では、日本のこれからの課題でもありますね…。

AIは社会をエンパワメントしてくれるもの、日本はビジネスチャンスが非常に大きい…。

AIを使えば、AKB48風の顔を自動生成したり、クリエイティブにも活かせるのは、人口に膾炙しているところでしょうか。

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田添さんからは、外部から見たときに”AIを使ったらこんなことができるよね”とか、ディスカッション出来ると嬉しいと、最後に温かいコメントを頂きました。

日本は社会課題先進国とも言われていますし、まだまだFAXが主流な会社も多いと思います。

それが悪いとは言いませんが、AIを使えばもっと豊かで温かい世界が、待っているかもしれません。

田添さん、ありがとうございます!大変勉強になりました!

ご案内

以上で、「そろそろAIを検証から事業ステージへ 〜大企業とAIベンチャーの良い関係〜」の01nightのレポートを終わります。

AIと聞くと、ついバズワード的に捉えてしまうこともありますが、我々がしらないところ、その活用は進んでいそうですね。

他方で、その有効性が知らないうちに埋もれていき、解決できたはずの課題も取り残される、そんなことはもったいないですよね。

AI、奥が深いですね。

さて、我々ゼロワンブースターは、スタートアップの皆様へのサポートも通して、日本が「事業創造をルーティンに」なることを目指しています。

今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。

引き続き宜しくお願い致します。

ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!

事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!

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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!


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