見出し画像

01 Expert Pitch #1 〜シリコンバレーのエキスパートが気になるスタートアップを日本語で解説〜【メタバース編】

久しぶりのnote更新になります!

弊社では、シリコンバレーの投資や事業創造の先端トレンドを日本の皆様にお伝えするため、シリコンバレーのパートナーのTomorrow Accessさんと一緒に、8月より01 Expert Pitchという連続セッションを開催しております。

第2回である今回は、Managing Director@GFR Fundの筒井様(@TeppeiTsutsui )にご登壇頂き、近年日本でも話題になっている"メタバース"を巡る動向についてお話を伺いましたので、当日の様子をこちらのnoteで共有させて頂きます!

*01Expert Pitchでは、当日の様子をテーマ毎に分けた5分程度の動画コンテンツやイベントレポートにまとめて配信していきます。

1. 01Expert Pitchとは? 

要約:
Expert Pitchは、シリコンバレーに拠点を持つTomorrow Access社と01Boosterと共催のイベントです。日米間での情報格差を埋めるために、業界のエキスパートに現地の温度感・インサイトを"日本語"でお伝えして頂きます。後日レポートも配信しております。

2.  GFRFundとは?

要約:
2016年以降、VR・ARに特化したファンドとして運営。2019年には2号ファンドを立ち上げ、トータルで50億円くらいの規模のファンドを運営。主に欧米で50社くらいに投資。
投資先にはRobloxやVR関係のメタバース・ゲーム関連企業に投資をしている。

3. メタバースとMetaverseのトレンド

要約:
Googleトレンドによると"メタバース"の検索頻度は今年の7月下旬から急上昇。Facebookがメタバース部門設立、Fortniteで有名なEPIC Gamesの資金調達、RobloxのIPOなどメタバース関連の注目イベントが連続したのが今年。日本での流行とは若干のタイムラグも。

4. 「メタバース」の定義は?

要約:
メタバースには実は明確な定義がなく、"モバイルインターネットの次に来るもの"という期待値と共に、様々な角度から論じられる。

5. ROBLOXが考えるメタバースとは?

要約:
今年IPOしたROBLOXは、歴史が古く2004年くらいの創業でUser Generated Contentsプラットフォーム大手の一つ。マインクラフトが有名。4300万人のユーザーが毎日訪問して、様々なアバターを活用して自己表現ができたり、コンテンツを誰でも作れたり、メタバースの要素が揃ったプラットフォーム。デジタルの世界で歴史も空間も超えてどこでも好きな所にいけるメタバースを目指す。

6. EPIC GAMESが目指すオープン・メタバース 

要約:
EPIC GAMES(Fortniteで有名)はUnrealエンジンというPCゲーム開発エンジンを作りながらコンテンツも作成する総合的なゲーム企業。こちらも創業は古く、1990年代創業。
ユーザーがメタバース間(Fortnite<=>マインクラフト等)でアバターなどを行き来できるようなオープンソース型を目指しているのが特徴。アーティストとコラボして数百万人規模のライブもプラットフォーム上で開催。

7. デジタルとリアルが融合するメタバース

要約:
Fortniteは、ピザ屋さんがあってピザ屋さんに行ってピザをオーダーしたら自宅にピザが届いたという世界を実現したいと言っていて、これはリテールのトレンドであるBOPIS(Buy Online Pick up In Store)とも言える。デジタルファーストなタッチポイントから描かれる小売体験もメタバースの守備範囲となる。

8. FACEBOOKが考えるメタバース

要約:
Facebookは、VRヘッドセットのOculusを2014年に買収したり、VR・AR文脈でメタバースには取り組んできたが、今年からメタバース部門を設立し本格化。Facebookはソーシャルネットワークな会社ではなくてメタバースの会社だって5年後にそう認識されるよう注力していくと宣言している。

9. メタバースではハードウェアは重要になる?

要約:
EPIC Games・ROBLOXはVRに取り組んでいないが、FacebookはVRのみならずARグラス(メガネ)も自社で取り組んでいる。その観点から一定の重要性はありそうだが、マストでもなさそう。

10. メタバースでは"プレゼンス"が重要?

要約:
Facebookが目指しているのは、"朝起きたらぱっととメガネをかけるとそこに自分のオフィス空間が広がってて、ミーティングしたければ人を呼ぶとその場にARだったら自分の隣にホログラムで人が座っていて、会話もできる”という世界観。バーチャルな中での存在感、プレゼンスが体験において重要だと認識している。

11. メタバース空間でも活用されるNFT

要素:
ラルフローレンなどアパレル系企業もメタバースに進出している。その中で、NFTが重要な要素になっていく。

12. バズワード化するメタバース

要約:
ROBLOXのIPO以降、メタバース関連のスタートアップは増えている印象だが、実態としては、VR系企業がメタバースブランドに見た目を変えたり、新規で始めるよりもブランディングの変更が多いように見える。

13. メタバースのセカンドライフ時代との違い 

要約:
セカンドライフ時代とは技術的に大きく異なる。昔はアバターの画素も悪く、動きもカクカクしていて、同時アクセスの上限も10人程度と、ユーザー体験が悪かったが、今はFortniteなどでを見ると同時に100名程度のアクセスとシームレスな体験が実現できている。
とはいえ、100人以上の同時接続にどうスケールアップしていくのかという技術的課題もあるのが現状。

14. GUCCIが取り組むメタバース事例

要約:
GUCCIなどのアパレルブランドが様々なメタバースでデジタルアイテムを販売する動きが出てきている。例えばROBLOXで実験的にGUCCIのスペースを構築し、限定販売を行なった所45万円程度で落札されたものも出てきた。ZEPETOなどのメタバースプラットフォームでもデジタルファッションショーが行われたり、デジタルデータへの課金の考え方が変わってきていて、ブランドもそこに適応しようとしている。

15. 飲料ブランドとNFTゲーム会社が取り組むメタバース事例

要約:
ベルギーの大手飲料ブランドAB InBev(Anheuser-Busch InBev)は物理的な競馬のスポンサーを頻繁にやっている。Zed RunというNFT競馬ゲームのレースにスポンサーを実施。Stella Artoisというビールのブランドを冠したデジタルの馬を20体ぐらい作り、NFTで販売する実験を行う。仮想上の馬主サービス。

16. メタバースのFinTech事例

要約:
ペイメント・預金・投資などの領域がメタバースで展開されていく可能性もある。

17. 教育業界でのメタバース事例

要約:
VR授業も今後出てくる。

18. メタバースで職業に対する見方が変わる

要約:
デジタルクリエイターの数や、それを支援する専門学校のよううなものが出てきて新しい職業が生まれるかもしれない。
既にeSportsではそのような動きが出てきている。「クリエイターエコノミー」「パッションエコノミー」などのトレンドもその流れで出てきている。

19. メタバースまとめ

メタバースに関してもっと知りたいという方は是非筒井さんのnote、podcast、Clubhouse、そしてtwitterをフォローしてみてください!

note

Podcast

Clubhouse

Twitter

20. 資料ダウンロードURL & 告知

 当日のレポートは下記リンクよりダウンロード頂けます🙇‍♂️

また、次回はメンタルウェルネスなどを含む"Well-being"をテーマに、アンバー・ブリッジ・パートナーズ 社CEOの奥本様をお招きし、9/28 12:00-13:00に開催致します。

昨年は瞑想アプリでユニコーンのCalmの日本進出も話題になりましたが、コロナ禍で以前よりも重要性・緊急性が増しているWell-beingについてシリコンバレーの現場から先端トレンドを伺います。

宜しくお願い致します🙇‍♂️






「事業創造をルーティーンに」、新規事業に役立つ記事を今後もたくさんお届けします!「役に立った!」という記事がございましたら”いいね!”やサポートいただけると嬉しいです!