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球春到来! J2リーグ開幕!!

待ちに待ったJ2リーグが開幕し、ジェフユナイテッド千葉はFC琉球と対戦し1-0で勝利を収めた。

試合は40秒に動いた。堀米勇輝が左サイドからボールを運び、判断良く中央にクロスを送ると川又堅碁が潰れ役となり、PA内に飛び込んできた4-4-2の左サイドハーフで先発を飾った米倉恒貴がヘディングシュートを突き刺した。

「クロスに入っていくのは得意。常に狙っていてホリ(堀米)が良いボールを上げてくれたこと、堅碁(川又)が潰れ役となってくれたことに感謝しています」(米倉)。

綺麗な2ラインディフェンスを形成する千葉。そこをすり抜けたきた河合秀人にシュートを打たれるも新守護神の新井章太が片手でファインセーブし、ことなきを得る。その後は左サイドの堀米が攻撃の起点とオフェンスをけん引。20分、32分と好機を演出した。

しかし、追加点が取れず琉球に押される場面が続くと、59分、センターバックの新井一輝が怪我のため、プレー続行が不可能となり、ここで尹晶煥監督は増嶋竜也を投入し、[4-4-2]から[5-4-1]へとシステム変更に踏み切る。右サイドハーフの米倉を落とし、2トップの一角に収まっていた川又を左サイドに配置。クレーベだけを前線に残す形となった。

残りおよそ30分--。

千葉はボールを跳ね返し続け我慢の時間が過ごす。ボールを拾ってもカウンターを仕掛けられず、そこから逆襲を受ける場面も増えた。昨シーズンまでのチームなら耐えられただろうか。集中力、粘り強さ、耐久力を表現しゼロ行進のまま90分間を終えた。

米倉は「今年は守備をこと細かくやってますし、口酸っぱく守備を言われているのでゼロに抑えることが出来ました」と話す。

後半のシュート数を見ても琉球10本、千葉1本。この数字だけを見てもどれだけホームチームが粘ったかが浮かび上がる。

その中、サガン鳥栖時代、2014年の約半年間、尹監督に指導を受けていた右サイドバックの安田理大は前向きに捉えていた。「尹監督のサッカーで勝ったという印象。5枚になったところで勝てると思いました。5バックの練習もしていましたし、全員がスムーズにやれていました。このサッカーに自信を持って行こうという雰囲気がありますし、勝ったことで自信になります」。

試合後、琉球の樋口靖洋監督に「守備的なサッカーを崩し切れなかった」、「大型バスを2列並べられた」と言われても、泥臭く勝点3を拾った。目の前の勝利だけを信じて戦ったリアリスト集団が結果を出したのだ。

立ち上がりに1点を取って守り抜いたことは大きな収穫だ。一方、「ボールを取った後、どれだけつないで攻撃にもっていけるかが課題」と(川又)言うように、カウンターの精度と個での打開力を上げることが出来れば、チームはさらに強くなるだろう。

ホーム開幕戦に勝ち、チーム一丸となって泥臭く勝点3を手に入れたことは、J1昇格を目指す千葉にとって大きな一歩となった。


[米倉恒貴](ファーストチャンスでファーストシュート、ファーストゴールを)クロスに入っていくのは得意。常に狙っていてホリ(堀米勇輝)が良いボールを上げてくれたこと堅碁(川又)が潰れ役となってくれたことに感謝しています。堅碁とはニアに入ったらファー、ファーに入ったらニアとだけ話していました。最初から上手くいくとは思っていませんでした。(右サイドハーフは?)急でしたが、相手のやり方もあるのでサイドバックとの組み合わせもあります。ゲリアとは普段からコミュニケーションを取っているので今日も問題なくやれたと感じます。(ボールを持たれたが?)やばいところには通されていません。後半5バックの時間は長かったのですが守り切れたことは自信にもなります。もう少し攻めたかったのですが、あれだけ引くと出て行くのが大変になってしまいます。個の力での打開やキープが必要。しかし、今日の勝ちは本当に大きいです。キャンプで重ねてきたことが結果として表れたので。結果になることで1つにまとまりますし、その意味で大きいですね。










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