見出し画像

ペストとコロナ

日本でも猛威をふるっているコロナウイルス …イタリアでも…

イタリアはペストで多大なる被害を受けた経験を持つ。
この大惨事のコロナはペストの記憶を呼び起こすかのよう…

13~14世紀頃のヨーロッパは寒冷な気候が続き、頻繁に飢饉が起こって社会的に不安定だった。
そこへ打撃を与えたのが、黒死病(ペスト)の大流行。

中央アジアで発生したと考えられるペストは、ビザンチン帝国を蹂躙した後、1347年にイタリアに上陸し、わずか数年のうちにイギリス、アイルランド、北欧にまで及ぶヨーロッパ全土に拡大し、各地で甚大な被害をもたらしていきます。

 1347年から1351年にかけて、ヨーロッパ全土を襲った大ペストは中世の社会・経済・政治・文化に未曾有の破壊的影響を及ぼしました。この疫病により、ヨーロッパ全体で約二千万人の命が失われたと推計されています。当時のヨーロッパの人口は約六~七千万人と考えられているので、およそ人口の三分の一が犠牲になったことになります。

今でも、人の出入りの多いイタリアなんだなぁ…コロナもヨーロッパに入ってのは…イタリアだったし。EU🇪🇺も戦々恐々ペストをイメージするしかないだろうなぁ…

ペストの悲惨さは、建築物でもみてとる事が出来る。ペストの終息の為に出来た教会などをみかける事がある。
その代表的な?私がすぐ思い出したのは、Venezia のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂(Basilica di Santa Maria della Salute)
サルーテ=健康
毎年11月21日は「サルーテのお祭り」が開かれ、健康を祈るイベントがあります。

丸い外観。中にはバロック様式の祭壇。

床のモザイクもため息しか出ません。ずっと眺めていました。また、ここにはティントレット自画像を含む『カナの結婚』の絵を寄せた。また『聖コスマス、聖ダミアン、聖セバスティアンと聖ロッコとともに王座につく聖マルコ』を描いたティツィアーノもあり、『ダビデとゴリアテ』、『アブラハムとイサク』、『カインとアベル』などの天井画も有名。
市民の祈りの大きさを感じる聖堂です。

またローマにはペストが流行した際、大天使ミカエルが現れ、終息を告げたことから、屋上にはブロンズの天使像が立つサンタンジェロ城 があります。

もしかしたら…コロナの終息を祈る教会が出来るかもしれませんね…(涙)
ミカエル様早く…終息を知らせに来て!

私達は、ウイルス に試されているのかもしれません…
パニックや差別や暴動、買い占めや働き方、問題をあぶり出されている感じさえする。

世界中が一つになってコロナの制圧することが出来るよう祈り、個人が出来る事をしっかり行う。先ずは、うがい、手洗い、水分補給。よく食べよく寝る。

コロナからの1日でも早くの治癒と亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?