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私(我が社)の街づくりノウハウ・ヒヤリング① KADOKAWA 玉置泰紀さん


ソフト&ハード企業が集まる街づくり研究会 FIACSメンバーに「街づくりノウハウ」についてヒヤリングしました。 第一回に登場するKADOKAWAの玉置さんはタウン情報誌「Walker」の総編集長や大阪府万博記念公園運営審議会委員などを歴任された「街コンテンツの目利き」と言える人です。
現在の玉置さんが軸足を置いている角川アスキー総研は、「メディアによる課題解決」を目的にしたテック企業で、街づくり関連で3つのツールを持つとコメントされました。①Twitterトレンド解析:Twitterの全量データに唯一アクセスでき、ユーザー属性の推測システムと合わせて「どんな人が何処で何を語ったか?」の本音の解析が可能。②カスタムWalker:タウン情報誌のノウハウを生かした地域のエリアブランディング・メディアで、近年はユーザー主導メディア「〇〇 LOVE Walker」として進化。③アスキーYou Tube:プチテレビ局的な設備とクオリティを持つ地域の魅力発信番組。
同社はこのように取材・調査からコンテンツ制作、メディア発信までワンストップでサービス提供できる体制が強みになります。単なる出版社ではなく、「街の魅力を編集、発信する」ソフト分野におけるディベロッパー的な役割が担えると考えます。
さらに玉置さんが理事を務める(一社)メタ観光推進機構の活動を合わせると「発掘:メタ観光」「編集:L OVE Walker 」「発信:アスキーYouTube」「検証:Twitter解析」の街づくりのサービス・サイクルが完成します。これをグルグルと回していくことで街のソフト分野のディベロップメントを推進したいと言います。従来各地で進む「スマートシティ構想」が効率や利便性に偏重していることに対して、街のコンテンツを拡張させ、スマートシティ本来の狙いである「QOLの向上」に貢献できるのではないかとビジョンを膨らませています。
成熟社会化に加えたコロナ禍によって、ハードな賃料収入の上昇に限界が見え始める中、街のコンテンツによる価値創造が期待されていると考えます。街のソフト・ディベロッパーの出現を予感させるヒヤリングでした。


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