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9月23日

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今月もあと何日とか、今年もあと何日とか、卒業まであと何ヶ月とか、そういう無意味なカウントダウンをみんなやけに数えたがるな。

そんなこと言ってる間に夏も終わって、エアコンが役目を終えた。エアコンさんの連勤っぷりには驚かされる。ブラック企業も真っ青になるほどの労働環境。
夏の日は残像だったのか?と思えるくらい、ここちのよい風が私の長袖をなぞる。ほんのり黒く焼けた肌が、確かに夏があったことを思い出させる。

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無意味な1日、というものの捉えかたを最近よく考える。何もしない、ということが幸せなのか否か。暇であるということが幸か不幸か。

生産性のない1日を過ごしてしまった日ほど不本意なものはない。せめてなにか爪痕を残そうと、視聴を止めていたアニメを見たり、しおりが挟まったままの本を少し読んでみたり。でも、入れ込むことの出来ないまま、また手を止めてしまって。気付けば横たわって無為の電子の海に戻ってきてしまう。

昨日と今日、とある音楽ライブに行く予定だったのだが、財布を覗くと1足先に冬が来ており、また連日の睡眠不足を鑑みて、行くのを断念したのだ。そうなると暇でしかたない。

SANABAGUNの「人間」という曲の歌詞に、『やることあるが予定はゼロ』という一節がある。言い得て妙だと本当に思う。

そう、やることはある。資格勉強とか、諸々の練習とか、バイトとか。でもそれをこなすための日は明確には設けられてない。つまり予定としては存在しないが、やらないといけないことではある。
確実に時間を浪費している。寝ぼけまなこで見た昼の太陽はもういつの間にか沈んで消えてしまった。起きてからこの6時間ほど、私は何をした?何をこなした?何を達成した?


何も無い日、それはこんな強迫観念とずっと格闘する日。誰かドライブにでも行こう。

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