瀬戸内の寂しさを聴いたか【編集後記】
幼少期からずっと瀬戸内の沿岸部で過ごしてきたというのもあって、瀬戸内の海は私にとって馴染みの深い存在だ。兵庫県南部民のように、常に南側に海があるという生活は、「海を目指す=南下」という固定概念を生み出し、いざ山に囲まれてしまうと方向感覚を失ってしまうようになった。生まれながらにして海洋民族である私たちらしい一面といえばそうでもある。
私が生まれた時には、すでに瀬戸大橋も明石海峡大橋も架かっていた。だから幼少期でもそれほど四国を遠い存在だとは思ったことは無いが、本州から幽か