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【ヴァルコネ】天災トラウマホワイトデー
チョコレイトの甘い香りが嫌になるほどそこらじゅうでプンプンしている2月中旬、ビューレイストとユミルはノルディシアの真っ白い路上をてちてちと歩いていた。
最近のバレンタインはお世話になった人にもチョコをあげるらしいとの噂をキャッチした2人は、それぞれお兄ちゃんや仲間、友人にプレゼントを贈りたいと一念発起して買い物にやって来た途中で鉢合わせ、せっかくなので一緒に探そうと意気投合し話を弾ませている。
【ヴァルコネ】 ここはシェルターなんかじゃない
「ねぇ、アンタのとこ泊めてくれない?ちょっと色々あってさぁ。」
鉄棒のコウモリ状態で枝にぶら下がり、自らの恵まれた顔面をふんだんに使いさも『お願い♡』と強請るようににっこりと笑うロキに、ヴィーザルはため息をついた。ルーンの騎士とヴァルキリー、冥府の女王が迷い込んでからまださほど(孤高神基準)経っていないにも関わらず、度重なる侵入者にほとほと困っていた。
そもそも退屈を嫌い、愉悦を