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数学Ⅰの先生

 まずは月曜日の記録を書きます。

10月11日(月)
 体育のあと、教室に戻れなくて武道場にずっといたら、昼休みになって学年主任の先生(体育の先生です)に見つけてもらって、安心して泣いてしまいました。体育のレポートを出すことが今日の目標だったことを伝えると、「それならもういいじゃない。お弁当を食べて、帰宅したらどう?」って言ってくれて、優しい言葉にまた泣きそうになりました。
 それから本当にお昼を食べて、泣きながら帰宅しました。

 この日はまだ良かったんです。まだ、学校には絶望していなかったからです。学校に絶望したのは火曜日、昨日のことです(ここから少し暗い内容になります)。

10月12日(火)
 朝から数学Ⅰで、担任の先生もいなくて、憂鬱でした。階段の前に、リュックを背負ったまま立っていると友達が見つけてくれて、教室まで引っ張ってくれましたが、私はあんまり動きませんでした。そこへ数学Ⅰの先生がやってきて、チャイムが鳴って、先生が委員長に号令を促したので、友達は外で挨拶をすることになりました。

 ここで休憩です。いや、おかしいと思いませんか?私と友達4人が外にいるのに号令って。私は、私の特性を理解してくれていない行動だと思いました。さらに続きます。

 先生はそしてこう言いに来ました。「今チャイムが鳴ったので、教室にいない人は遅刻です。」この一言で、友達4人は走って教室に戻ってしまいました。筆談ノートは…友達がリュックを教室に持って行ってしまったので取りに行けません。私は、筆談ノート無しではどこにも行けずに、その場にいるしかありませんでした。そしてだんだんしんどくなってきて、座り込んだところを隣のクラスの先生が見つけて、助けてくれました。車椅子で保健室まで運ばれて、次の時間は寝て過ごしました。
 最後の歴史には出ました。無事、目標だったノート提出もできました。

 私なら(完璧な私がもう1人いたら、の話です)、遅刻だって言われてもずっと私のそばについていてあげたと思います。まあそれは理想が高すぎるにしても、あの先生の言葉は結構なダメージでした。おかげで今日は欠席しています。

 優しい先生も当然います。でも、1人の先生のせいで、学校に絶望してしまいました。

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