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事前申請なしで深圳市に滞在できる「特区旅游ビザ」を試してみた@皇崗口岸

中国は今現在、日本人渡航者に対する15日間のビザ免除を停止しており、いまだ再開の目処は経っていません。
観光であっても別途観光ビザが必要で、依然として行きにくい国ではありますが、実は深圳に行く場合に限り、「特区旅游(E)ビザ」と呼ばれる特別な制度が存在し、事前申請なしで入国直前にビザを取得することができるんです。

今回は本制度を試してみたので、体験記として残します。とはいえ一部界隈にはかなり名の知れた制度で、すでにプロの皆さんが解説してるので詳しいことはそちらにお任せします。

まず、すでに調べた人はわかると思いますが特区旅游ビザはアライバルビザのようでありつつも、少しクセのある制度で、特に「一部の口岸(陸路での入出国センター)には人数制限がある」ということは注意が必要です。話によれば、午前と午後それぞれだ30人程度、定員オーバーだと午後まで待つ…とか。

なので、確実に行ける方法を調べ上げたところ、朝9時頃に「皇崗口岸」に行くのが最善だと判断しました。香港MTRにも接続している羅湖口岸は人が多くすぐに枠が埋まってしまうらしい、蛇口口岸は人数制限はないが、フェリー専用で使い勝手が悪い、という点から消去法です。

早速行ったのは月曜日。週末じゃないからそこまで混んでないと聞いていたので、口岸事務局が開く9時ぴったりに皇崗口岸に行きました。皇崗口岸はアクセスは良くない、ことはなく、旺角や香港島から「跨境全日通」というバスを使えばノンストップでいけます。

MTR旺角駅から徒歩数分、跨境全日通バス停

バスは旺角発の場合、片道45HK$、20分間隔で運行しており、40分ほどでつきます。(現金やWeChat Payは窓口できっぷ購入、オクトパスはそのまま乗り込みましょう)

乗客は3人しかいませんでした

皇崗口岸についたらまず香港出境の手続きを行うために、一旦バスを降ります。ここではVisitorのレーンを道なりに進むだけでOK。再び建物の外に出たら、さっき乗ったバスにまた乗り、国境の川を超えます。

再びバスから降りるともう案内標識は簡体字。ここから中国に入国します…の前に、ビザを取らないと行けないので、建物に入ったらどのレーンも通らずに、すかさず左に曲がります。すると「PORTVISA」という窓口があるので、以下の手順でビザを取りましょう。

  1. 番号レシートを取る(何も言わずとも窓口に来たらくれます)

  2. 必要書類を書きます(裏表ありのペラ紙一枚、各内容は英語併記ですが、心配ならShenzhen Fanさまで公開してある、テンプレートを見ておきましょう)

  3. 写真を取ります(窓口手前にある機械で取ります。無料で、撮るとレシートが出てくる)

  4. 書類、番号札、写真レシートを窓口に提出

  5. だいたい10分後、手数料130元を支払うよう促されるので払いましょう(現金使えません、VISAクレカやアリペイOK)※今年から半額になりまし

  6. その30分後、無事ビザが貼り付けられたパスポートが返却されるので、入国審査に行きましょう

  7. 入国審査時、入国カードをゲート前で書いておいて、後は指紋を取られて終わりです。晴れて深圳

わたしが行ったのは朝の9時ちょうどだったのですが、その時は欧米系の人一人だけ。勝利を確信したあと、9時半頃になると日本人や韓国人が10人レベルでやってきて、早く来てよかったと思いました。

地下鉄2号線「皇崗口岸」駅は口岸出てから結構歩きます

あと、一部記事で見かけた「アリペイ/WeChatミリアプリで検疫ゲート通過用のQRコードがいる」という件については、私の場合は特にスキャンする過程はありませんでした。私も一応取ってたので、心配な方は取っておいたが吉かもしれません。あと滞在可能範囲は「深圳経済特区内(SEZ)のみ」「5日間(ビザ取得の翌日から起算)」なのも注意ですね。

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