見出し画像

ご機嫌さんと素人落語の関係

ご機嫌さん状態。最近、落語仲間の木本さんがよく使っている言葉。これは演者の機嫌のよさ加減が落語の出来を左右するというもので、もとは僕が通っている落語教室の先生がよく言われている言葉です。

さてこのご機嫌さん状態とは一体何か。なぜそれが落語の出来栄えを左右するのか。このあたりについてどこまで書けるかわからんけど、ここでやってみよ。考えながら書いてみようと。

まず、ご機嫌さん状態とは、これはつまり機嫌がよい状態をさす。ご機嫌ななめの反対やね。いわゆるその上機嫌やねという心理状態なのである。極端に言えば絶好調だわ〜と叫びたくなるような状態というべきか。ちょっと極端すぎるかな。まぁえぇか。でもなんとなくわかってもらえますよね。

では次。そのようなご機嫌さん状態をつくるには、さてどうすればよいのか、です。わざとつくるにはどうすれば、ということです。このご機嫌さん状態というものをいつでも簡単につくることができればそれはそれは人生楽しいに違いない。たとえ不機嫌であっても、すぐに上機嫌になっちゃう。いいじゃないですか。めっちゃいい。どうですか。いいですよね。

そんな方法って、何があるかな。あげてみましょう。まず、思いつくのが、おいしいもんを食べる。これは上機嫌になるわね。食べ物は何でもいいよね。しかしまぁ、おいしいというのは個人差あるから。好きなものを食べる、といえばさらにわかりやすいかな。

好きな食べ物って、何あります?僕は、そやね。昨日食べたシャインマスカット。あれは好きやね。大抵の人、好きかもね。というか、めっちゃくちゃおいしかった。あと昨夜は、久しぶりに「すき焼き」しました。すき焼きは「」付きにしたなるね。何でか知らんけど。

冷凍庫にね。すき焼き用の肉がずいぶん昔からあるからそろそろ食べてしまいませんかと妻から提案があり(こんな上品な言葉使いちゃうけど)。昼から解凍して。食べた。これも美味しかったな。

ってな調子やね。書いてるだけで上機嫌になってきたわ。ええ感じ。

あと上機嫌になる方法ってありますか?好きなを冠にしたらなんぼでもありそうやね。好きな食べ物の他に、好きな飲み物、好きな音楽、好きな芸能人、好きなスポーツ、好きな◯◯◯、いっぱいあげてみて。

では次。このご機嫌さん状態がなぜ落語の出来ばえを左右するのか、ということについて行ってみましょうかね。結構、話しの流れがランダムな感じですね。それにここまでの繋がりが意味不明のような。まぁこれも書きながら感があっていいんじゃないかと。進めます。

えーと。ご機嫌さん状態がなぜ落語の出来ばえを左右するのかということでしたよね。結論から言うと。え!いきなり。結論。でもいいよ。はい、結論から言うと。

引き寄せです。なにそれ?突然やね。

つまりこうです。お構いなしに行きます。ご機嫌さん状態の人からはご機嫌さんオーラというものが出ています。オーラの大小はありますが必ず出ます。これは間違いありません。

なんかキミ、今日は上機嫌やね。って感じるときのアレです。アレ。アレはこのオーラをキャッチしているからこそわかるわけです。

勘のいい人はお気づきですよね。これは上機嫌に限ったことではありません。ご機嫌全般に言えることです。つまり上中下すべてにわたって出る、出てしまうということです。下とは?下機嫌とは言いませんね。不機嫌です。

そうそう不機嫌オーラ、出ますよね。上機嫌であっても不機嫌であってもそれは隠しようがない。出てしまうのです。どこにですか?どこに出るんでるか?おぉ!いい質問です。至るところにです。至るところに出ます。目、口元、顔全体、表情、口調、言葉尻、仕草、視線、態度、肩とか背中にも出ますね。もうありとあらゆるところに、出るわ、出るわ。怖いぐらいに出ます。

そしてここからが肝心なのですが。この出てるということ、本人にはわからないということです。多少、あるいは薄々わかっても、過小評価しちゃいます。過小見積します。でもね。だだ漏れです。他人からは他所からはもうバッチリ見えてしまうのです。これがこのオーラの怖いところです。

さて落語の場合(またいきなりやね)、高座という一段高いところにあがって、わざわざ見てください状態ですよね。全身丸見えです。その人の機嫌、見えるもなにも全部丸見えです。この機嫌というもの演じてようが演じていまいがお構いなしに出ているようです。というかこのレベルのことで演じるのは難しいのではないかと筆者(突然やね)は推測しているわけです。

演者本人の本性そのものは隠せるもんではありません。隠し通せるもんではありません。ことご機嫌状態となると尚更です。だと思います。エビデンス、ありませんけど。

上機嫌とは極めてリラックスしている状態でもあります。緩んでいるわけです。解放も開放もされている。伸びやかな。自然と笑顔が出る、そんな状態です。不機嫌な状態とは、逆ですよね。緊張しています。固まってしまって閉じています。顔も身体も引き攣っている、そんな状態です。

先ほど引き寄せと言いました。ここまで来るのに、引き寄せまで辿り着くのに長かったね。すみません。そう、結論は、引き寄せでした。

人は引き寄せられるんです。上機嫌は上機嫌を引き寄せます。不機嫌は不機嫌を引き寄せます。

引き寄せというか影響するというか伝播するというか。そんな感じです。わかりますかね。読んでるみなさんがどの程度わかって読んでくれているのか確かめようがないのですが。心配で。心配で。ときどきこうして書かずにおれません。すみません。つづけます。

もうだいぶ書いてきて、これ、スマホのメモ帳に書いているんですが疲れてきました。余計なこと書かずに先を急ぎます。

落語を演じる場合、演者自身の心理状態は非常に重要です。プロはそれをある程度コントロールできるようです。確かめたことはないですが、できてるようです。だからプロだと僕は思います。ところが素人はまったくそれができません。コントロールできません。無縁です。まぁ場数、経験も違いますからね。これを言い出すと長くなるので今回は省略。

心理状態とはつまり上機嫌か不機嫌かということです。しかしまぁ不機嫌な状態で高座にあがることはないでしょう、と思うでしょうが。ところがどっこい。そうじゃない。

不機嫌で高座にあがるというのは、つまり緊張状態であがるということです。これならわかりますよね。そう。不機嫌状態と緊張状態とは非常に似た心理状態です。リラックスしていません。開放も解放もできてません。心は内向き。閉じています。固まっています。ガクガクぶるぶるです。

上機嫌は、その真逆。リラックスして開放的。心は外向き。自然と笑顔が溢れます。柔軟な心持ちです。余裕もあります。何でもプラス思考です。

お客さんは高座にあがった人間がいまどういう状態であるか、そのオーラを瞬時に察知します。怖いくらいです。秒速。いやコンマ何秒です。

落語はお客さんの反応によっておもしろくなったりおもしろくなくなったりするものです。それは本当にそうで。同じ噺であってもまったく180度と言っていいほど違ってきます。

そのお客さんの反応を引き起こすモトはといえば演者ですよね。さらに突き詰めて言えば。演者の状態、心理状態が大きく影響するわけで。ご機嫌さんであるか、ないか、というのはとてもとても大事なことなのです。ちょっと強引かも知れんけど。まぁええ。

最後にご機嫌さん状態になれる方法をご紹介して終わろうかな。それはズバリ、好きになること。自分を好きになること。自分の落語を好きなること。目の前のお客さんを好きになること。そうすれば自然にご機嫌さん状態はできるようになります。

ただし!自分を好きに、とりわけ自分の落語を好きになるためには稽古が必要です。当たり前すぎて、終わり辛いけど、終わりますね。

ここまで読んでいただきありがとう。またね。

3242文字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?