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推しも同じ人間であるという気付き

ハマった沼の話ということで、私の推しの話をしようと思う。
いつも通り、勢いに任せて書くのでご了承ください。
また、私の描いた同人誌「推しの絵を108日描いたら推しに会えた話」と一部内容が重複しております。

私の推しは、ギタリストの菊地英昭さん、通称EMMAさんである。
(以下エマさんと表記)

ロックバンドのTHE YELLOW MONKEY(以下イエモンと表記)のギターの人と言うと伝わるだろうか。
イエモンだけでなく、エマさんのソロプロジェクトbrainchild’sでの活動、吉川晃司さんのサポートギターなどでも活動されている。
タイトルのイラストは私が描いたエマさんである。おヒゲを描くのが最高に楽しい。一番好きな工程である。

とてもかっこいいエマさんのギター演奏はこちら

エマさんとの出会いは、イエモンが再集結後の紅白だったと記憶している。当時付き合っていた人がイエモンが好きだったので見た、というよくある理由である。
ただし、当時はボーカルの吉井さんの方に目が行っていた。もろタイプだったのである。
なのでその時はエマさんに対しては、なんかこわそうなギターの人という印象しかなかったと思う。

そこから私は徐々にイエモンファンとして成長していく。彼氏以上に。

解散前のイエモンも知ってはいたが、当時真面目な学生だった私とはほど遠い存在であり、ギラギラのこわそうなロックバンドを積極的に見ることはなかった。

むしろ当時は小室ファミリー、特にglobeを追いかけておりラジオ番組のハガキ職人をしていた。が、当時真面目で非力な学生だった自分は結局ライブに行くことはなく、それに関しては後悔している。
推しは推せる時に推せ、とはよく言ったものである

話がズレてしまったが、大きなライブには行ったことがなかった私が初めてライブに行ったのがイエモンである。
初めてのライブは、ファンクラブ企画のホールツアーだった。比較的近い距離で(望遠鏡は必要だったが)初めて見たエマさんは、カッコよかったが、やはりモテオーラがすごく王子様タイプで、
当時の私は「好きな人は好きそうだけど私のタイプではないなあ」などと思っていた。今思うとフラグ立ってる。

今? バリバリにエマさん推しですが? ど真ん中ですが?

当時はまだ吉井さんがタイプのど真ん中だったので、吉井さんばかり見ていた。(その割にはエマさんの印象もつよい)

それから私はバリバリ一人でライブに行きまくった。
だんだん箱推しに育ち、エマさんについても、どうやらこわいおじさんではないようだ、という認識になっていった。

ファンを続けて数年たつと、ソロ活動も気になってくる。
当然、吉井さんのソロライブには行った。
エマさんも何か活動をしている、というのは知っていたがなかなか手が出なかった。今思うと、とっとと手を出しておけばよかったのだ。

とりあえず、エマさんのソロプロジェクトであるbrainchild’s(以下ブレチャと表記)の楽曲を聴いてみた。

エマさんが歌っている!?なんだこれなんだこれやさしいお声いやされるなんだこれなn………………

そこから転がるようにエマさん楽曲を聴きあさり、ファンクラブに入り、ファンクラブ限定画像を片っ端からダウンロードした。メルカリでDVDや、エマさんの本を買い漁った。完全に沼に堕ちた。
(ブレチャにはエマさん以外のメンバーもおられるが、今回はエマさんの話であるためあまり触れません)

楽曲をはじめ、ファンクラブ動画や本、インタビュー記事などから知ったのは、エマさんは怖くない、むしろやさしい、かわいいお茶目な人柄であった。

イエモンではたまに作曲されるが、ブレチャではエマさんが作詞作曲している。(最近は作詞は別の人であることもある)
作風は毒が混ざっていたり、ちょっと社会問題も隠し味だったり、でも光があり、聴いている人を励ましていたり、様々である。ギターの音色も様々である。

そして、ギターが大好きで、ギターやその他機材へのこだわり、音楽だけでなくステージでの魅せ方も熟知されており、音楽活動というかクリエイターとしての姿勢がめっちゃかっこいい。
尊敬する人物を挙げよ、と言われたらまずエマさんの名前を挙げるだろう。

brainchild'sでのエマさんのお話とお歌はこちらの動画からどうぞ

また、発言がやたら名言が多い(個人的に、であるが)
自己啓発本でも出してほしい。

しかし、私がブレチャのライブに行けたのは、ハマってからだいぶ後となる。

コロナ禍である。

リアルのライブができるまでの間は、配信ライブなどを見ていた。私とイエモンを引き合わせた彼氏とも遠距離だったため、会えなくなっていたが、ラインや電話で推しの話をしまくっていた。

ようやく行われたライブは、ファンクラブイベントで、ライブハウスでのアコースティックライブだったような。2021年11月、少しコロナが落ち着きかけていたタイミングだったと思う。

私はこのライブで運良く、4列目でエマさんの正面という神席が当選する。
イエモンのライブでは野鳥の会がデフォルトの距離感の人が目の前にいる。とんでもない圧、風が吹いていないのに強風が吹いているような圧を感じた。とんでもないスターのオーラである。
トークコーナーでは、おしゃべり好きなエマさんのぐだぐだトークでほんわかしていたが、ライブコーナーでは、そこに推し神様がいた。どこか夢か幻だと思っていた、遠い遠い世界の人が、そこに存在していた。
生のギターの音、生の歌声が響いて響いて、私は更なる沼に沈んでいった。

そのライブの前からイラストの勉強をしていた私だったが、その時のエマさんのイラストを描いていた。今みると大変お粗末だが、当時は頑張って描いていた。
イエモンやブレチャの音楽を聴きながら、絵の勉強をしたり、本業に追われる日々を送っていた。

そのライブから半年ぐらい、2022年5月。

推しの絵だけを描きたい

思いつきでインスタにエマさんのイラストを描いては投げるということをはじめた。
毎日1時間くらい、気づくと毎日描いていたので、100日続けて10月に決まっていたライブの神席祈願にしようと思って続けていた。
途中で挫けそうになりながらも、100日達成した。
100日目には、エマさんが新アルバムのプロモーションで出演されたラジオで名前だけ呼ばれた。エマさんの耳を「とーにゅう」という単語が通過したのである。

その翌日、ブレチャの新アルバム「coordinate SIX」が発売された。
楽曲は、コロナ禍を乗り越えた世界を思わせたり、エマさんからの励ましやなぐさめ、不条理との戦いなどなどを感じさせるものだった。
特に私は、「迷うな、戦え」とエマさんにケツキックをされているような気持ちになった。結構、強烈に。

そのアルバムに、バックステージ招待の抽選ハガキが入っていたのだ。各会場3名の狭き門。
私はすぐにハガキを描き、切手を買い、ポストに投函していた。
その時は、そこまで確信はなかったのだが、なぜか、日を追うごとに、当たる気がしていた。
エマさんに話を振られても大丈夫なように、エマさんが大好きな「進撃の巨人」のコミックスを全巻大人買いして読んだ。エマさんがネコ好きなので、自分で描いたネコイラストをプリントしたTシャツを作ることを思いつき、一気に作成した。またこれも思い付きで、前述したインスタに上げたイラストでお気に入りだったイラストでキーホルダーを自作した。

……が、全然そんな連絡はなく、ライブ1週間前になり、諦めかけたときだった。

本当に当選した。嘘じゃないです。

あの、天上界から神が地上に降りて来られるの?まじであのエマさんにお会いできるの?会話できる?会話をキャッチボールできるの?
イメトレしようとしたが全くイメージできなかった。
もしかしたらすごく遠くから見れるだけかもしれない、キモオタだから塩対応かもしれない、などなどネガティブな妄想で心を落ち着けようとした。

心ここにあらず、絶対に体調を崩せない1週間を乗り越えてライブ当日を迎えた。
ライブでも、エマさん正面の席で、エマさんを満喫し、音楽を浴び、最高だった。
だがしかし、私の本番はまだ、ライブの後にあったのである。

詳細は割愛するが、
他にバックステージに当選したお二人と3 人で、エマさんはじめブレチャのメンバーのみなさんとご対面した。
みなさんやさしく、私が着ていった自作シャツ(前述)のイラストがフライングV(エマさんがよく使っているギター)をもっていることに気がついてくださった。
みなさんのサインをいただき、ほぼ「ありがとうございます」としか発語できなかったが、ちょろっとだけエマさんと会話のキャッチボールができた。

夢かな………? 幻覚かな……?
現実だ!

実はこの翌日が誕生日だったのだが、訳あってそれは言うことができなかった。
あとで色々な人に、いえばよかったのに、と言われたのは言うまでもない。

詳細は割愛するが、記念写真を撮っていただく時に、私は意を決して、自分用に自作したエマさんのイラストのキーホルダーをエマさんに渡した。(前述、もちろんそんなつもりで作成していない)
これも緊張しすぎて、どうやってエマさんの横へ行き、手渡したのか覚えていない。
覚えているのは、ギタリストの手とそこにある私が描いたエマさんイラストのキーホルダー、エマさんの横顔下半分ぐらいである。いつもトントン描いているおヒゲをあのような間近で見たのだ。

「何?なになに?」とちょっと戸惑い気味のエマさんに、かろうじて言えたのは

「イラストレーターを目指してて……」

敬語がどっかいった。会話が噛み合っていない。
私はもう完全にパニック状態だった。

もしかしたらこの絵がエマさんだと伝わっていないのかもしれない…と脳裏をよぎったが、エマさんの横からメンバーの神田さんが「かわいー」と言ってくださったので多分伝わっていたと思う…多分……

後で自分用に再作成した2号

そこから写真撮影にうつるのだが、マスクを外すのを忘れているのをスタッフさんに指摘され、ほかの当選者さんには足がめちゃくちゃ震えていると指摘され、その時初めて自分の足がとんでもなく震えてえらいことになっていることに気がついた。

……結局、ぐだぐだで会場を後にした。

ろくすっぽエマさんに失礼をお詫びできなかった。
写真撮影の前にサインを受け取る際に、これまでたくさん励ましていただけたことなど感謝のすべてを込めて「ありがとうございます」とお伝え出来たことだけが救いである。
(のちにファンクラブのサイトからお礼とお詫びのメールを送りました)

で、やっとタイトルの話である。

これまで私は、エマさんのことを別世界の、人間ではない、何か高次元な存在だと思っていた。
でも、今回このような形でお会いすることができて、それが崩れた。パラダイムシフトが起こったとでも言おうか。

会話して、笑っていただいたり、戸惑わせてしまったりして、つまり感情があって
マスクを外してお隣に立った時、微かにビールの香りがして、匂いもあって
横に立っただけでめちゃくちゃあったかいオーラを感じたのですが、写真を見返したら普通に距離が近いだけ(触れてはいない)で、体温があって

つまり、私と同じ人間なんだと感じてしまったのです。
そりゃそうだろ、って感じなのですが、それはもう衝撃の気付きだったのです。

推しも我々と同じ一人の人間なのだ


ところで、写真撮影時は全く気がつかなかったのですが、あとで写真を見たら
エマさんが私が渡したキーホルダーを絵が見えるように持って写ってくださっていたのです!
なんというファンサ!神!!うれしい!!!

そういうとこだよ! 大好き! 一生ついて行きます! ありがとうございます!!

おっと、ちょっと取り乱してしまいました。
とりあえず、エマさんにイラストレーターがどうこう言ってしまったので絵の勉強頑張ろうね。
お写真を心の支えにして頑張ります。未だにお写真を見ては奇声をあげています………

ちなみに、その翌々日にイエモンのキッカケをくれた彼とお別れしました。
コロナで2年以上会えてなかった。ずっと悩んでいたのですが、エマさんの強烈なケツキックと、今回の奇跡に後押しされて思い切りました。
正直ちょっとまだイエモン楽曲を聴くとちょっと辛くなっちゃうので、余計にブレチャばかり聴いています。

「後悔しないほうを自分で選べ」

進撃の巨人のリヴァイ兵長の言葉ですが、エマさんが好きな言葉だそうです。

そんな意味でもエマさんは私の人生を変えてくださった方ですので、今後も推せる時に推していこうと思っています。というか推してる。
推しすぎて、フォロワーさんに「正気を保っていない、普通じゃない」と言われる始末……

今年はブレチャ15周年というおめでたい年ですしね!
健康で幸せであってくださればもうそれで………

ここまで長い文を読んでくださってありがとうございました。
人生何が起こるかわかんないね、っていう話でした。

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ギターソロがめっちゃかっこよくて好きです!


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