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「大学生発の日本酒イベント」に37歳が参加! 日本酒と若者の出会い方を学ぶ【酒とケ】

「日本酒イベント」は、タイミングと予算があえばどんどんいきます。特に今年は中止になったものが多いため、その分、機会さえあれば積極的に。

今回参加したのは、「酒とケ」という日本酒の新しいサービスを企画しているという株式会社酒ぽん主催のイベント。Twitterでイベント情報に「いいね」としたところ、主催の方からDMで案内をいただきました。

1日限定の日本酒Bar
日本酒カクテルなど普段飲まれないような日本酒がある

詳細はよくわからないけれど、とりあえず、行ってみることにしました(いけばわかるだろう、と)。

この時、私はまだ知りませんでした。「酒とケ」が「都内近郊の大学生たちによって結成された若者のためのプロジェクト」ということを。

(TOPの写真は主催の方よりいただきました)

参加直後、圧倒的に若い空気に気づく

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11月の休日夜、場所は新宿にあるホステルに併設された地下のバーです。

入ってみると…

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準備の真っ最中。忙しそうです。みんな若そう。

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二日酔い防止というヨーグルトのウェルカムドリンクをいただきました。メニューはカクテル。そうか、日本酒カクテルがメインの会なのか。

と、運営の方が声をかけてくれました。バーという落ちた照明、さらにマスク着用でも、かなり若い方だとわかります。しっかりされているなー。

「僕らみんな大学生なんです」

ーーそうなの?(すごい)

「今日来てくれる人も知り合いやその繋がりで、初めてSNSから一般参加いただきました(=私のこと)。ありがとうございます!」

ーーそうなの?(!)

「酒とケ」は都内近郊の大学生有志が立ち上げようとしている日本酒のサービス。イベントの参加者は、大学の友人やその繋がりのある人たち。特に「日本酒を普段飲まない若い子達」に日本酒カクテルを提供しよう、という趣旨なのだそう。

会場に集まった20名ほどの参加者は、みな何かしらのつながりのある大学生で、なおかつさほど日本酒に興味のない人たち。

37歳、ゴリゴリの酒飲みが間違って混じってしまいました。

とにかく、日本酒カクテルで乾杯

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(予定時間をすぎ、なんかわちゃわちゃしてます。がんばれ)

まずは代表の七海了司さんから乾杯の挨拶。大学生で株式会社やってこういうイベントするって、すごい。

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(中央の方です)

ここで改めて「酒とケ」を説明。来年2月公開を目指している新サービスで、毎月少量(1合×4)の日本酒が届く「サブスクリプション」と、日本酒をメンバーで一緒に楽しむ「コミュニティ」を組み合わせたもの。「日本酒を若者の間で飲み交わされるお酒にしたい!」という信念のもと計画されたそうです。

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「日本酒を飲んで、みんな仲良くなってくれるとうれしいです!」という七海さんの挨拶で、とにかく乾杯です。いただいた日本酒ハイボール、なかなかいけます。ウイスキーでつくるそれよりも刺激が弱く甘み・コクがでます。

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(ベースのお酒はにいだしぜんしゅ。いいチョイス)

と、隣にいた方(おそらく大学生)が「すみません…えっと、社会人の方ですか?」と話かけてきてくれました。「実はぼく運営側の知り合いなだけで、会場に知りたいがいなくって…」
マスクを外し36歳だと答えたところ、激しく動揺してました。OBどころじゃない、教務課の人とかのレベルです。

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いま、36歳と言いましたが、本当は37歳です。なぜ、とっさに1歳だけサバを読むという無駄なことをやってしまったのか、自分でも全然わからないです。

お酒があるとだいたいみんな楽しくなる

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運営メンバーのひとり・けいと(きょうでゅ)さん。なぜ「きょうでゅ」なのかというと「見た目が教授みたいだから」。二つ名があるってなんかいい。

大学をまたいでのサークルの集まりって、充実しているように感じますが、そもそも大学生で日本酒を飲む人が少ないので、何かをしようとすると必然的に合同イベントになるのだそう。結構大変なんですね。

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(顔出しOKで撮らせてもらいました)

こういう「飲みの場」っていいですね。お酒が入るとやっぱりすぐににぎやかになる。「サークルの飲み会」的な雰囲気が一気に広がります。聞こえてくる会話も、「どこの大学」とか「誰の友達」とか、「あのひとイケメン」とか、普通の学生の飲み会のそれ。

私がここ数年参加してきた「日本酒の会」は「この日本酒の味は!!!」とか「この酒蔵は!!!」とか、「日本酒」が主役。
でも「酒とケ」のイベントは逆。「楽しい飲み会」があって、そこで人と人を繋ぐ装置の一つとして「日本酒カクテル」がある。

いいなぁ、こういうの。

自分のことを思い出せば、お酒を味わうなんて結構大人になってからで、ただ「飲む場の会話とか雰囲気」が好きだったんですよ。

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続いて彼の持ち込みレシピという「サムライ」。結構日本酒のごつごつ感が残って、個人的に好きです。

カクテルの次は「日本酒」で

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メニューは基本的に「カクテル」ですが、それ以外に「日本酒」の用意もありました。甘いものからどっしり系まで、いろいろなタイプを用意されていました。

日本酒カクテルから「日本酒」までいくのが狙い

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お客さんがおかわりをするタイミングで「日本酒」に興味を持ちました。ここは説明に力が入ります。

説明(説得)のかいあり、カクテルから「日本酒」のオーダーはいりました!

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日本酒だけはカップではなく「おちょこ」で提供します。

お客さんは「あ…おちょこだ…」と初めてみるかのような感想。カクテルと日本酒の間にはこんなにも距離があったのですね。

(注文されたお姉さん)「いただきます」

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(一同)…ドキドキ

(お姉さん)「…えっ? おいしい!」

やった! 完全に部外者ですが、人が日本酒をおいしいと感じる瞬間という、とても「素敵なものを見た」気分になりました。きて本当によかった!!

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美味しかった日本酒の瓶の写真をスマホで撮影。いつか、彼女の画像フォルダが酒瓶だらけになる日がくるのでしょうか。

このイベントは、大人じゃできない

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学生主催のイベントや取り組みって、どうしても拙さがでるものだと思います。これまでは、「それでいい」と思ってました。味だと思えば許容できると。

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(忙しそうですが楽しそう)

でもそうじゃなくて「それがいい」に変わりました。

会場の大学生のみなさんが本当に楽しそうにしている。業者が入ったりしたり、質的なところ求めたり、小難しいこといったりする大人が介入すると、とうていこの空気はつくれない。

素敵なものを見させていただきました。
そして端っこでじっとしていたおじさんにも声をかけてくれてありがとうございます。お邪魔しました。

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(眩しすぎる)


帰り道、小汚い焼き鳥屋で年相応の空気をたくさん吸いました。
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もちろん、お酒を飲みます。